馬の活用を急いで飛車を責める


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2二角と打った局面。ソフトの評価値+1039で先手優勢。

実戦は▲3六歩△同銀▲3九香△3七歩で、ソフトの評価値+681で先手有利。

対局中は△3七歩成▲同桂△3六歩の筋がうるさいと思って3筋の受けに回りましたが、△3七歩の局面は先手が優勢から有利に縮まりました。

香車を3筋の受けに使う発想は悪くなかったようですが、△3六同銀としたことで後手の飛車が少し広くなったようです。

後手の飛車が△3五飛と浮くスペースができたことです。

後手のと金作りに慎重に対応するのも大事ですが、後手の飛車が狭いときに馬の活用を急ぐべきだったようです。

▲3六歩では▲2三馬がありました。

▲2三馬に△3七歩成なら▲3四馬△2八と▲3五馬で、ソフトの評価値+1153で先手優勢。

この手順は先手の理想的な展開ですが、元々は先手の香得だったのにさらに銀得の銀香得になる展開で先手の馬が好位置です。

相手のと金も先手の金駒の反対側になることで先手十分です。

▲3五馬に△3九飛なら▲4四馬△2九と▲2一飛△7一桂▲3四歩で、ソフトの評価値+1566で先手優勢。

この手順は先手は1段飛車から▲7一銀狙いで、△7一桂とスペースを埋めてきたら▲3四歩とゆっくりした手が間に合ってきます。

▲2三馬に△4三金なら▲3六歩△同銀▲3九香で、ソフトの評価値+1086で先手優勢。

この手順は実戦と似たような展開ですが、▲3九香と3筋に香車を打って受けに使うのがいいようです。

▲3九香に△3七歩なら▲同香△同銀成▲3四馬△同金▲3七桂で、ソフトの評価値+1125で先手優勢。

この手順は部分的に飛銀と角香の交換で先手がさらに駒得になりました。

実質的には飛銀と角の交換なので先手が大きな駒得です。

後手から△3六歩と桂馬を攻める筋もないので先手優勢です。

▲3九香に△3五飛なら▲2四馬△3四金▲3五馬△同金▲4一飛△4六歩▲同歩△4九角▲6八飛で、ソフトの評価値+1526で先手優勢。

この手順の先手は飛車と角の交換をするのがよく、▲4一飛が筋のようです。

後手からの△4四角のような攻防の手を防いでいます。

▲4一飛として先手はどこかのタイミングで▲3六香と銀を取る狙いです。

後手の△4六歩~△4九角は勝負手ですが、▲6八飛と6筋に飛車を回って△6七角成には▲同飛と形よく取れるようにするのがよさそうです。

本局はだいぶ差があった局面からの検討なのであまり意味がないのかもしれませんが、実戦では間違った選択をしたのでおかしな将棋になりました。

反省を込めての検討という意味合いが強いです。

馬の活用を急いで飛車を責めるが参考になった1局でした。