上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2二角と打った局面。ソフトの評価値+315で先手有利。
▲2二角は次に▲1一角成の狙いで香車が無条件に入れば大きな駒得になります。
自分は振り飛車はほとんど指さないので、このような局面から振り飛車がどのように手を作るかが気になりました。
なお実戦は▲2二角に△4四銀だったのですが、これはまた別の機会に調べてみます。
▲2二角以下△3六歩▲同歩△1二香▲1一角成△3六飛▲3七歩△3五飛▲1二馬△2五飛で、ソフトの評価値+480で先手有利。

この手順は△3六歩~△1二香ですが、▲1一角成とダイレクトに香車を補充される形にはしないようです。
△1二香は振り飛車でよくある手筋ですが、▲1一角成に△3六飛~△3五飛と飛車の位置を微妙に変えます。
飛車の位置を変えるのは飛車交換を目指すイメージで、後手は香損ですが先手の馬の形があまりよくないのと飛車交換をして2九の桂馬と1九の香車を補充する狙いです。
先手の桂馬と香車を補充できれば逆に後手の方が駒得になります。
3三の桂馬は意外とただでは取られにくいです。
このような指し方は先手にとっても嫌な展開です。
先手としては飛車交換をせずに香得を活かして馬を活用したいのですが、相手も精度のいい手を指せば自分の思うようにはいかないようです。
ただし、この局面も先手有利なので自分はやや悲観的に局面を見ているようです。
△2五飛以下▲2七香△3九角▲2五香△2八角成▲2三香成△2五桂で、ソフトの評価値+477で先手有利。

この手順の▲2七香では▲2六香と打ちたいのですが、△4四角▲7七桂△2六飛があります。
玉のコビンがあいているとこのような角のラインの攻めがあります。
よって▲2七香としますが△3九角が継続手になります。
△3九角に以下飛車を取り合い▲2三香成としますが、次の△2五桂が振り飛車らしい手です。
△2五桂では△3二歩もありそうですが、▲同成香△同銀▲2二飛の角銀の両取りがあります。
△2五桂以下の後手の理想の1つとしては、△2九馬~△3七桂成~△4七成桂と桂馬を攻めに使う展開です。
成駒で相手の金駒を攻める展開ですが手数がかかるので、それまでに先手が攻めることになります。
△2五桂以下▲2二飛△2九馬▲3三成香△4七馬▲6二銀で、ソフトの評価値+366で先手有利。
この手順の▲2二飛は▲3三成香と▲2五飛成の両方の狙いがあります。
後手は受けにくいようですが、△2九馬~△4七馬と粘る手がありました。
△4七馬は2五の桂馬を守りつつ先手の6九の金を狙った手で、先手にとっても嫌な形です。
▲6二銀の局面は先手有利のようですが実戦的にはまだまだ大変です。
振り飛車の粘り強い指し方が参考になった1局でした。