端棒銀に松尾流穴熊の駒組み

上図は後手四間飛車から端棒銀にした局面。ソフトの評価値+293で互角。

端棒銀は実戦が少ないのですが、後手は9筋に駒を集めて端から先手玉を攻める狙いです。

自分は対端棒銀は初めてだったのですが、数か月前にたまたま対端棒銀を棋譜並べていました。

その時の居飛車側は、後手が9筋に駒を集める前に松尾流穴熊に組んで2筋から駒損で飛車を成り込む展開で互角でした。

対局時はその印象が残っていたので穴熊を目指そうかと思ったのですが、現実的に9筋に駒を集められるとどのように対応するかが分かっていなかったのと、駒損して2筋突破の指し方がかなり難易度が高い印象があったのでやめました。

棋譜並べのときに疑問に思った形はその場で調べればいいのでしょうが、それでは棋譜がなかなか進まないので難しいところです。

実戦は△5四歩以下▲8六角△4一飛で、ソフトの評価値+266で互角だったのですが、この展開はまた別の機会に調べます。

最初の局面図のソフトの推奨手は▲9八香だったのですが、本局は端棒銀になったのでこの機会にその形を調べようと思います。

△5四歩以下▲9八香△8四銀▲9九玉△9二香▲8八銀△4一飛▲2五歩△3三角で、ソフトの評価値+297で互角。

この手順は▲9八香のみがソフトの推奨手で、それ以後は自分が最初に浮かんだ展開です。

先手は穴熊を目指す展開に後手は9筋に駒を集めるような手を進めます。

▲2五歩△3三角に次の手が難しいです。

先手は松尾流穴熊を目指すなら▲6八銀~▲7九銀右になります。

ただし、先手の角が7七にいるといつでも△8五桂と跳ねる筋があり後手はそのタイミングを図っています。

△3三角以下▲6八銀△8五桂▲8六角△9一飛▲7九銀右△9五歩で、ソフトの評価値-266で互角。

この手順の▲6八銀は最短手順で松尾流穴熊を目指す手ですが、このタイミングで△8五桂と跳ねます。

先手は▲6八銀の形だと△8五桂には▲8六角と逃げるしかありません。

後手としては▲8六角にさせたことで▲8六歩と桂頭を狙われることはありません。

以下後手は△9一飛として▲7九銀右に△9五歩と仕掛けます。

この局面は互角になっているのですが、自分の感覚だと先手はこの局面は調べてないと指せないです。

なぜ指せないかと言うと、駒を取って取っての回数が増えて相手の持ち駒や自分の持ち駒などのカウントが難しいためです。

特に穴熊の玉は逃げ道が狭いため、受け損なうと9筋だけで手を作られて寄り形になることがあります。

どこかで玉の逃げ道を開くような受け方ができればいいのですが、縦からの攻めなので数の攻めには数の受けが一般的です。

今回の指し方はあまり先手は面白くなさそうですが、△9五歩以下もまた別の機会に調べてみます。

端棒銀に松尾流穴熊の駒組みが参考になった1局でした。

遊んでいる成銀を働かせる

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-145で互角。

将棋の強い人は、このようなよく分からないような局面でもある程度の精度の高い指し手を選択して崩れないイメージがあります。

特に中盤から終盤にかけては手の精度が落ちると形勢に影響しやすいです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいと思っていますが、詰将棋とは違う分野で実戦をたくさん重ねれば強くなるかというとそれもはっきりしないので課題です。

後から振り返って、気になった局面の推奨手を調べることで少しでも本質に近づくことはできるのですが、それが実際の対局に活かせるようにするのが大変です。

ソフトの推奨手の▲2五歩に△6四龍とする変化を調べてみたいと思います。

▲2五歩△6四龍▲9三成銀△9八歩成▲8三成銀で、ソフトの評価値-372で後手有利。

この手順の▲2五歩に△6四龍とする形は、龍が先手陣に入ることができなくなったのですが後手の6三の桂頭を守る手です。

また△6四龍は6七の地点に直通していますので先手も少し嫌な形です。

先手の▲9三成銀は後手玉に直接迫る手はないので仕方ないようです。

△9八歩成で先手玉はだいぶ危険になってきました。

▲8三成銀は将来▲7三銀と打って後手の龍を抜く筋はありますが、まだ後手玉に寄り筋はなく先手玉への反動がきついので手渡しみたいな手です。

▲8三成魏の局面は後手が少し指しやすいようですが、まだ微差の範囲です。

▲8三成銀に△7一香なら▲8一香成で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順の△7一香は▲7三銀の受けですが、▲8一香成とされると次に▲7一成香と交換される筋があるので△7一香の受けはあまり効果がなさそうです。

▲8三成銀以下△8九と▲同玉△8五桂▲7八金上で、ソフトの評価値-407で後手有利。

この手順の△8九とは先手の守りの桂馬をと金で補充する手なので、価値が高いようです。

▲同玉に△8五桂と安い駒で金駒を攻める展開です。

先手の▲7八金上はつらい辛抱ですが、先手の持ち駒に桂馬が入れば▲7三銀△同龍▲同成銀△同玉▲6五桂の筋があります。

このような展開になると将来▲2二龍と金を取る手がいつでもあるので後手もかなり嫌な形です。

先手としては取られた桂馬で金駒を攻められるのでいい感触はありませんが、後手が攻め間違えたら反動がきついという指し方のようです。

本局の検討はかなりの回数行いましたが、手があまり見えてないので反省点が多かったです。

持ち時間が短い将棋は手の精度が荒くなりがちですが、短い時間の中でも狙いをもって指せるようにしたいです。

遊んでいる成銀を働かせるのが参考になった1局でした。

龍の位置を変えて桂頭を狙う

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△9七歩と打った局面。ソフトの評価値-145で互角。

この局面で自玉の受けに回るのはあまりよくないのは以前調べました。

受けすぎはよくないということですが、実戦の進行もあまりよくなかったようです。

実戦は▲4四歩△9八歩成▲4三歩成△9四香▲同香で以下変化手順の△9九角で、ソフトの評価値-709で後手有利。

この手順は▲4四歩で次に▲4三歩成の狙いと後手の龍の横利きを止めました。

▲4三歩成とする展開は後手玉の近くにと金ができるのでそれなりに成果はあるのですが、後手の攻めの方がきついようです。

後手は取られそうな香車で桂馬を補充してから△9九角と打ち込む手がありました。

△9九角という手は詰めろですが、自分の感覚では少し見えにくい手です。

最初に△8八とが浮かび次に△8九とや△8五桂といった感じです。

△9九角は駒を重ねるような手なので重たいイメージがあるのですが、後手は8九の桂馬を取ってからいつでも△7七角と切り飛ばすこともできるので働いているようです。

▲4四歩に後手は受けずに攻め合いに出るのがいいようです。

▲4四歩では▲2五歩がありました。

▲2五歩△同龍▲9三成銀△9八歩成▲6五香で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順の▲2五歩は龍取りですが、△同龍とさせることで後手の6三の桂頭が薄くなります。

△2五同龍は将来△2八龍とか△2九龍として先手玉に迫る形です。

先手は▲9三成銀と香車を補充する手が価値があるようで、後手から△9四香をされるのを防いでいるとも言えそうです。

△9八歩成に▲6五香が数手前に▲2五歩と打ち捨てた効果で、この香車は取られにくいです。

この▲6五香は空中に打つ手で、打つなら普通は下段からの▲6六香になります。

ただし、▲6六香には△9九角と詰めろをかけられたときに▲7九金のような受けに限定されます。

これが▲6五香だと、▲6六歩と盤上の歩を動かして逃げ道のスペースを作ることができます。

部分的な形では▲6六歩~▲6七玉の形を防ぐには△5五桂と跳ねれば逃げ道封鎖になるのですが、▲6五香と打っていれば△5五桂と跳ねることはできません。

そのような意味で▲6五香は攻防の手だったようです。

▲2五歩~▲6五香の手順は自分の棋力ではまず無理ですが、少しでもそのような手が浮かぶようにしたいです。

なお最初の局面図からの▲2五歩に△6四龍と逃げる変化はまた別の機会に調べます。

龍の位置を変えて桂頭を狙うのが参考になった1局でした。

受けすぎは戦力が落ちることがある

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△9七歩と打った局面。ソフトの評価値-145で互角。

局面がごちゃごちゃしていますが、駒割りは角と銀銀の交換の2枚替えだったようです。

なお対局中は駒割り計算をする余裕はありません。

後手の△9七歩は次に△9八歩成が狙いですが、ここまで先手が攻めている時間が長かったので自陣をあまり見ていませんでした。

そのため△9八歩成を受けずに攻めたのですが、局後に振り返った時に△9八歩成を受けるのはどうだったのかが気になりました。

ソフトの候補手には△9八歩成を受ける手が上がってなかったのでこの判断は結果的に正解だったようですが、△9八歩成を受ける手を瞬間的に外したので何も分かっていませんでした。

そのため今回は△9八歩成を受ける展開が冴えないのを調べてみます。

ソフトの候補手にも上がってなく実戦にも出ていない手を調べるのは効率が悪いのかもしれませんが、これも勉強だと思っています。

△9七歩に▲9九歩なら△9四香▲同香△4一香▲4四歩△同香で、ソフトの評価値-773で後手有利。

この手順の▲9九歩はここに歩を打てば△9八歩成には▲同歩とできます。

一見手堅い手に見えますが、持ち駒の2枚ある歩を1枚使いました。

▲9九歩に△9四桂と取られそうな香車で桂馬を補充する手が価値が高いようで、▲同銀に△4一香と受けに回ります。

△4一香に▲5六銀なら△3六角成が攻防に利いて味がいいです。

よって▲4四歩と打ちますが△同香とします。

先手は攻め駒がだんだん少なくなる感じで、この展開はよくある相手にあまされるような形です。

このような形は先手の体力負けになりそうなので、▲9九歩は受けすぎのようです。

△9七歩に▲同桂なら△9四香▲同香△6五桂で、ソフトの評価値-585で後手有利。

この手順の▲9七同桂もありそうですが、これも△9四香と桂馬を補充する手がありました。

▲同香に△6五桂が何気にうるさい手です。

△6五桂は銀取りですが、9六に桂馬がいるので銀が逃げづらい形です。

安い駒で金駒を攻められるというのは受ける側としても面倒で、△6五桂に▲6六銀打として以下△7七桂成▲同銀とすれば先手玉の固さは同じですが、銀と桂馬の交換で先手が駒損になります。

このような展開になるとだんだん先手の戦力が落ちていって、気がついていたら差が開いていたというのが多いです。

このように考えると△9七歩に受けるのはあまりよくないようです。

なお△9七歩に先手はどのように指すべきだったかはまた別の機会に調べます。

受けすぎは戦力が落ちることがあるのが参考になった1局でした。

あまり見ない指し方で手を繋げる

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+492で先手有利。

△7四歩は桂取りの催促の手で、先手としても忙しい局面です。

対局中は先手がうまくいっていないイメージがありましたが、まだこの局面は先手有利だったのは驚きました。

ただし先手有利といってもソフトの推奨の次の3手は全く読めませんでした。

先手は桂馬が取られそうでも、よくある取られる直前に働けば攻めの手としては一応成功になるようです。

しかし手が見えないと凡手を指すことになり、方向性が見えない展開になります。

実戦は▲6三桂成△同桂で、ソフトの評価値-1で互角。

この▲6三桂成はただで桂馬を取られるより歩を補充する意味ですが、△同桂とされて形勢が逆転模様になりました。

このような局面で何か手がないかと探してそれなりの手を見つければいいのですが、そのあたりのセンスがないと実戦のようなありきたりの手を選択することになります。

▲6三桂成では▲8三香がありました。

▲8三香△同桂▲8二銀で、ソフトの評価値+492で先手有利。

この手順の▲8三香ですが、この手がまず見えにくいです。

先手は8筋の歩が切れていればひょっとしたら▲8三歩は見えるのかもしれませんが、▲8三香は香車を1枚捨てる手なので浮かびにくいです。

△8三同桂に▲同桂成を最初に考えましたが△同玉で攻めがぱっとしません。

△8三同桂に▲8二銀と打つのが盲点で、この手は何気に▲2二龍△同歩▲7三金までの詰めろになってます。

しかし▲8二銀に△同銀として先手は手が続くのかが気になります。

▲8二銀以下△同銀▲同桂成△同玉▲9三香成△同玉▲9四歩△8二玉▲6三桂成で、ソフトの評価値+715で先手有利。

この手順は8二の地点で清算してから▲9三香成が継続手です。

9四の桂馬のかげに隠れていた香車が攻めに参加できるのは大きいです。

△9三同玉までは自然ですが、▲9四歩が意外と厳しい手です。

先手は攻め駒不足でしかも歩切れになるので▲9四歩で手が続くのかと思いがちですが、そうでもないようです。

▲9四歩に△同玉なら▲9九香△9五歩▲同香で、ソフトの評価値+1120で先手有利。

この手順は後手は4段玉になって寄り筋に近づいているようです。

よって▲9四歩には△8二玉としますが▲6三桂成で、はっきり先手有利になったようです。

9四歩の攻めの拠点が残って6三の地点に成り駒がいると先手としては大成功です。

ただし、数手前に▲8三香△同桂と香車を捨てたのでどこかで▲8三桂成と桂馬を取るという先入観があるため、反対側の▲6三桂成を考える手順はかなり難易度が高いです。

▲6三桂成以下△8一桂▲2二龍△同龍▲9三金△同桂▲7三銀△9二玉▲8四銀成△8二銀▲9三歩成△同銀▲9四香△同銀▲同成銀で、ソフトの評価値+867で先手優勢。

この手順の△8一桂は7三と9三の両方の受けですが、▲2二龍~▲9三金~▲7三銀も見えないです。

▲2二龍は決断の手ですが△同龍に▲9三金と金から使うのが盲点です。

あまり見たことのない攻め方ですが、以下▲7三銀~▲8四銀成と上部を手厚くして攻める手で指摘されないとまず浮かばない指し方です。

これらの手順を見るとちょっと形を変えてみるとか、手順を変えてみるなどで思わぬ手を発見するかもしれません。

あまり見ない指し方で手を繋げるのが参考になった1局でした。

玉の薄い場所を攻める

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△9一香と打った局面。ソフトの評価値+1175で先手優勢。

自分の1局の将棋を局後に検討する場合、2つか3つくらいポイントの箇所の代表的な変化を調べることが多いのですが、本局に関しては手が見えていないこともあり10を超えてしまいました。

後から見ればこんな筋があったのかと驚くことも多く、どこか悪かったのかを調べないともやもやが残ったままになりますのでできるだけ調べています。

局面は△9一香と桂馬取りに打った手で対局中は予想していた手ですが、この手はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

9四の桂馬が取られる前に何か手を作りたいところです。

実戦は▲6一香成△同金▲7五桂△7一桂▲9三歩△同香▲9五香で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順の▲6一香成は△同玉なら▲8三桂と打つつもりだったのですが、△6一同金とされてぱっとしません。

以下▲7五桂に△7一桂と受けられて▲9三歩△同香をあやをつけてから▲9五香としましたが、自分でもどのような狙いで指しているか分かっていませんでした。

とりあえず9四の桂馬を守っただけで評価値は1000位下がったので、手の流れとしては全くよくありません。

評価値が1000を超えていたというのはかなり形勢に差がついており、相手の対応によっては優勢から勝勢にもっていける可能性もあるのでもったいないです。

▲6一香成では▲2五歩がありました。

▲2五歩△同龍▲7五桂△7四歩▲6四銀で、ソフトの評価値+1098で先手優勢。

この手順の▲2五歩ですが、本局ではこの手が変化としてよく出ていました。

後手の龍の横の利きを消す手で、龍が横に逃げれば先手陣に龍で攻め込む筋がなくなります。

△2五同龍に▲7五桂ですが、実戦で局面は違った形で▲7五桂と打っているので目のつけどころはここだったようです。

▲7五桂に△7四歩は催促の受けですが、▲6四銀が見えづらいです。

▲6四銀は△2五同龍とさせることで成立する手で、龍が4段目だと△6四同龍があります。

▲2五歩~▲7五桂~▲6四銀の手の組み合わせはかなり難易度が高いです。

▲2五歩と▲6四銀が特に難しく、△6四同歩の後ことも考えてないと指せないです。

△6四同歩には▲2二龍△同歩▲6三金まで詰みです。、

これは6三の地点に空間をあけるために▲6四銀と打って、△同歩なら▲2二龍が質駒の金で△同歩に▲6三金までぴったりです。

先手優勢だった局面もこれくらいの指し手の精度を維持しないといけないので、将棋は難しいです。

▲6四銀以下△6二金▲2二龍△同歩▲8三金△6一玉▲6三桂成で、ソフトの評価値+3447で先手勝勢。

この手順の△6二金で先手の攻めが止まりそうですが、ここでも▲2二龍がありました。

△2二同歩に▲8三金~▲6三桂成が継続手ですが、先手の攻めもかなり細いので龍を切るのは決断の展開です。

しかし、▲6三桂成の局面は先手勝勢になりました。

先手は大駒はないのですが玉が堅く、攻め駒は金銀成桂の3枚に持ち駒の香車と4五の銀です。

▲6三桂成以下△5一玉▲4四香△4二歩▲5三銀成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲4四香が後手玉の逃げ道封鎖でうまいです。

▲6三桂成以下△5一桂▲5三成桂△2三龍▲5五香△5二香▲同成桂△同金▲5四香で、ソフトの評価値+3907で先手勝勢。

この手順は▲5三成桂と歩を取るのが何気にうまく、5三の地点に駒がないと将来▲5三金と打てるという意味です。

どちらの寄せも特別鋭い手はないですが、自然な手を積み重ねているようです。

玉の薄い場所を攻めるのが参考になった1局でした。

2枚の桂馬で攻めを繋ぐ

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+1175で先手優勢。

△8四歩は次に△8五歩と桂馬取りの催促の手ですが、あまりよくなかったようです。

本局は先手も後手もあまり指し手の精度がよくないようで、相手が甘い手を指してチャンスがおとずれてもものにできていないというのが多かったです。

手が見えてないので仕方ありませんが、もったいないなかったです。

実戦は▲9四香△同香▲同桂△7二玉で、ソフトの評価値+764で先手有利。

この手順は▲9四香と打って取られそうな桂馬を王手で事前に避けたのですが、△7二玉とされて局面の急所が分かりにくくなりました。

▲9四香では▲7五桂がありました。

▲7五桂に△7二銀なら▲9五香△同香▲2二龍△同歩▲9三銀で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は▲7五桂と詰めろをかけるのが急所だったようです。

△7二銀は▲8三銀の詰めろ逃れですが、▲9五香と捨てる手がありました。

▲9五香は詰めろではありませんが、△同香とすると▲2二龍~▲9三銀の筋がありました。

▲9三銀以下△同玉▲9四香△8二玉▲9二金まで詰みです。

この寄せ方は7五の桂馬だけでなく8六の桂馬もよく利いています。

後手の△9五同香は失着ですが、このような狙いがありました。

▲9五香に△7四歩なら▲9一香成△7五歩▲2五歩△4四龍▲7四香△6二金▲9二成香で、ソフトの評価値+1111で先手優勢。

この手順の△7四歩はソフトの推奨手で、▲9一香成で香車を取られますが△7五歩で桂馬を取り返せます。

▲2五歩が難しい手で、△同龍とすると後手の龍の横の利きがなく受けの力が半減します。

▲2五歩は歩切れになる手なので指しにくいところはありますが、△4四龍で先手玉は龍で攻められることがなくなったので安心する面もありそうです。

△4四龍に▲7四香が継続手で、歩の裏側に香車を打つと△7三歩は2歩のため打てません。

△6二金は香車を取りながら逃げ道を作った手ですが、▲9二成香がありました。

▲9二成香は捨て駒ですが狭い方に玉を呼び込む手で、狭い玉は寄せやすくなります。

▲9二成香に△同玉なら▲7一銀△7二金▲2二龍△同歩▲8二金△9三玉▲9四香まで詰みです。

この手順は▲2二龍と金を取る手が質駒になっています。

▲9二成香に△7一玉なら▲7八玉△7六歩▲同銀△7七歩▲同金△7三歩▲7五香打△6一玉▲8二成香で、ソフトの評価値+1600で先手優勢。

この手順の▲7八玉は将来△9六桂の王手を防いだ手ですが、攻めを継続したい中で自玉の受けに回る手なので指しづらいところはあります。

後手は△7六歩から形を乱してから△7三歩と香車取りに受けますが、▲7五香打とあまり見ない香車の使い方をする手がありました。

△7四歩なら▲同桂とする狙いです。

よって△6一玉の早逃げですが、▲8二成香として先手が指せているようです。

2枚の桂馬で攻めを繋ぐのが参考になった1局でした。

相手の薄いところを攻める

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△8一同銀でと金を取った局面。ソフトの評価値+898で先手優勢。

△8一同銀では△8一同金がソフトの推奨手だったのですが、これで形勢が大きく先手に傾くことになりました。

△8一同銀と△8一同金の何が違うのかがすぐに分かればいいのですが、△8一同銀が何となく違和感があるなと思うかどうかが第一歩です。

△8一同銀なら8三の地点が薄くなるのが後手としてはまずかったようです。

ただしここからの先手の攻め方も急所を外すとまた形勢が接近します。

実戦は△8一同銀以下▲1二龍△2二金▲1一龍△9一香▲8六桂で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この手順の▲1二龍は次に▲6一香成が狙いですが△2二金が反発の受けです。

▲1一龍△9一香▲8六桂の手順はやや泥試合みたいな感じで、自分は△8一同銀を咎めることができませんでした。

▲1二龍は遊んでいる龍を活用する手で悪くはないと思いますが、△2二金と先手を取るような受け方をされて▲1一龍と戻るのは先手は結構微妙な指し方です。

微妙というのは得をしているか損をしているかが分かりにくいということで、ソフトの候補手に上がっていましたが推奨手ではありませんでした。

▲1二龍では▲8六香がありました。

▲8六香に△8四歩なら▲7五桂△6二金▲8三銀で、ソフトの評価値+735で先手有利。

この手順は▲8六香として8三の地点を狙う手です。

対局時は▲8六香が最初に見えたのですが、△8四歩とされて次に△8五歩▲同香△8四歩と香車を取りにこられて難しいと思ってやめました。

なお△8四歩はソフトの候補手にも上がってない手なので、あまりいい手では可能性が高いです。

△8四歩と突くことで8三の地点に空間があきましたが、▲7五桂として次に▲8三銀の打ち込みを狙います。

△6二金と香車を取って逃げ道を広げるのが味がいいのですが、それでも▲8三銀と打つようです。

先手の攻めもかなり細いイメージで、後手玉は中央に逃げるスペースがあります。

先手が攻め急いでいるようにも見えるのですが、このあたりは読みが入ってないと難しいです。

▲8三銀以下△7一玉▲5五桂△5一桂▲1二龍△2二金▲1一龍△5四歩▲4三桂成△同桂▲4五銀△5五桂▲5六歩△4七桂成で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順は△7一玉に▲5五桂△5一桂と数の攻めに数の受けという展開です。

先手有利のようですが、先手の攻め駒もぎりぎりなので簡単ではありません。

先手をもって指しこなすにはかなりの力量がいるようです。

▲8六香に△9四桂なら▲8三香成△同玉▲7五桂△7二玉▲5五桂で、ソフトの評価値+979で先手優勢。

この手順の△9四桂は8六の香車を取りにいく手ですが、▲8三香成△同玉▲7五桂がありました。

この展開は香車を捨てる形でもろに8三の地点に殺到しているイメージです。

▲7五桂~▲5五桂と桂馬2枚で6三の地点を狙うのが急所のようです。

▲5五桂に△6二金なら▲8三銀△6一玉▲6三桂左成で、ソフトの評価値+1049で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△6二金なら▲8三銀~▲6三桂左成がありました。

なおソフトは▲5五桂に△8三香で、ソフトの評価値+859で先手優勢。

この8三香は8三の地点を先に埋めて△8七香成を含みにした手ですが、かなり難易度が高いです。

このような何気ない受け方もなかなか浮かばないです。

相手の薄いところを攻めるのが参考になった1局でした。

盤面全体を見る

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2一歩と打った局面。ソフトの評価値+574で互角。

ここまで先手が動いた手に後手が正確に対応すれば後手有利だったようですが、お互いに指し手の精度があまりよくなかったようでこの局面は先手有利だったようです。

対局中は何かいい手がありそうな気もしましたが、後手から△9一玉や△6二金とされるまえに何か手を作りたいです。

実戦は▲8一とで以下変化手順で△同金で、ソフトの評価値+177で互角。

この手順は▲8一とで桂馬を補充する手で歩で桂馬を取るのは自然ですが、△同金とした形がすっきりしたようで互角になりました。

▲8一とで攻めの拠点の歩がなくなるのはもったいないと思っていましたが、他の手も見えなかったので仕方なく指した感じです。

▲8一とでは▲9七香打がありました。

▲9七香打に△9六桂なら▲同香△同歩で、ソフトの評価値+975で先手優勢。

この手順の▲9七香打は9筋に2枚の香車を並べる形で、後手は△9一玉とは取りにくくなります。

対局中は▲9七香打に△9六桂は少し考えましたが、▲同香△同歩の後が分からないのでやめました。

なお△9六桂はあまりいい手ではなかったようでソフトは△9四香を推奨していましたが、この手も対局中は見えてなかったようです。

本局は1局を通してソフトの評価値だけを追っていくとそんなに大きな変動はなかったようですが、自分の甘い手に相手の方も付き合ってくれた感じです。

相手の方が正確に咎めて入ればかなり先手が悪かったようです。

△9六同歩で盤面の左側だけを見るのでなく右側も見る必要があったようです。

△9六同歩▲同香△9四歩▲2五歩で、ソフトの評価値+1005で先手優勢。

この手順の▲9六同香は次に▲9二との詰めろなので自然な手です。

△9四歩は詰めろ逃れですが、次の▲2五歩がいい手でした。

1歩千金という言葉がありますが、まさにそれでここに歩が打てるのが見えているかどうかで全く局面が違っていました。

よく盤面全体を見るようにと書いているのですが、実際の対局では余裕がないのかそれがなかなかできていないようです。

▲2五歩に△2五同龍なら▲9四香で、ソフトの評価値+948で先手有利。

▲2五歩に△8四龍なら▲3一龍で、ソフトの評価値+1736で先手優勢。

これらの手順は▲2五歩に後手がどこに龍が動いても先手が指せていました。

そのためには時間の使い方をうまくするとか直感を鍛えるとか盤面全体を見るなどがありますが、このあたりを少しでも指し手の精度を上げたいです。

盤面全体を見るのが参考になった1局でした。

攻めの手をひねり出す

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2九飛成と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+238で互角。

駒割りは角と金銀の2枚替えでここで先手の手番なので普通は先手有利に見えるのですが、思ったほど差が開いていませんでした。

先手の右端にいた桂馬と香車を補充されたのが何気にポイントになっていました。

また対局中は気がつかなかったのですが、△2九龍は次に△2四龍と金を取る狙いがありました。

実戦は△2九龍以下▲6二香△7一金▲9五歩△同歩▲9二歩だったのですが、△9五同歩で△2四龍▲9四歩△2一歩▲1二龍△9二香打で、ソフトの評価値-562で後手有利。

この手順の▲6二香△7一金▲9五歩は本にもよく出る攻め筋で、△同歩なら▲9二歩△同香▲9一銀△同玉▲7一龍のようなイメージです。

しかしそれは部分的な手の流れで、▲9五歩には△2四龍と金を補充する手がありました。

▲9四歩の取り込みには△2一歩で先手の龍の利きを止めることができるのが大きいです。

次に△6二金がありますので▲1二龍としますが△9二香打として後手有利のようです。

先手からは9三の地点に打ち込む狙いはありますが、後手も9三の地点は玉を入れて4枚利いているので簡単でありません。

先手は8八玉型で9筋に近いのと6筋の2枚の金が壁になっているため、9筋から攻めると反動で自玉が危険になることもあります。

△2四龍が見えてないとこのような失敗のケースになります。

▲6二香では▲6四桂がありました。ソフトの評価値+201で互角。

この手順は▲6四桂とただ捨ての桂馬で、△6四同歩なら▲6三香と打つ狙いです。

▲6三香に△4四角とか△8四桂とかはありそうですが、▲6一龍△同銀▲同香成は後手としてもかなり怖い形です。

そのため▲6四桂には△2四龍とします。

▲6四桂△2四龍▲7二桂成△同金▲6一銀△6二金▲5一龍△7一金打▲5二銀成で、ソフトの評価値+241で互角。

この手順は△2四龍として金を補充する手で、後手は持ち駒に金が入ったのと2四の龍の利きで先手の龍の利きを止めることもできます。

そのような意味で△2四龍はかなり価値の高い手です。

先手は▲7二桂成~▲6一銀で金を目標に攻めますが、後手も持ち駒の金を受けに投入していい勝負のようです。

なお最初の局面図で先手の2四の金を取らせないようにする▲3三金は△8五桂、▲3四金は△2五角で共に後手有利になります。

よって▲6四桂というのも仕方ないようです。

攻めの手をひねり出すのが参考になった1局でした。