上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6二飛とした局面。ソフトの評価値+99で互角。
後手は6筋の位を取ってから△6二飛と回ってきました。
△6二飛の意味は少し分かりにくいのですが、6筋の位を安定させるのと場合によっては△5五銀~△6六銀のような手もありそうです。
後手は△8四歩型を活かす意味で、将来△7三桂~△8五桂と銀取りに跳ねる狙いもあります
実戦は△6二飛に▲5六銀としましたが、以下変化手順で△6四角▲4七金△8四歩▲3五歩で、ソフトの評価値+93互角。

この手順の▲5六銀は腰掛銀を目指すなら自然ですが、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。
▲5六銀に△6四角は6筋の位を取った手を活かす手で、▲4七銀と引くと先手は手損になりますので▲4七金とするのは自然です。
△8四歩と突いて先手がゆっくりしていると、次に△7三桂としていつでも△8五桂のような狙いがあり▲7七銀型があまりいい形ではありません。
△8五桂を防ぐために事前に▲8六銀とか▲6八銀と引いて構える手もありそうですが、どちらの手も自ら囲いを崩すようなところもあり一長一短です。
戦いを起こすなら△8四歩に▲3五歩とするようです。
後手の桂馬が△7三桂と活用される前に動く手なので、筋は通っているようです。
評価値的には先手も悪くはない展開でこれもありそうですが、ソフトは別の展開を示していました。
▲5六銀では▲4五歩がありました。
▲4五歩△6四角▲5六歩で、ソフトの評価値+70で互角。

この手順の▲4五歩ですが、かなり指しにくい手です。
▲4五歩と突き越せば直接▲4五桂と跳ねる筋がなくなります。
狙いとしては▲4五歩に△7三桂とすれば▲4六角とこの筋に角を先着します。
▲4六角に△6三金なら▲5六歩のような感じです。
ただし、▲4五歩に△6四角と先着されると4八の金が動かしづらくなります。
また△6四角に▲4六角は△5五銀があります。
△6四角に▲5六歩が決断の手になりそうです。
▲5六歩と突くと▲5六銀と腰掛銀に組むことはできません。
▲5六歩に△7五歩なら▲5七角△7六歩▲同銀△7二飛▲7五歩で、ソフトの評価値+117で互角。
この△7五歩に▲5七角と打てるのが▲5六歩と突いた効果のようです。
△7六歩▲同銀△7二飛▲7五歩としますが、この先手の駒組みはかなり難易度が高いです。
4筋と7筋の2つの位を取る指し方で、指しこなすのは神経を使いそうです。
7五の歩は7六の銀と5七の角で支えることになりそうですが、4五の歩は相手の玉の回りの駒組みをさせないという意味になりそうです。
▲5六歩~▲5七角という指し方は、どちらかというと先手より後手をもっての指し方のイメージなのでこのような指し方もあると理解したいです。
腰掛銀にせず駒組みをするのが参考になった1局でした。