上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2二飛とした局面。ソフトの評価値+107で互角。
後手の4二の飛車が△2二飛と回った形です。
後手の狙いだけで言うと△2二飛~△3三金~△2六歩~△2七歩成で、これを先手はまともに食らうと勝てなくなります。
その筋には何か受けの手を用意していないと将棋が一方的になるので要注意です。
実戦は△2二飛以下▲4五歩△同歩▲4四角△3三金▲同角成△同桂▲4四金△2四飛▲3三金△2六歩▲3四金で、ソフトの評価値+267で互角。
この手順の▲4五歩に△同歩は▲4四角があるので取りにくいかと思っていましたが、△3三金の受けが意外と粘りがあるようです。
△3三金に▲同角成~▲4四金はやや失着で、▲4四金には△2六歩▲3三金△2七歩成で、ソフトの評価値-333で後手有利。
このように後手が△2六歩~△2七歩成という手が間に合ってくると後手が指せていたようです。
▲4四金に後手は2筋の歩を伸ばすのが急所でした。
なお▲4五歩△同歩▲4四角△3三金には▲5三角成△2六歩▲3一馬△2三飛▲1七桂で、ソフトの評価値+2で互角。
2筋の歩を伸ばして来たら▲1七桂の形で受けることになりますが、いい勝負のようです。
なおソフトは▲4五歩には△3三金を推奨していました。
▲4五歩△3三金▲3一角△2三飛▲5三角成△2六歩▲1七桂で、ソフトの評価値+53で互角。

この手順は▲3一角に△2三飛とするのが盲点で、▲5三角成に△2六歩と伸ばす形です。
▲1七桂と跳ねて△2七歩成には▲2四歩~▲2五歩と歩を使って受けることになります。
先手は馬ができたのはそれなりに大きいのですが、後手も2筋の歩を伸ばして先手にプレッシャーをかけています。
なお▲5三角成で▲2二歩と桂馬をとりにいくのは、△5二金▲2一歩成△同飛で、ソフトの評価値-875で後手優勢。
この手順は▲2二歩には△5二金として5三の地点を受ければ、以下先手の角が取られる形で後手優勢です。
このあたりの後手の指し方は手が広く、▲4五歩に△同歩か△3三金があり、▲3一角に△2三飛として▲5三角成とさせるとか、▲3一角~▲2二歩には△5二金として桂馬を取らせて角を取るなど色々な手がありました。
自分の先入観を少し超えた展開だったので調べてみてよかったです。
なお最初の局面図でソフトは△2二飛には▲1七桂を推奨していました。ソフトの評価値+101で互角。

自分はこのタイミングで▲1七桂と跳ねるのは初めて見ました。
後手の飛車先の歩が伸びてきたで▲1七桂は見たことがありますが、2三の地点に金がいる状態で▲1七桂が不思議な形です。
この手は知らないと指せない部類の手かもしれません。
将棋はちょっと手のタイミングを変えるだけで全く別の展開になる可能性があり、ここからは後手も手が広いようなので別の機会に調べてみます。
振り飛車の2筋逆襲の受け方が参考になった1局でした。