飛車を2段目に打って攻めを継続する

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2八とで飛車を取った局面。ソフトの評価値+199で互角。

駒割りは角と金銀桂の3枚替えで先手が駒得ですが、2四の金がやや遊んでいるのと6九の金が浮いています。

また右隅にある桂馬と香車も後手に取られそうな形で、いい勝負だったようです。

先手は飛車を持っていますがやや攻めの戦力が少ないです。

実戦は△2八と▲2一飛で以下変化手順で△3九飛▲6八金寄△2九飛成▲1一龍△6四桂で、ソフトの評価値+23で互角。

この手順は▲2一飛は自然な手だと思ったのですが、ソフトの候補手にもあがっていませんでした。

先手は攻めの戦力不足なので1一の香車を補充して攻めに使いたいと思ったのですが、後手も△3九飛~△2九飛成が味がいい手です。

▲1一飛成で香車は補充できましたが、△6四桂が地味ながらうるさい手のようです。

△6四桂は銀取りですが、真の狙いは△4四角~△7六桂です。

△6四桂で駒割りは角と金銀香の3枚替えですが、△6四桂の働きがいいのと持ち駒に大駒2枚の角があるのは魅力的です。

ここからもまだ大変な将棋ですが、後手も振り飛車特有の力の出そうな展開です。

先手が香車を取るより後手が桂馬を取る方が価値が高かったようです。

△6四桂と打たれるような展開になる前に、先手は1手早く攻めるような形を目指した方がよかったかもしれません。

▲2一飛では▲4二飛がありました。ソフトの評価値+218で互角。

この▲4二飛はソフトの推奨手ですが、ぱっと見で打ちにくい飛車です。

敵陣に飛車を打つときに相手の持ち駒に角があれば、王手飛車になりそうな筋には打ちにくいです。

また飛車は接近戦に弱いのでできるだけ遠くから打って攻めるのが多いです。

そのため相手の金駒に近いところの▲4二飛が見えにくいです。

ソフトで検討していると、飛車を打つときに後手玉と同じ列に打つケースが多い印象です。

間接的に飛車の利きに玉を入れるということですが、この手がどの程度厳しいかが気になります。

▲4二飛に△3九飛なら▲6八金寄△2九飛成▲6二銀△同金▲同飛成△7一銀▲4二龍で、ソフトの評価値+371で先手有利。

このような展開は自分の中よく分からないという指し手で、後手の手は自然なのですが先手の▲6二銀と打ってからの手の流れが不思議です。

▲6二銀と打って以下取って取って銀を埋めて龍が元の位置に戻るという形です。

先手は金と銀の交換になって4二の地点に龍を作りました。

後手は桂馬を補充して金がいなくなった代償に銀を埋めた形です。

先手は金を後手は銀桂をお互いに持ち駒にした形で、手番が後手になりました。

そのような意味では後手が少し得をしたようにも見えるのですが、この局面は先手有利になったようです。

▲4二龍以下△1九と▲6一金△2四龍▲7一金△同玉▲6二銀△8二玉▲5一龍△6一香▲同銀不成△同銀▲同龍△7一金▲1一龍△3三角▲1二龍△2二金▲2五歩で、ソフトの評価値+686で先手有利。

この手順の△1九とには▲6一金と張り付く手がありました。

以下▲7一金として▲6二銀~▲5一龍と攻めるのが意外と効果的のようです。

後手玉は金駒がいない守りなので薄いです。

△6一香は駒損の受けですが清算して△7一金で龍をはじく受け方です。

△7一金に▲1一龍として龍を逃げながら香車を補充するのが味がいいです。

最後の▲2五歩の局面は先手有利のようですが、先手は龍を大きく使っているのが印象に残りました。

飛車を2段目に打って攻めを継続するのが参考になった1局でした。

少し指しやすい形からの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲3四金と銀を取った局面。ソフトの評価値+149で互角。

対局中はこの局面まで結構楽観気味だったようで先手がまずまずかと思っていましたが、あまり差がついてなく互角でした。

自分は金を取る△3四同飛ばかり考えていましたが、実戦は△2七歩成▲2四金△2八とで、ソフトの評価値+235で互角。

この手順の△2七歩成はソフトの推奨手で、以下飛車の取り合いになります

駒割りは角と金銀桂の3枚替えで先手が駒得ですが、2四の金の働きがいまひとつなのと1九の香車と2九の桂馬が将来取られそうです。

また先手は6九の金が浮いているのでどこかで自陣に手を入れることになります。

このあたりは相手の方が自分よりしっかり読んでいたようです。

今回は△3四同飛が推奨手でなかったのですが、これを調べてみたいと思います。

▲3四金以下△同飛▲2六飛△2四歩▲4五銀△6四飛で、ソフトの評価値+336で先手有利。

この手順は△3四同飛には▲2六飛と飛車が捌けます。

△2四歩の受けに▲4五銀△6四飛までは一直線みたいな流れですが、この局面が先手有利のようです。

本来は相手の方の手番のときにこの局面からの指し手を考える必要があるのですが、対局中はあまり考えておらず時間の使い方もややまずいようです。

△3四同飛以下は手の流れが読みやすい局面なので、時間を無駄にせず少しでも先のことを考える必要がありました。

そうすれば△3四同飛でなく△2七歩成の展開も考えていたかもしれません。

△6四飛の局面を最初に見たときは▲7五銀として△6五飛なら▲5六銀で飛車が取れるのでこれが明快かと思っていましたが、これは落とし穴がありました。

△6四飛以下▲7五銀△2五歩▲同飛△1四角▲2一飛成△6七飛成▲同金△6九角成で、ソフトの評価値-1421で後手優勢。

この手順は実戦なら選んでいた可能性がありますが、▲7五銀には△2五歩の切り返しがありました。

このような手をうっかりしやすく▲5六飛は△2四飛で後手の飛車が生還できるので、▲7五銀が重たい形です。

なお▲7五銀はソフトの候補手にも上がってあらず、あまりいい手ではなさそうです。

△6四飛の局面で先手は有力な手が3通りありました。

1つは△6四飛に▲6六歩です。

△6四飛▲6六歩△1四角▲5六銀△5八角成▲同金△6九角▲6八金△2五角成▲4六飛で、ソフトの評価値+923で先手優勢。

この手順の▲6六歩は後手の飛車が狭いので歩で圧迫する手で、6七の地点に直通する飛車は不気味ですが6六で利きを止めると飛車の働きが落ちます。

△1四角に▲5六銀も柔らかい手で、△4四飛には▲4七歩で後手の飛車と角の両方お利きが止まります。

2つ目は△6四飛に▲4四歩です。

△6四飛▲4四歩△2五歩▲2八飛△3六歩▲4三歩成△3七歩成▲同桂△4六金▲2五飛で、ソフトの評価値+611で先手有利。

この手順の▲4四歩は後手の飛車の横の利きを止めるのと、次に▲4三歩成のと金作りがあります。

後手が△3六歩から暴れてきたら必要最小限の受けだけをして、▲4三歩成~▲2五飛とするのが興味深いです。

先手は右側の銀と桂馬を取らせる間にと金と龍で後手陣を攻めるイメージです。

3つ目は△6四飛に▲4六飛です。

△6四飛▲4六飛△5五金▲4八飛△3九角▲4九飛△2八角成▲5六銀で、ソフトの評価値+522で先手有利。

この手順の▲4六飛は指摘されないと浮かばない手です。

▲4六飛に△5五金の対応を考えてないと指せない形で、後手は歩切れなので▲4八飛には歩の連打ができません。

また先手は▲4八飛以外で▲4七飛や▲4九飛だと後手の角で狙われそうです。

よって▲4八飛としましたが、△3九角に▲4九飛がうまい手で△2八角成▲5六銀で先手の飛車が直通します。

△6四飛以下3通りを調べましたが、どれも相手の手にのって指しており慌てて指していないようです。

少し指しやすい形からの指し方が参考になった1局でした。

角交換振り飛車に端桂と角銀で手を作る

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲1七桂と跳ねた変化手順の局面。ソフトの評価値+107で互角。

この▲1七桂はソフトの推奨手だったのですが、自分はこのタイミングで跳ねるのは初めて見ました。

2筋の逆襲に▲1七桂と跳ねて受ける形はあるのですが、ぎりぎりまで待って跳ねるというイメージがあったのでやや意表をついた手ともいえます。

ただし、人間にとって意表の手でもソフトにとっては自然なこともあるようで今後の展開を調べてみます。

▲1七桂に△1四歩なら▲3一角△5二飛▲5五銀△3三金▲2五桂△3二金▲3三桂成△同桂▲2一飛成で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順の△1四歩は将来△1五歩から桂頭を狙う手ですが、▲3一角~▲5五銀がありました。

△3三金は▲4四銀の受けですが、▲2五桂~▲3三桂成で、先手は桂損ですが飛車が成り込む形でまずまずです。

▲1七桂に△3三桂▲5五銀△4三銀なら▲3一角△5二飛▲2五桂で、ソフトの評価値+723で先手有利。

この手順の△3三桂は2五の地点の補強ですが、▲5五銀がありました。

銀を直に使う手で次に▲4四銀があるので△4三銀と引くと、▲3一角△5二飛▲2五桂で先手有利です。

▲1七桂に△3三桂▲5五銀△4二飛なら▲3一角△4三飛▲2四歩で、ソフトの評価値+605で先手有利。

この手順の▲5五銀に△4二飛と受けるのは自然な形ですが、この場合も▲3一角がありました。

▲3一角に△5二飛なら▲4四銀がありますので△4三飛と浮きましたが、▲2四歩がうまいです。

▲2四歩△同金▲2二角成で次の▲1一馬が受けにくいです。

先手は▲5五銀とか▲3一角で駒を前に使う組み合せで手になるようです。

▲1七桂に△3六歩なら▲同歩△3七角▲2九飛△4六角成▲3一角△5二飛▲4二歩で、ソフトの評価値+178で互角。

この手順の△3六歩はソフトの推奨手でした。

▲1七桂と端に跳ねたため3七の地点が弱くなったので、弱くなったところを攻める筋のいい手に見えます。

▲3六同歩に△3七角~△4六角成で後手は馬を作って手厚くなりますが、▲3一角~▲4二歩が盲点の攻め方です。

▲4二歩と打てるのは後手が△4六馬と先手の歩を取ったので成立する手で、読みが入ってないと見えづらいです。

先手の次の狙いは▲4一歩成ですが、△5一金と受けた後の展開が気になります。

▲4二歩以下△5一金▲2五桂△4二金▲2二歩△3三桂▲同桂成△同金寄▲2一歩成△3二金寄▲2二角成△同金▲同飛成△同飛▲同と△2九飛▲7八金△2二飛成▲5一飛で、ソフトの評価値+9で互角。

この手順は△5一金には▲2二歩から攻める展開で、先手もぎりぎりの細い攻めです。

以下角と金の駒損ながら飛車交換になる展開で互角のようです。

先手は▲5五銀とか▲3一角とかで、できれば▲2五桂と活用する形になれば一応手になっているようです。

角交換振り飛車に端桂と角銀で手を作るのが参考になった1局でした。

振り飛車の2筋逆襲の受け方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2二飛とした局面。ソフトの評価値+107で互角。

後手の4二の飛車が△2二飛と回った形です。

後手の狙いだけで言うと△2二飛~△3三金~△2六歩~△2七歩成で、これを先手はまともに食らうと勝てなくなります。

その筋には何か受けの手を用意していないと将棋が一方的になるので要注意です。

実戦は△2二飛以下▲4五歩△同歩▲4四角△3三金▲同角成△同桂▲4四金△2四飛▲3三金△2六歩▲3四金で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順の▲4五歩に△同歩は▲4四角があるので取りにくいかと思っていましたが、△3三金の受けが意外と粘りがあるようです。

△3三金に▲同角成~▲4四金はやや失着で、▲4四金には△2六歩▲3三金△2七歩成で、ソフトの評価値-333で後手有利。

このように後手が△2六歩~△2七歩成という手が間に合ってくると後手が指せていたようです。

▲4四金に後手は2筋の歩を伸ばすのが急所でした。

なお▲4五歩△同歩▲4四角△3三金には▲5三角成△2六歩▲3一馬△2三飛▲1七桂で、ソフトの評価値+2で互角。

2筋の歩を伸ばして来たら▲1七桂の形で受けることになりますが、いい勝負のようです。

なおソフトは▲4五歩には△3三金を推奨していました。

▲4五歩△3三金▲3一角△2三飛▲5三角成△2六歩▲1七桂で、ソフトの評価値+53で互角。

この手順は▲3一角に△2三飛とするのが盲点で、▲5三角成に△2六歩と伸ばす形です。

▲1七桂と跳ねて△2七歩成には▲2四歩~▲2五歩と歩を使って受けることになります。

先手は馬ができたのはそれなりに大きいのですが、後手も2筋の歩を伸ばして先手にプレッシャーをかけています。

なお▲5三角成で▲2二歩と桂馬をとりにいくのは、△5二金▲2一歩成△同飛で、ソフトの評価値-875で後手優勢。

この手順は▲2二歩には△5二金として5三の地点を受ければ、以下先手の角が取られる形で後手優勢です。

このあたりの後手の指し方は手が広く、▲4五歩に△同歩か△3三金があり、▲3一角に△2三飛として▲5三角成とさせるとか、▲3一角~▲2二歩には△5二金として桂馬を取らせて角を取るなど色々な手がありました。

自分の先入観を少し超えた展開だったので調べてみてよかったです。

なお最初の局面図でソフトは△2二飛には▲1七桂を推奨していました。ソフトの評価値+101で互角。

自分はこのタイミングで▲1七桂と跳ねるのは初めて見ました。

後手の飛車先の歩が伸びてきたで▲1七桂は見たことがありますが、2三の地点に金がいる状態で▲1七桂が不思議な形です。

この手は知らないと指せない部類の手かもしれません。

将棋はちょっと手のタイミングを変えるだけで全く別の展開になる可能性があり、ここからは後手も手が広いようなので別の機会に調べてみます。

振り飛車の2筋逆襲の受け方が参考になった1局でした。

銀を直に上がって局面を動かす

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△2五歩と打った局面。ソフトの評価値+213で先手有利。

この形は角交換振り飛車でたまに出る形で、2筋の歩を交換させてから後手が2筋から逆襲を狙う指し方です。

部分的には後手は△3三金~△2二飛~△2六歩~△2七歩成の筋で、これを先手がまともに食らうと勝てなくなります。

またどこかで△4五歩のように動く手もあり、先手は駒組みに慎重になります。

後手が2筋から動くのはそれなりに手数はかかりますが、4筋から動くのはいつでもあるのでその間に先手は何か動きたいところです。

実戦は▲1六歩△2二飛▲4五歩で、ソフトの評価値+124で互角。

この手順の▲1六歩は将来▲1七桂のような使い方で、後手の2筋の逆襲を緩和するつもりだったです。

ソフトはこの手が推奨手だったので悪くはなさそうですが、指している本人はこの後どのように指すか分かっていませんでした。

できれば先手は何か狙いをもって動くような形にしたいです。

▲1六歩では▲5五銀もあったようです。

▲5五銀は直に銀が上がるので、5六の地点に戻るのは手数がかかりすぎて現実的にはほぼ無理です。

銀は千鳥に使えとは反する手なので、そのような意味では浮かびづらく決断の手になります。

▲5五銀に△4五歩なら▲4四角△5四歩▲5三角成△2二飛▲5四銀で、ソフトの評価値+676で先手有利。

この手順の△4五歩に▲同歩なら△同飛で後手が指せますが、▲4四角が▲1一角成と▲5三角成の切り返しの狙いがあります。

△5四歩に▲同銀なら△4四飛がありますが、▲5三角成が飛車取りになるのが大きく△2二飛には▲5四銀で先手有利です。

▲5五銀に△1四歩なら▲3一角△5二飛▲4四銀で、ソフトの評価値+574で先手有利。

この手順の△1四歩は緩手のようで、▲3一角と打つ手がありました。

△5二飛と逃げたときに▲4四銀を歩を取って前進できるのが▲5五銀とした効果のようです。

このような何気ないところで先手が手を作っていくのがうまいです。

▲4四銀以下△6二金▲2四歩△2二金▲3六歩△3二金▲3五歩△3一金▲3四歩で、ソフトの評価値+724で先手有利。

実戦なら▲4四銀で読みを一旦打ち切りそうですが、△6二金以下もそれなりに指し手は難しいです。

▲2四歩に△同金なら▲2二歩があるので△2二金としましたが、▲3六歩~▲3五歩が難しいです。

角と銀の交換ですが▲3四歩として先手有利のようです。

最初の局面図から▲5五銀に△3三金なら▲3一角△5二飛▲2二歩△3二金▲2一歩成△3一金▲同とで、ソフトの評価値+425で先手有利。

この手順の△3三金は△2二飛を含みにした手ですが、▲3一角~▲2二歩がありました。

後手は1筋を突いてないので△1三桂とすることができません。

よって△▲2二歩に△3二金としましたが、▲2一歩成~▲3一同とで角と金桂の2枚替えの展開です。

先手は歩切れなのが気になりますが、後手の3四銀がいなくなると▲2五飛の筋があり将来3一のと金も働きそうな形なので先手が指せているようです。

なお最初の局面図で▲5五銀には△5二金がソフトの推奨手だったのですが、この手は美濃囲いを自ら崩す手なのでなかなか浮かびにくいです。

△5二金以下▲6五角△1二角がソフトの読み筋ですが、指摘されないと全く浮かばないので別次元の話のようです。

銀を直に上がって局面を動かすのが参考になった1局でした。

対角交換振り飛車の大捌きからの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲3二飛と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+482で先手有利。

大駒がお互いに捌けた形で▲3二飛と打った形です。

自分の感覚は対振り飛車に少し古いところがあり、大駒が捌き合う展開は居飛車側が少し苦しいということです。

局面に関係なく後手の美濃囲いは居飛車の囲いより固いという感覚です。

持久戦の穴熊や美濃囲いであればいい勝負のようなケースもありますが、居飛車が急戦型だと玉がやや弱いケースが多いです。

そのイメージで居飛車が桂得くらいでも捌き合いは振り飛車も十分に戦えるという先入観です。

本局の変化手順は自分ならなかなか選択しづらいのですが、後手は2三の金と3五の銀が離れているので先手が少し指しやすいようです。

ただしこのくらいのリードでも実際はまだまだ大変です。

▲3二飛以下△3九飛▲1二飛成△2九飛成▲2一龍△2二金で、ソフトの評価値+556で先手有利。

この手順の▲3二飛は両取りですが、△3九飛と3五の銀にひもをつけます。

△3九飛に▲3八歩なら△4四角▲7七銀△2二金▲3一飛成△2九飛成で、ソフトの評価値-203で互角。

この手順の▲3八歩には△4四角が攻防で、次に△8八角成~△6九飛成があるので▲7七銀としましたが△2二金の受けがありました。

先手は銀も香車も取れない形で形勢が逆転したようです。

これは普通のような手でも1手甘い手を指すと、形勢がひっくり返るというパターンです。

よって△3九飛には▲1二飛成として△2九飛成に▲2一龍と先に香得になります。

ただし△2二金が振り飛車独特の粘りです。

後手のバラバラの金銀でも遊び駒にならないように働いてます。

△2二金以下▲3一龍△5三角▲4一龍△3六歩▲3八歩△1九龍で、ソフトの評価値+709で先手有利。

この手順は▲3一龍と逃げましたが、▲4一龍だと△6六桂▲同歩△2三角の王手飛車があります。

これは▲7七銀と上がってない形の欠点の1つのようです。

よって▲3一龍と銀取りに龍を逃げましたが△5三角が粘りのある手です。

自分の感覚では大駒は攻めに使いたいという先入観がありますが、じっと自陣に角を打って銀を守りつつ龍取りというのがしぶといです。

以下▲4一龍に△3六歩~△1九龍で後手は駒損を回復します。

△1九龍以下▲6六香で△6二香なら▲5二角△7一香▲4三角成で、ソフトの評価値+1197で先手優勢。

自分は▲6六香は見えてなかったので、このあたりが感覚がいまひとつのようです。

この手順は▲6六香と打って次に▲6三香成~▲6一龍を狙います。

△6二香の受けなら▲5二角と張り付いた攻めがいいようです。

△1九龍以下▲6六香で△5一香なら▲2三歩△5五桂▲5六銀△4六銀▲2二歩成△6九龍▲同銀△4七金▲3二龍で、ソフトの評価値+577で先手有利。

この手順は△5一香の受けには▲2三歩がありました。

▲2三歩に△同金なら▲3二龍~▲6三香成が狙いです。

後手は受けが難しいので△5五桂~△4六銀が勝負手で、金損になっても4六の銀を働かせる感覚のようです。

△6九龍~△4七金も見えにくく先手有利のようですが、先手玉は薄いので勝つまではそれなりに大変みたいです。

先手有利でも振り飛車も精度のいい粘りをすると難易度は高くなるようです。

対角交換振り飛車の大捌きからの指し方が参考になった1局でした。

少し指しやすい局面からの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+383で先手有利。

この局面は実戦からだいぶかけ離れた手順ですが、この局面以後の展開が気になったので調べてみました。

先手の8八の銀が壁銀なので普通はあまりいい形ではないのですが、後手の駒組みを見て動いていった形です。

壁銀で攻めるのは1手早く攻める形なので盤面の右側はうまくいく可能性が高くなりそうですが、反面反動がきつくなることもあり思わぬカウンターを食らうことも考えられます。

そのような意味で、見通しが立っていないとなかなか選べない形だと思っています。

先手の次の狙いは▲2三銀なので後手は何か受けることになりそうです。

▲2五飛に△3三桂なら▲2八飛で、ソフトの評価値+711で先手有利。

この手順の△3三桂は飛車取りで遊んでいる桂馬を活用して味はいいのですが、▲2八飛と下段に引かれると次の▲2三銀が分かっていても受けづらいです。

▲2五飛△3三金▲3一角なら△1四角で、ソフトの評価値+257で互角。

この手順の△3三金は後手の飛車を横に逃げるスペースを作ったのと、△2四金のような手も狙っています。

先手が▲3一角と打って攻めたくなりますが、△1四角という反撃がありました。

このようなカウンターの角が結構見えづらく、▲2八飛なら△2四飛とぶつける狙いです。

飛車交換から△5八角成とされて金が1枚いなくなると先手陣はだいぶ薄く感じます。

このよう捌き合いは居飛車がきつくて、飛車が中段にいると△1四角のような手が飛んできて狙われやすいので要注意です。

△3三金▲2六飛で、ソフトの評価値+522で先手有利。

この手順の▲2六飛ですが、△1四角や△2四金を事前に受けた手です。

急いで攻めたいところでじっと飛車を1つ引いて相手の手を消すというのがなかなか見えづらいです。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五歩▲2二角成△2六歩▲2一馬△5二銀▲1二馬で、ソフトの評価値+1475で先手優勢。

この展開は△2四金に▲3一角とするのがいいようで、△2五歩には▲2二角成から馬の活用が見込まれます。

桂馬を香車を拾い上げれば先手の駒得で、後手は歩切れで2四金の遊び駒もあり先手優勢です。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五金▲2二角成△2六金▲2一馬△2五角▲2二飛△2八飛▲5九銀△2九飛成▲1二馬で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順の▲3一角に△2五金とするのが勝負手で、遊んでいる金で飛車交換を狙います。

飛車交換から▲2一馬に△2五角というのが狙いの手で、▲4三馬を消しつつ△5八角成を含みにします。

先手の5八の金が守りの急所でこの金を狙う形です。

△2五角に▲2二飛が強気の手で、△5八角成▲同金△2八飛なら▲5九銀△4九金▲4三馬△5九金▲6一馬△5八飛成▲6八桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲2二飛に△5八角成~△2八飛と踏み込んできましたが、▲5九銀が受けの形のようです。

△4九金には▲4三馬で後手も△5九金~△5八飛成と迫りますが、▲6八桂で先手玉に詰みはないようです。

よって▲2二飛に△2八飛としましたが▲5九銀と埋めて△2九飛成▲1二馬で先手が少し指せているようです。

最初の局面図は先手が少しいいのですが、その後相手が苦しくても精度のいい手を指してくるといい勝負になるようで油断はできないようです。

少し指しやすい局面からの指し方が参考になった1局でした。

壁銀のまま踏み込んで指す

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△8二玉とした局面。ソフトの評価値+450で先手有利。

この局面が不思議なのはすでに先手有利だったのですが、この局面は▲4五角とすれば確実に馬が作れます。

そのような意味で、自分の記憶している棋譜と実際の進行が正確に合っているかが気になりました。

ネット対局だと棋譜は残るので後で確認できるのですが、大会の対局はその時の記憶が頼りで自宅に戻ってから棋譜を後で並べ直すため、どこか穴があいていてもおかしくありません。

普通は▲4五角のような手が序盤では見られることはなく、相手の方もこれをうっかりして駒組みをしたとは考えにくいです。

ただし、実戦の終局までの棋譜の駒の動きが現実的に合っていたので、最初の局面図は実際に対局に現れた可能性が高いです。

実戦は▲7七銀で、ソフトの評価値+145で互角。

局面は少し違いますが、角交換振り飛車相手によくある▲6五角から馬を作る狙いで指すのは、自分がするとあまりうまくいくイメージがないです。

角と打って馬を作って以下角と金を交換して、再度角取りに金を打って駒割りが先手の1歩得になる展開です。

後手の持ち駒に角と金があり、特に金の持ち駒があるというのが居飛車側からすると面倒です。

一言で言うと自分の棋力では力戦型で指しこなすのが大変ということで、馬を作る展開は全く考えていませんでした。

そのため自陣の駒組みだけを見て▲4五角は全く浮かびませんでした。

▲7七銀では▲4五角がありました。

▲4五角△7二銀▲2三角成△3四角で、ソフトの評価値+430で先手有利。

この手順の▲4五角に△7二銀は▲2三角成に△3四角として先手の馬を消す狙いです。

後手が1歩損ですが、2三の歩がなくなることで後手は駒組みが軽くなります。

しかしこの局面も先手有利のようです。

△3四角以下▲同馬△同銀▲2五歩△2二飛▲2四歩△3二金▲5六角△1二角▲3六歩で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順は再度角交換から先手は2筋の歩を伸ばします。

後手は△3二金として2三の地点の補強ですが、▲5六角がよくある手です。

△1二角の受けは初めて見る場合は違和感があるかもしれませんが、この戦型ではたまに出る受け方です。

△1二角に▲3六歩が浮かびにくいです。

自分は▲3六歩では▲7七銀とか▲1六歩が最初に浮かびましたが、共にソフトの推奨手ではありませんでした。

▲7七銀△4四歩▲9六歩△4五歩で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順の▲7七銀は壁銀を解消する手で部分的には価値が高いですが、後手も4筋で争点を求める指し方です。

▲1六歩△5四歩▲1五歩△5五歩▲6五角△3三金で、ソフトの評価値+328で先手有利。

この手順の▲1六歩は後手の角頭を狙う手ですが、後手も先手の角を目標にする指し方で少し争点が分かりにくくなるようです。

▲3六歩は8八の銀が壁銀のまま仕掛ける手で、少し度胸がいります。

▲3六歩に△同歩なら▲同銀△3五歩▲2五銀△同銀▲1二角成△同香▲2五飛で、ソフトの評価値+508で先手有利。

この手順は△3六同歩なら▲同銀以下▲2五銀と銀をぶつけて角と銀を捌く展開です。

後手の重たかった角が持ち駒になるさっぱりした指し方で自分の感覚では選択しづらい手順ですが、2筋を少し制圧しているので先手が指せているようです。

▲3六歩に△5四歩なら▲3五歩△同銀▲1二角成△同香▲2三歩成△同飛▲同飛成△同金▲3二飛で、ソフトの評価値+427で先手有利。

この手順は△5四歩には▲3五歩から角と飛車を捌く大味な展開です。

振り飛車に大捌きを挑むのは勇気がいるので自分の感覚では選択しづらいのですが、後手の2枚の金駒が離れ駒になっているので先手が指せているようです。

壁銀とか重たい角を捌かせるとか大捌きになるといったリスクがあっても、成算がある場合は踏み込むようです。

壁銀のまま踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

端歩を突いて攻め味を増やす

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+46で互角。

対局中は▲3五歩が全く見えていなかったのですがそれ以外の手も分かっておらず、1手も見えていないという感じです。

局後の検討で▲4六角や▲2五歩などが浮かびましたが、どちらも後手は△8六歩▲同銀△8五銀と銀をぶつけるような感じで指すようです。

▲3五歩は▲4六角や▲2五歩に比べたらふわっとした手ですが、この手もなかなかの手だったようです。

▲3五歩に△同歩なら▲3四歩△同銀▲4六桂△2三銀▲3四歩で、ソフトの評価値+180で互角。

この手順は▲3五同歩なら▲3四歩以下攻めのスピードが速くなるようで、△3四同銀に▲4六桂が急所です。

△2三銀に再度▲3四歩で、△4五桂なら▲5五角~▲7三角成の筋があります。

再度の▲3四歩には△4四歩が粘りのある受け方のようですが、▲3三歩成△同金でなかなか後手に手番が回ってきません。

なお実戦は▲3五歩以下△6四角▲4六角△同角▲同銀で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は△6四角に▲4六角と合わせる手で、角交換をして▲4六同銀とした形は▲4六桂の筋は消えていますが、次に▲3四歩△同銀▲3五歩△2三銀▲3四桂のような攻め筋が新たに生じています。

▲4六同銀と攻めに厚みが増したので△6四角もいまひとつだったようです。

△6四角では△9五歩がありました。

△9五歩に▲3四歩なら△9六歩▲3三歩成△同金右で、ソフトの評価値+43で互角。

この手順の△9五歩ですが、どの程度厳しいのかがいまひとつ分かりにくい手です。

先手が▲3四歩~▲3三歩成で先に桂得になりますが、△3三同金右の局面は次に△9七歩成から清算して△6四角が狙いになります。

そのため先手はこの筋を受けることになります。

△3三同金右以下▲3四歩△同銀▲4六桂△9七歩成▲同香△同香成▲同玉△7九角で、ソフトの評価値+302で先手有利。

この手順は▲3四歩~▲4六桂で△6四角の筋の王手飛車を攻めながら消したのですが、9七の地点で清算してから△7九角で先手もかなり怖い形になります。

先手有利のようですが、9七の地点の玉なので受け損なうとかなり危険な形です。

△9五歩に▲同歩なら△8六歩▲同銀△8五銀▲8七歩△8六銀▲同歩△3六桂で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は9筋を突き捨ててから△8六歩~△8五銀で銀を捌きます。

9筋の突き捨ては将来攻めに役立ちそうで、△8五銀に▲同銀なら△同飛▲8六歩△3五飛と3筋の攻めが逆用されます。

よって下から▲8七歩と受けて銀交換から△3六桂が見えづらいです。

自分は最初△3六桂では△8五歩▲同歩△9三桂でどうかなどと考えていましたが△8五歩に▲3四歩で、ソフトの評価値+81で互角。

△3六桂はB面攻撃ですが、先手の飛車の位置を見て攻め方を変えるような手です。

△3六桂に▲3八飛なら△8五歩▲3六飛△8六歩で、ソフトの評価値-510で後手有利。

この手順の▲3八飛~▲3六飛は後手が桂損ですが、先手の飛車が受けに利いておらずその間に△8五歩~△8六歩で後手が少し面白いようです。

△3六桂に▲1八飛なら△8五歩で、ソフトの評価値+52で互角。

この手順の▲1八飛は冴えないようでも飛車の横利きが受けに利いており、1九の香車のひもがついています。

▲1八飛にも△8五歩が急所で、▲同歩なら△同飛▲8六歩△3五飛▲2六銀△2八桂成▲同飛△3九飛成があります。

よって△8五歩には▲3四歩の攻め合いでいい勝負のようです。

△9五歩は1手遅れているようでも先手玉の近くなので価値の高い手だったようです。

端歩を突いて攻め味を増やすのが参考になった1局でした。

角と桂馬で攻め駒を責める展開にす

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で△4九角と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-73で互角。

実戦は△8五歩だったのですが、それ以外に有力な手が2つあり1つは△9五歩でした。

今回はもう1つの△4九角について調べます。

△4九角は表向きはいつでも△6七角成とする筋があるのですが、もう1つ別の狙いもあったようです。

△4九角に▲7八玉なら△2七桂で、ソフトの評価値-173で互角。

この手順の▲7八玉は6七の金にひもをつけてバランスよく構えた手ですが、△2七桂と先手玉の反対側を狙う手がありました。

△2七桂は先手の攻め駒を責める手ですが、△4九角と打ったことで△2七桂と打てる形です。

△2七桂は直接的には△1九桂成が狙いですが、▲1七香と逃げても△3九桂成として以下△3八角成ともたれることができます。

先手にとって馬で飛車を責められるのは嫌な形のB面攻撃で、先手の飛車の活用が悪くなると後手玉は安全になります。

ただし、この手順の▲7八玉は少し甘い手だったようでソフトの候補手にも上がっていませんでした。

ソフトは△4九角には▲6八金を推奨していました。

△4九角に▲6八金△2七桂▲3五歩△同歩▲1七香△3九桂成▲3四歩△同銀▲5一角で、ソフトの評価値+397で先手有利。

この▲6八金は質駒の金を事前に逃げた手です。

▲6八金で後手は直接後手玉に迫るのは難しいので△2七桂ともたれます。

△2七桂に▲3五歩が浮かびにくいですがなかなかの手のようです。

銀冠には銀の頭を狙うのが筋ですが、それが難しい場合は2筋からの1つ横に歩を突くのが急所のようです。

次に▲3四歩△同銀▲3五歩で、△同銀でも△2三銀でも▲3四桂の筋があります。

よって△3五同歩としましたが、そこで▲1七香と逃げます。

後手は△3九桂成として角を桂馬の活用を図りますが、▲3四歩△同銀を入れてから▲5一角でどうかという形です。

▲3四歩△同銀を入れたのは、△3九桂成だと先手の飛車の縦の利きが通るのでいつでも▲2四飛の筋が生じます。

▲5一角が▲7三角成を狙った手で、これが意外とうるさいです。

▲5一角以下△7二飛▲2四飛△2三金▲3四飛△同金▲6一銀△9二飛▲8四桂△4一金▲7三角成△4二飛▲7四馬△2九成桂で、ソフトの評価値+44で互角。

この手順は先手は▲2四飛~▲3四飛と飛車を切る手でやや盲点です。

飛車を下に引いては後手の角と成桂が働きそうなので▲3四飛とします。

同じ飛車を切るなら▲3四飛では▲2三飛成もありそうですが、△3四飛とすることで▲同金と金を斜めにさせて形が崩れます。

また銀を入手したことで▲6一銀が継続手のようですが、このあたりの先手の指し方は自分にとってかなり難しいです。

後の▲7三角成の狙いですが、後手に飛車を渡すのでしっかり読んでないと指せないです。

△4九角という手は先手の攻めに突破される可能性もありますが、先手の飛車が活用できない展開だと後手もじっくり受けに回ることができるのでこのような手も覚えたいです。

角と桂馬で攻め駒を責める展開にするのが参考になった1局でした。