上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△9七歩と打った局面。ソフトの評価値-145で互角。
局面がごちゃごちゃしていますが、駒割りは角と銀銀の交換の2枚替えだったようです。
なお対局中は駒割り計算をする余裕はありません。
後手の△9七歩は次に△9八歩成が狙いですが、ここまで先手が攻めている時間が長かったので自陣をあまり見ていませんでした。
そのため△9八歩成を受けずに攻めたのですが、局後に振り返った時に△9八歩成を受けるのはどうだったのかが気になりました。
ソフトの候補手には△9八歩成を受ける手が上がってなかったのでこの判断は結果的に正解だったようですが、△9八歩成を受ける手を瞬間的に外したので何も分かっていませんでした。
そのため今回は△9八歩成を受ける展開が冴えないのを調べてみます。
ソフトの候補手にも上がってなく実戦にも出ていない手を調べるのは効率が悪いのかもしれませんが、これも勉強だと思っています。
△9七歩に▲9九歩なら△9四香▲同香△4一香▲4四歩△同香で、ソフトの評価値-773で後手有利。

この手順の▲9九歩はここに歩を打てば△9八歩成には▲同歩とできます。
一見手堅い手に見えますが、持ち駒の2枚ある歩を1枚使いました。
▲9九歩に△9四桂と取られそうな香車で桂馬を補充する手が価値が高いようで、▲同銀に△4一香と受けに回ります。
△4一香に▲5六銀なら△3六角成が攻防に利いて味がいいです。
よって▲4四歩と打ちますが△同香とします。
先手は攻め駒がだんだん少なくなる感じで、この展開はよくある相手にあまされるような形です。
このような形は先手の体力負けになりそうなので、▲9九歩は受けすぎのようです。
△9七歩に▲同桂なら△9四香▲同香△6五桂で、ソフトの評価値-585で後手有利。

この手順の▲9七同桂もありそうですが、これも△9四香と桂馬を補充する手がありました。
▲同香に△6五桂が何気にうるさい手です。
△6五桂は銀取りですが、9六に桂馬がいるので銀が逃げづらい形です。
安い駒で金駒を攻められるというのは受ける側としても面倒で、△6五桂に▲6六銀打として以下△7七桂成▲同銀とすれば先手玉の固さは同じですが、銀と桂馬の交換で先手が駒損になります。
このような展開になるとだんだん先手の戦力が落ちていって、気がついていたら差が開いていたというのが多いです。
このように考えると△9七歩に受けるのはあまりよくないようです。
なお△9七歩に先手はどのように指すべきだったかはまた別の機会に調べます。
受けすぎは戦力が落ちることがあるのが参考になった1局でした。