少し指しやすい局面からの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+383で先手有利。

この局面は実戦からだいぶかけ離れた手順ですが、この局面以後の展開が気になったので調べてみました。

先手の8八の銀が壁銀なので普通はあまりいい形ではないのですが、後手の駒組みを見て動いていった形です。

壁銀で攻めるのは1手早く攻める形なので盤面の右側はうまくいく可能性が高くなりそうですが、反面反動がきつくなることもあり思わぬカウンターを食らうことも考えられます。

そのような意味で、見通しが立っていないとなかなか選べない形だと思っています。

先手の次の狙いは▲2三銀なので後手は何か受けることになりそうです。

▲2五飛に△3三桂なら▲2八飛で、ソフトの評価値+711で先手有利。

この手順の△3三桂は飛車取りで遊んでいる桂馬を活用して味はいいのですが、▲2八飛と下段に引かれると次の▲2三銀が分かっていても受けづらいです。

▲2五飛△3三金▲3一角なら△1四角で、ソフトの評価値+257で互角。

この手順の△3三金は後手の飛車を横に逃げるスペースを作ったのと、△2四金のような手も狙っています。

先手が▲3一角と打って攻めたくなりますが、△1四角という反撃がありました。

このようなカウンターの角が結構見えづらく、▲2八飛なら△2四飛とぶつける狙いです。

飛車交換から△5八角成とされて金が1枚いなくなると先手陣はだいぶ薄く感じます。

このよう捌き合いは居飛車がきつくて、飛車が中段にいると△1四角のような手が飛んできて狙われやすいので要注意です。

△3三金▲2六飛で、ソフトの評価値+522で先手有利。

この手順の▲2六飛ですが、△1四角や△2四金を事前に受けた手です。

急いで攻めたいところでじっと飛車を1つ引いて相手の手を消すというのがなかなか見えづらいです。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五歩▲2二角成△2六歩▲2一馬△5二銀▲1二馬で、ソフトの評価値+1475で先手優勢。

この展開は△2四金に▲3一角とするのがいいようで、△2五歩には▲2二角成から馬の活用が見込まれます。

桂馬を香車を拾い上げれば先手の駒得で、後手は歩切れで2四金の遊び駒もあり先手優勢です。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五金▲2二角成△2六金▲2一馬△2五角▲2二飛△2八飛▲5九銀△2九飛成▲1二馬で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順の▲3一角に△2五金とするのが勝負手で、遊んでいる金で飛車交換を狙います。

飛車交換から▲2一馬に△2五角というのが狙いの手で、▲4三馬を消しつつ△5八角成を含みにします。

先手の5八の金が守りの急所でこの金を狙う形です。

△2五角に▲2二飛が強気の手で、△5八角成▲同金△2八飛なら▲5九銀△4九金▲4三馬△5九金▲6一馬△5八飛成▲6八桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲2二飛に△5八角成~△2八飛と踏み込んできましたが、▲5九銀が受けの形のようです。

△4九金には▲4三馬で後手も△5九金~△5八飛成と迫りますが、▲6八桂で先手玉に詰みはないようです。

よって▲2二飛に△2八飛としましたが▲5九銀と埋めて△2九飛成▲1二馬で先手が少し指せているようです。

最初の局面図は先手が少しいいのですが、その後相手が苦しくても精度のいい手を指してくるといい勝負になるようで油断はできないようです。

少し指しやすい局面からの指し方が参考になった1局でした。