上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲6六同銀と銀を取った局面。ソフトの評価値-507で後手有利。
駒割りは角と銀の交換で後手が駒得です。
対局中は後手が少し指しやすいと思っていましたが、後手は歩切れなのと次に先手から▲6五桂や▲4五桂の馬取りが気になります。
この手を食らったら直ぐに後手玉が寄り筋ということはまだないのですが、先手は金駒が2枚あるので結構嫌な筋です。
桂打ちをどのように防ぐかという局面ですが、本局の指し手はまずかったです。
実戦は▲6六同銀以下△5四馬▲6五銀打△3六馬▲7四歩で、ソフトの評価値-46で互角。

この手順の△5四馬は▲6五桂や▲4五桂の馬取りを先に受けての飛車取りですが、▲6五銀打とされました。
後手は△3六馬と歩を取って歩切れを解消してまずまずかと思っていましたが、次の▲7四歩が見えていませんでした。
▲7四歩は7筋の攻めというより次に▲7五銀の飛車と馬取りが狙いです。
後手の馬の位置が悪く先手の飛車に狙われる形になりました。
対局中は先手の手の組み合わせに感心してしまいましたが、相手の方の手の見え方が1枚上手だったようです。
実戦は▲7四歩に△3五馬としましたが、やはり手の流れがおかしいです。
後手有利だった局面が、△5四馬~△3六馬の手の組み合わせがまずかったために互角になりました。
後手の5三の馬を移動させるという感覚は悪くなかったようですが、ソフトは△5四馬では△6四桂を推奨していました。
△6四桂▲7七飛△5四馬で、ソフトの評価値-455で互角。

この手順の△6四桂は飛車取りですが、▲7七飛と狭い飛車にするのが価値があったようです。
7六の飛車だと横利きで活用する筋がありますが、▲7七飛になるとかなり活用しづらい飛車になります。
そのタイミングで△5四馬として先手からの桂打ちを事前に防ぎます。
今度は△3六馬と歩を補充する手は歩切れを解消できて大きな手になりそうです。
最初の局面で△5四馬とするのは飛車取りなので先手をとって指せるのですが、▲6五銀打とされると馬が少し使いづらくなります。
変化手順みたいに△6四桂を入れてから△5四馬はそこまで厳しい受け方ではありませんが、相手の飛車の働き減を見越した手だったようです。
△5四馬以下▲5五銀打△3六馬▲6五銀△2七歩成▲同歩△5六歩▲3三歩△同金▲7六桂で、ソフトの評価値-374で後手有利。
△5四馬からの手順も意外と難易度が高く1手先も読めないような局面ですが、訳の分からない局面からは本当の実力になるようです。
馬取りの桂打ちを防ぐ受け方が参考になった1局でした。