上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲3四金と銀を取った局面。ソフトの評価値+149で互角。
対局中はこの局面まで結構楽観気味だったようで先手がまずまずかと思っていましたが、あまり差がついてなく互角でした。
自分は金を取る△3四同飛ばかり考えていましたが、実戦は△2七歩成▲2四金△2八とで、ソフトの評価値+235で互角。
この手順の△2七歩成はソフトの推奨手で、以下飛車の取り合いになります
駒割りは角と金銀桂の3枚替えで先手が駒得ですが、2四の金の働きがいまひとつなのと1九の香車と2九の桂馬が将来取られそうです。
また先手は6九の金が浮いているのでどこかで自陣に手を入れることになります。
このあたりは相手の方が自分よりしっかり読んでいたようです。
今回は△3四同飛が推奨手でなかったのですが、これを調べてみたいと思います。
▲3四金以下△同飛▲2六飛△2四歩▲4五銀△6四飛で、ソフトの評価値+336で先手有利。

この手順は△3四同飛には▲2六飛と飛車が捌けます。
△2四歩の受けに▲4五銀△6四飛までは一直線みたいな流れですが、この局面が先手有利のようです。
本来は相手の方の手番のときにこの局面からの指し手を考える必要があるのですが、対局中はあまり考えておらず時間の使い方もややまずいようです。
△3四同飛以下は手の流れが読みやすい局面なので、時間を無駄にせず少しでも先のことを考える必要がありました。
そうすれば△3四同飛でなく△2七歩成の展開も考えていたかもしれません。
△6四飛の局面を最初に見たときは▲7五銀として△6五飛なら▲5六銀で飛車が取れるのでこれが明快かと思っていましたが、これは落とし穴がありました。
△6四飛以下▲7五銀△2五歩▲同飛△1四角▲2一飛成△6七飛成▲同金△6九角成で、ソフトの評価値-1421で後手優勢。
この手順は実戦なら選んでいた可能性がありますが、▲7五銀には△2五歩の切り返しがありました。
このような手をうっかりしやすく▲5六飛は△2四飛で後手の飛車が生還できるので、▲7五銀が重たい形です。
なお▲7五銀はソフトの候補手にも上がってあらず、あまりいい手ではなさそうです。
△6四飛の局面で先手は有力な手が3通りありました。
1つは△6四飛に▲6六歩です。
△6四飛▲6六歩△1四角▲5六銀△5八角成▲同金△6九角▲6八金△2五角成▲4六飛で、ソフトの評価値+923で先手優勢。
この手順の▲6六歩は後手の飛車が狭いので歩で圧迫する手で、6七の地点に直通する飛車は不気味ですが6六で利きを止めると飛車の働きが落ちます。
△1四角に▲5六銀も柔らかい手で、△4四飛には▲4七歩で後手の飛車と角の両方お利きが止まります。
2つ目は△6四飛に▲4四歩です。
△6四飛▲4四歩△2五歩▲2八飛△3六歩▲4三歩成△3七歩成▲同桂△4六金▲2五飛で、ソフトの評価値+611で先手有利。
この手順の▲4四歩は後手の飛車の横の利きを止めるのと、次に▲4三歩成のと金作りがあります。
後手が△3六歩から暴れてきたら必要最小限の受けだけをして、▲4三歩成~▲2五飛とするのが興味深いです。
先手は右側の銀と桂馬を取らせる間にと金と龍で後手陣を攻めるイメージです。
3つ目は△6四飛に▲4六飛です。
△6四飛▲4六飛△5五金▲4八飛△3九角▲4九飛△2八角成▲5六銀で、ソフトの評価値+522で先手有利。

この手順の▲4六飛は指摘されないと浮かばない手です。
▲4六飛に△5五金の対応を考えてないと指せない形で、後手は歩切れなので▲4八飛には歩の連打ができません。
また先手は▲4八飛以外で▲4七飛や▲4九飛だと後手の角で狙われそうです。
よって▲4八飛としましたが、△3九角に▲4九飛がうまい手で△2八角成▲5六銀で先手の飛車が直通します。
△6四飛以下3通りを調べましたが、どれも相手の手にのって指しており慌てて指していないようです。
少し指しやすい形からの指し方が参考になった1局でした。