攻め駒の銀が残っても指せる


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。

以前▲3五銀に△3四歩とする変化を調べました。

今回は▲3五銀に別の手を調べてみます。

自分は振り飛車はほとんど指さないので感覚がいまひとつ分かっていないため、▲3五銀にどのように対応するかが全く浮かびませんでした。

待つ手として△8四歩を調べたいと思います。

△8四歩はソフトの候補手にも上がっていない手なので、手の精度はあまりよくないかもしれません。

▲3五銀に△8四歩なら▲2四歩△同歩▲同銀△4五歩▲2三銀成△3四飛▲2二歩で、ソフトの評価値+583で先手有利。

この手順の△8四歩は、次に△8三銀~△7二金までできればまずまずですが手数がかかります。

先手は▲2四歩から攻めるのが分かりやすいようで、3五の銀が敵陣に成る形です。

▲2三銀成~▲2二歩と重たく攻めるのがいいようで、手数はかかりますが先手は確実な攻めのようです。

この局面は先手が少し指せているようですが、振り飛車で強い人はこれ位は許容範囲だと思いますので振り飛車の捌きが気になります。

▲2二歩以下△4六歩▲同角△3三桂▲2一歩成△4五桂▲2五飛△2八歩▲同飛△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2七歩▲同飛△4六飛▲同歩△4九角▲2八飛△6七角成▲同銀△5七桂成▲7八銀で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この手順の△4六歩~△3三桂はぎりぎりの味付けで、取られそうな桂馬の活用を目指します。

△4六歩の突き捨ては将来△4五桂と跳ねるための準備の手でした。

△4六歩に▲同歩だと△4五桂は▲同歩で跳ねられませんが、▲4六同歩だと先手の角の利きが止まるので指しにくいところがあります。

▲2五飛の催促に△2八歩~△3六歩~△2七歩はなかなか浮かびません。

数手前に▲4六同角とさせたことで△4六飛と飛車と角の交換になりました。

責められそうな飛車を角と交換して持ち駒になるのは振り飛車らしい指し方です。

以下△4九角~△6七角成~△5七桂成で桂馬が5段目に成る形で、後手の桂馬の使い方としては理想的な形です。

先手は2筋の成り駒が少し重たいのは気になりますが、角と金の交換で駒得なので先手が少し指せているようです。

最初の局面図から▲3五銀に△4五歩を調べてみます。

△4五歩はソフトの推奨手ではありませんが、候補手に上がっていました。

▲3五銀に△4五歩なら▲2四歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順の△4五歩は、将来△5三角~△4四角のような含みを作った手です。

後手としては飛車と角を捌ける形にしないと先手に抑え込まれます。

先手は2筋の歩を交換して▲2四同銀としましたが、この局面も先手が指せているようです。

ただし、これがどの程度いいのかというのが分かりにくいです。

先手は2筋を攻めこめそうですが、後手玉は8二にいてかなり遠いです。

また先手は成り駒を作って1一の香車と2一の桂馬を取るのにはかなり手数がかかりますし、2四の銀が捌けずに盤上に残る可能性もあります。

しかしそれでも指せているという感覚が、直感的に分かるかどうかが大事みたいです。

▲2四同銀以下△5三角▲2三銀成△4四角▲7七桂△3四飛▲5七角△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2六飛▲同飛△同角▲2二飛で、ソフトの評価値+168で互角。

この手順は後手が飛車と角を何とか捌こうとして以下飛車交換になった展開です。

普通は飛車が捌けたら振り飛車有利が多いのですが、先手も左美濃に囲って後手玉に堅さ負けはしていないのでいい勝負のようです。

先手は2三の成銀が残っていますが、▲2一飛成~▲3三成銀と活用するイメージです。

攻め駒の銀が残っても指せるのが参考になった1局でした。