横歩取りの端攻めの受け方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△2四飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値-93で互角。

△2四飛で実戦は△9四歩でしたが、ソフトは△8八角成と△2四飛の2つが有力でした。

以前△8八角成について調べました。

今回は△2四飛について調べます。

△2四飛は飛車交換を狙う手で、10年以上前に一時期よく指された形です。

後手が△7二銀型で大駒の打ち込みに強いので飛車交換を目指す形です。

△2四飛のような手は研究していないと指せないような手で、飛車交換になると一気に終盤戦に突入することもあります。

△2四飛に対して有力な手は▲2四同飛か▲2五歩になります。

まず▲2四同飛について調べます。

△2四飛以下▲同飛△同銀▲3三角成△同銀▲1四歩で、ソフトの評価値-193で互角。

この▲2四同飛~▲3三角成で大駒がすべて持ち駒になります。

この戦形独特の乱戦で、横歩取りは大駒すべてが持ち駒になるケースが意外とあります。

角交換は普通ですが、飛車をぶつける展開になるとこのようなケースが多くなります。

△3三同銀とした形は先手の手番なので、この瞬間に後手は先に攻められることになります。

▲1四歩は1筋に歩を使った軽い攻めで、後手としても嫌な形です。

後手もここはしっかり受けないと、1筋だけで手を作られて突破されることもあります。

先手の持ち駒に飛車があるので、飛車を攻めに活用される展開は避けたいです。

▲1四歩に△同歩なら▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1一飛△2四飛▲2八歩△2二金で、ソフトの評価値-187で互角。

この手順の△1四同歩は自然なように見えますが、ソフトの推奨手ではありませんでした。

先手は歩を使ってから▲1一飛と打ち込むのが狙いで△2四飛と対抗していい勝負のようですが、1一の飛車は狭いながらも簡単に取られるような形ではないので後手も神経を使います。

▲1四歩に対しては△2七角を推奨していました。

▲1四歩以下△2七角▲2六飛△4九角成▲同玉△2三歩で、ソフトの評価値-132で互角。

この手順の△2七角ですが、4九の金に狙いをつけているので先手としても嫌な形です。

▲2六飛とすれば角取りと▲2一飛成を見て先手よしのような感じにも見えますが、△4九角成~△2三歩が浮かびにくい指し手です。

△4九角成は角と金の交換でどちらかというと後手が駒損になります。

ただし、金の価値というのもかなり高く先手は守りの金が1枚いないとかなり薄く感じます。

また▲2六飛と盤上に使った生飛車なので、先手の持ち駒にある飛車に比べると後手はプレッシャーが少ないです。

△2三歩と受けて先手番なので普通は▲1三歩成から考えますが、後手の持ち駒に飛車があるので反動がきつくなります。

反動がきついと思えば▲5八玉のような手になります。

そのような意味で、先手の方にプレッシャーがかかるような局面にも見えます。

△2三歩とじっと受けるのが盲点です。

最初の局面図から△2四飛に▲2五歩はまた別の機会に調べてみます。

横歩取りの端攻めの受け方が参考になった1局でした。