遊んでいる成銀を働かせる

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-145で互角。

将棋の強い人は、このようなよく分からないような局面でもある程度の精度の高い指し手を選択して崩れないイメージがあります。

特に中盤から終盤にかけては手の精度が落ちると形勢に影響しやすいです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいと思っていますが、詰将棋とは違う分野で実戦をたくさん重ねれば強くなるかというとそれもはっきりしないので課題です。

後から振り返って、気になった局面の推奨手を調べることで少しでも本質に近づくことはできるのですが、それが実際の対局に活かせるようにするのが大変です。

ソフトの推奨手の▲2五歩に△6四龍とする変化を調べてみたいと思います。

▲2五歩△6四龍▲9三成銀△9八歩成▲8三成銀で、ソフトの評価値-372で後手有利。

この手順の▲2五歩に△6四龍とする形は、龍が先手陣に入ることができなくなったのですが後手の6三の桂頭を守る手です。

また△6四龍は6七の地点に直通していますので先手も少し嫌な形です。

先手の▲9三成銀は後手玉に直接迫る手はないので仕方ないようです。

△9八歩成で先手玉はだいぶ危険になってきました。

▲8三成銀は将来▲7三銀と打って後手の龍を抜く筋はありますが、まだ後手玉に寄り筋はなく先手玉への反動がきついので手渡しみたいな手です。

▲8三成魏の局面は後手が少し指しやすいようですが、まだ微差の範囲です。

▲8三成銀に△7一香なら▲8一香成で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の△7一香は▲7三銀の受けですが、▲8一香成とされると次に▲7一成香と交換される筋があるので△7一香の受けはあまり効果がなさそうです。

▲8三成銀以下△8九と▲同玉△8五桂▲7八金上で、ソフトの評価値-407で後手有利。

この手順の△8九とは先手の守りの桂馬をと金で補充する手なので、価値が高いようです。

▲同玉に△8五桂と安い駒で金駒を攻める展開です。

先手の▲7八金上はつらい辛抱ですが、先手の持ち駒に桂馬が入れば▲7三銀△同龍▲同成銀△同玉▲6五桂の筋があります。

このような展開になると将来▲2二龍と金を取る手がいつでもあるので後手もかなり嫌な形です。

先手としては取られた桂馬で金駒を攻められるのでいい感触はありませんが、後手が攻め間違えたら反動がきついという指し方のようです。

本局の検討はかなりの回数行いましたが、手があまり見えてないので反省点が多かったです。

持ち時間が短い将棋は手の精度が荒くなりがちですが、短い時間の中でも狙いをもって指せるようにしたいです。

遊んでいる成銀を働かせるのが参考になった1局でした。