と金で端の香車と桂馬を拾う


上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲1五歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-314で後手有利。

△1七歩成に▲1五歩と打った形です。

このタイミングで歩を打つ手を考えるのはなかなか思いつかなく、対局中はよくこのような難しい手が見えるなと思っていました。

▲1五歩で▲1七同香を考えており、以下△1六歩▲同香△1五歩で、ソフトの評価値-182で互角。

この展開は後手は歩を使って香得を目指す形で、先手はこの展開が嫌だったのかもしれません。

△1五歩以下▲同香△同角▲5八玉△2四角▲8六飛で、ソフトの評価値-189で互角。

この展開は後手は香得ですが歩切れのため、先手が▲8六飛から8筋の歩を伸ばしてきたときの受け方が少し難しいです。

実戦は▲1五歩以下△同香▲1七香で、ソフトの評価値-418で後手有利。

この手順の▲1七香でソフトは▲1七桂を推奨していましたが、△1六歩があるのでなかなか指せません。

▲1七桂に△1六歩なら▲2五桂△同桂▲2六飛△3三桂▲1六香のような展開です。

なお最初の局面図で▲1五歩には△2八とを推奨していました。

▲1五歩以下△2八と▲1四歩△1九とで、ソフトの評価値-395で後手有利。

この手順はお互いに香車を取り合う展開ですが、後手が悩むのは△1九とでは△3八とで銀を補充する手も見えます。

しかし△3八と▲同金で後手の次の手が難しいようです。

普通は銀と香車の交換で後手が駒得になりますが、銀を使う場所が意外となくむしり香車を取った方が手が広いようです。

また何気ないところですが、△1九との形は次に△2九とで桂馬を補充すれば後手の桂得になります。

△1九と以下▲1三歩成△2九と▲1四と△3五角▲2九銀△4五桂で、ソフトの評価値-659で後手有利。

この手順の▲1三歩成に△同角なら▲1六飛がありますが、△2九とと桂馬を補充できるのが大きいです。

また▲2九銀とと金を取ると形が悪くなります。

▲1四と△3五角に▲2九銀としますが、△4五桂とこのタイミングで桂馬を活用するのが見えにくいです。

5七の地点は先手は飛車と銀が2枚利いているので直ぐに△5七桂成は決行できませんが、次に△5四香▲5五香△4四桂が狙いです。

直接的に厳しい手を選ぶのでなく、盤上の遊んでいる駒を先に活用して次に厳しい手を狙うイメージです。

△4五桂に▲1六飛なら△5四香▲2三と△同金▲1二飛成△5七桂成で、ソフトの評価値-1389で後手優勢。

この手順は先手はと金を捨てて飛車が成り込む手で後手玉も薄いので少し嫌な形ですが、2三の金と逃げるのでなく△5七桂成と踏み込んで後手が指せているようです。

と金で端の香車と桂馬を拾うのが参考になった1局でした。