上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2一歩と打った局面。ソフトの評価値+574で互角。
ここまで先手が動いた手に後手が正確に対応すれば後手有利だったようですが、お互いに指し手の精度があまりよくなかったようでこの局面は先手有利だったようです。
対局中は何かいい手がありそうな気もしましたが、後手から△9一玉や△6二金とされるまえに何か手を作りたいです。
実戦は▲8一とで以下変化手順で△同金で、ソフトの評価値+177で互角。
この手順は▲8一とで桂馬を補充する手で歩で桂馬を取るのは自然ですが、△同金とした形がすっきりしたようで互角になりました。
▲8一とで攻めの拠点の歩がなくなるのはもったいないと思っていましたが、他の手も見えなかったので仕方なく指した感じです。
▲8一とでは▲9七香打がありました。
▲9七香打に△9六桂なら▲同香△同歩で、ソフトの評価値+975で先手優勢。

この手順の▲9七香打は9筋に2枚の香車を並べる形で、後手は△9一玉とは取りにくくなります。
対局中は▲9七香打に△9六桂は少し考えましたが、▲同香△同歩の後が分からないのでやめました。
なお△9六桂はあまりいい手ではなかったようでソフトは△9四香を推奨していましたが、この手も対局中は見えてなかったようです。
本局は1局を通してソフトの評価値だけを追っていくとそんなに大きな変動はなかったようですが、自分の甘い手に相手の方も付き合ってくれた感じです。
相手の方が正確に咎めて入ればかなり先手が悪かったようです。
△9六同歩で盤面の左側だけを見るのでなく右側も見る必要があったようです。
△9六同歩▲同香△9四歩▲2五歩で、ソフトの評価値+1005で先手優勢。

この手順の▲9六同香は次に▲9二との詰めろなので自然な手です。
△9四歩は詰めろ逃れですが、次の▲2五歩がいい手でした。
1歩千金という言葉がありますが、まさにそれでここに歩が打てるのが見えているかどうかで全く局面が違っていました。
よく盤面全体を見るようにと書いているのですが、実際の対局では余裕がないのかそれがなかなかできていないようです。
▲2五歩に△2五同龍なら▲9四香で、ソフトの評価値+948で先手有利。
▲2五歩に△8四龍なら▲3一龍で、ソフトの評価値+1736で先手優勢。
これらの手順は▲2五歩に後手がどこに龍が動いても先手が指せていました。
そのためには時間の使い方をうまくするとか直感を鍛えるとか盤面全体を見るなどがありますが、このあたりを少しでも指し手の精度を上げたいです。
盤面全体を見るのが参考になった1局でした。