銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込む


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3二飛とした局面。ソフトの評価値+265で互角。

7七にいた角を▲6八角と引いたので、3四にいた飛車が△3二飛と引いた形です。

実戦は▲7七角△3四飛▲6八角で、ソフトの評価値+191で互角。

この手順は△3二飛としたので▲3五銀が出づらいと思い▲7七角としましたが、再度△3四飛としたため千日手模様になりました。

先手の対抗形で千日手になってはもったいないです。

また対抗形の序盤は互角でもやや居飛車が指しやすいというのが多いため、千日手は避けたいです。

▲7七角では▲3五銀がありました。ソフトの評価値+236で互角。

この▲3五銀は形としてはあるのは知っていましたが、直前に△3二飛と引いたので指しにくかったです。

△3四飛型に▲3五銀とすれば飛車取りになりますが、△3二飛型に▲3五銀と出ても飛車取りにならず後手が手を選択できます。

自分はこの三間飛車に▲4六銀~▲3五銀として以降の狙いがあまり理解できていないようで、今回の実戦を通じて調べておいた方がいいと思いました。

形だけ見たことがあっても指し手の意味が理解できてないともやもやが残ったままになり、実戦でも同じ様な局面になったら余計な時間を使いがちになります。

もやもやを少しでも解消して、狙い筋を理解した上で指したいです。

▲3五銀以下△3四歩なら▲2四歩△3五歩▲2三歩成△3四飛▲2二歩で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この手順の△3四歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

そのような意味であまりいい手ではなさそうですが、自分の感覚では最初に浮かぶ手です。

△3四歩には▲4六銀と思っていました。

自分がこのような局面で勘違いしていたのは、先手が銀損をして攻め込むというのはあまり筋がよくないという認識でした。

居飛車対振り飛車の対抗形では、普通先手が急戦で攻めると自玉は舟囲いになっていることが多いです。

それに対して相手の振り飛車は美濃囲いが多く舟囲いより堅いです。

居飛車としては薄い舟囲いで銀損で攻めこむというのは反動がきつく無理筋だという固定観念があったのですが、本局に関しては先手は左美濃にしています。

舟囲いより左美濃の方が玉がしっかりしており、後手の美濃囲いにも堅さ負けはしません。

▲2二歩から確実に駒を取って駒損を回復すれば先手がと金と飛車で先手が攻めていけそうなので、盤面の左側もよく見ておく必要がありました。

ただし、▲2二歩の瞬間が先手の攻め駒が重たく嫌な形なので後手の手が気になります。

▲2二歩に△3三桂なら▲2四とで、ソフトの評価値+1285で先手優勢。

▲2二歩に△1三桂なら▲2一歩成△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2七歩▲同飛△2六銀▲3六歩△2七銀成▲3一と△4五歩▲3二と引△5三角▲3三と引△4四角▲7七桂で、ソフトの評価値+1462で先手優勢。

この手順は△1三桂なら▲2一歩成と2枚のと金を作る展開です、

後手は3筋の歩の交換から△2七歩~△2六銀として以下飛車交換になりました。

先手は銀損ですが後手の2七の成銀もあまりいい形ではないです。

次の▲3一とがうっかりしやすく、▲1一とで香車を補充する手も有力でしたが、ソフトは▲3一とを推奨していました。

▲3一とに△同角なら▲3三とです。

先手は2枚のと金を活用して、できれば相手の金駒と交換して駒損を回復したいです。

△4四角に▲7七桂としてこの時点でもまだ先手が銀損ですが、次の▲4三とで駒損を回復出来て駒の働きがいい先手の方が指しやすいです。

△3四歩がやや疑問だったのでこの展開は想定しても仕方ないのかもしれませんが、△3四歩に▲2四歩と指せるかどうかが自分にとって大事でした。

銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込むのが参考になった1局でした。