上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△8二角と打った局面。ソフトの評価値+165で互角。
この△8二角はあまり見ない手で、自陣角を打つなら普通は△6四角が多いです。
△6四角とすれば△7三桂~△8五桂と桂馬を活用できますが、△8二角だと△7三桂は角が一時的に利きが止まりますし、△9三桂は端桂なのでやや単調です。
実戦は△8二角以下▲4七金△2二玉で、ソフトの評価値+206で互角。
この手順の▲4七金は△4六角を防ぐ手で自然に思っていましたが、ソフトの推奨手ではありませんでした。
また△2二玉も自然な手のようにも見えますがソフトの候補手にも上がっておらず、推奨手は△6四角でした。
△2二玉には▲4五桂とか▲8八玉が有力手ですが、これはまた別の機会に調べます。
なお△8二角と打って△6四角と上がるのは手損になるので、推奨手でも指しにくいです。
▲4七金では▲3五歩がありました。
▲3五歩△同歩▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲1五歩で、ソフトの評価値+256で互角。

この手順は▲3五歩~▲4五桂と跳ねる形で、部分的にはよく見かける仕掛けです。
▲4五桂に3三の銀を逃げるのは自然ですが、△4二銀と引いて受けるのは強い受け方です。
後手から次に△4四歩と桂馬と取りに行く手があるので、先手としては少し忙しい局面です。
しかし△4二銀はソフトの手の精度としては低いようで、正確に先手が指せば先手が指しやすくなるようです。
△4二銀に対しての攻め方を知っておくだけでも読みの時間を少なくすることができますえ。
△4二銀と引いて△4四歩と桂馬を取りに行く手もたまにあるのですが、自分の知っている範囲では少ない印象です。
△4二銀が少ないのは事前にこの受け方は少し無理があると知っているのかもしれません。
△4二銀には2筋の歩を突き捨てて▲1五歩とします。
この手順もたまに見られる手で、先手は飛車と角と桂馬と香車の4枚で手を作っていくことになります。
▲1五歩以下△同歩▲同香△同香▲2四飛△2三歩▲1四飛△1三香▲3四飛△1四歩▲2四歩で、ソフトの評価値+1069で先手優勢。

この手順の▲1五歩に△同歩も徹底的に受け切りを狙う指し方です。
後手は大駒の2枚の攻めの働きが整ってなく攻め合いの形にはなりません。
もたれるような指し方で先手の攻め疲れを狙います。
△1五同歩には▲同香△同香で先手は香損になりますが、△1五同香に▲2四飛して△2三歩に▲1四飛と潜り込みます。
△1三香は▲1五飛と受ける受け方ですが、▲3四飛と回って次に▲1四歩と狙います。
△1四歩は敵の打ちたいところに打ての歩ですが、▲2四歩が鋭い攻めです。
先手の飛車が後手玉と間接的に直通しているのと、3五に歩があるため△3三歩と飛車取りの受け方ができません。
▲3四飛と回ることができるのは数手前に▲3五歩△同歩とした効果です。
▲2四歩に△2二玉なら▲1一角で、ソフトの評価値+99972で先手勝勢。
▲2四歩に△同歩なら▲2三角△3三桂▲1二角成で、ソフトの評価値+1408で先手優勢。
▲2四歩に△3三桂なら▲1一角△4五銀▲同歩△2二桂▲7四飛△7三歩▲7五飛△2一玉▲4一銀△5一金▲3二銀成△同玉▲1二金で、ソフトの評価値+2221で先手勝勢、
これらの手順より▲2四歩が入れば先手が指せているようです。
銀を引いて桂取りまでの攻め方が参考になった1局でした。