上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲4八金と上がった局面。ソフトの評価値-54で互角。
▲4八金は5七の地点の補強です。
▲4八金で▲7五歩なら△3五角▲5六飛△同飛▲同歩△2八歩▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-429で後手有利。
この手順は△3五角から飛車交換で△2八歩を入れるのがうまいです。
▲2八同銀の形は銀を中央に活用することが難しくなり、そこで△4五桂と角と桂馬で5七の地点を狙います。
△4五桂に▲6八銀なら△7六飛▲7七桂△5六飛のような感じです。
飛車という駒は敵陣に打って龍を作るのが理想ですが、中段に打って横に使うというのがうっかりしやすいです。
よって▲4八金としましたが形にとらわれない手だったようです。
▲4八金とすると3九の銀が使いづらくなるのですが、ソフトの候補手の1つでした。
対局中は少しありがたいような気もしましたが、実戦は▲4八金以下△2五歩に変化手順で▲5六飛で、ソフトの評価値+20で互角。

この横歩取りのうっかりしやすいところは、最初は後手から飛車交換をする気満々で指しているつもりでも、局面が少し変わってくると相手から飛車交換を目指してくることがあります。
△2五歩に実戦は▲4六飛だったのですが、▲5六飛とぶつけるのが後手としは少し嫌な形でした。
飛車交換になると▲3九銀型は逆にしっかりしている感じで、後手は▲2四歩△1二銀▲2三角のような単純な攻めが気になります。
▲5六飛に△3四飛なら▲2二歩△3一金▲3八金で、ソフトの評価値+66で互角。
このような展開になると△2五歩と打った手が少し重たい感じです。
局後の検討で▲4八金には△7四歩でどうかなどと考えましたが▲6六銀△2五歩▲3六飛で、ソフトの評価値+145で互角。
この手順の△7四歩は将来△7三桂~△6五桂のような含みの手ですが、▲6六銀と飛車を圧迫されて中央を厚くします。
△2五歩に▲3六飛が盲点で△2七角と打つ手はありますが、▲8二角と逆サイドに打たれて意外と後手が忙しい局面です。
△2五歩では△2四銀がありました。
△2四銀▲7五歩△8四飛▲8六飛△8五歩▲2六飛△2五銀▲6六飛△2四飛で、ソフトの評価値-53で互角。

この手順はお互いの飛車を横に使って少しでもいい位置を目指す指し方です。
△2四銀に▲7五歩は次に▲8六飛△8三歩▲8二角のような手があります。
後手はあまり△8三歩のような手は指したくないので△8四飛としますが、それでも▲8六飛とぶつけてきます。
飛車交換は先手の方が指しやすいので△8五歩としますが、▲2六飛に△2五銀とします。
△2五銀とできるのは数手前に△2四銀とした効果で、2三の銀を前に使うのが急所のようです。
自陣の守りだけなら2三銀の方がいいのですが、どこかで動いていかないと局面を打開できないので銀を前進します。
△2五銀に▲5六飛なら△4五角で、△5六角と△2七角成の狙いがあります。
よって▲6六飛ですが、△2四飛として後手は2筋に飛車を回ることができました。
形勢は互角のようですが、銀を前進させて飛車を回るのはまずまずのようです。
横歩取りの飛車の使い方が参考になった1局でした。