1筋からの厳しい攻め筋

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲4五桂とした局面。ソフトの評価値+274で互角。

先手は▲8八玉型にしてから▲4五桂と跳ねる形です。

▲7九玉型は飛車を渡しづらいですが、▲8八玉型だと飛車を渡してもしっかりしているのが強みです。

早く攻めたいところを1手待って▲4五桂としたのは自分としてはよく辛抱した感じです。

▲4五桂と跳ねると後に戻れないので、ある程度の方針は立てておくことが必要です。

しかし対局中は▲4五桂に△4二銀とされるとよく分からないのに、多分△4二銀は指さずに△4四銀だと勝手に思っていました。

△4二銀は以下△4四歩~△4五歩で桂馬を取り切る展開ですが、将棋の棋譜並べであまり見たことがないからです。

見たことがないということは、この展開は先手がうまく指せば指せるということだと思っています。

しかし残念ながら自分はそこまで棋力が追い付いていないので、あまり分かっていません。

そのためこの機会に△4四銀と△4二銀に対しての指し方が気になりました。

今回は△4四銀を調べます。

実戦は▲4五桂以下△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△4二金右に以下変化手順で▲1五歩△同歩▲1四歩△同香▲3五歩で、ソフトの評価値+436で先手有利。

この展開は分かりやすいように後手は素直に応じた場合の変化です。

後手は取れる歩は取る指し方で、先手としても一番気になるところです。

受けに回った時の立場としては、取るのは相手の攻め筋にはまるので指しづらいという気持ちになることもありますが、攻める方としても結構ぎりぎりなところで指していることもありお互いに怖いところです。

△4四銀に先手は2筋の歩の交換は自然ですが、△2三歩で△2三金は▲同飛成△同玉▲4一角△2四玉▲2三金△2五玉▲5二角成△同飛▲3七金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

よって△2三歩としますが、その後の▲1五歩~▲1四歩~▲3五歩は知らないと指せないです。

大会でその場で考えるのはまず自分の棋力では無理です。

後手の△2二玉型も上部に手厚いので簡単ではなさそうですが、この局面がすでに先手有利になっているのが興味深いです。

▲3五歩以下△同歩▲5一角△7二飛▲4二角成△同飛▲2五金△1三玉▲3七金で、ソフトの評価値+774で先手有利。

この手順は後手は△3五同歩として先手の攻めを催促します。

▲5一角は見えやすい手ですが、△7二飛に▲4二角成と金を取るのが盲点です。

▲7三角成と角を取る手は自然に見えますが、金と取って▲2五金が意外とうるさいです。

1筋の歩を突き捨てて▲1四歩と垂らして△同香とさせた効果で▲2五金と重たく打てます。

先手は歩切れなので細かい攻めができないと思いがちですが、△1三玉に▲3七金と金も攻めに参加させます。

4八の金はどちらかというと動かさないイメージが強いのですが、▲3七金は次に狙いのある手でした。

▲3七金に△9五歩なら▲1四金△同玉▲1五香△同玉▲1六歩△同玉▲1八香△1七歩▲2六金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、後手は玉自らが守りの最前線に立つと気がつけば詰まされたとという展開です。

△4四銀以下の手順のどこかで後手は手を変えるのでしょうが、このような狙いが先手にはあると分かっただけでも収穫です。

1筋からの厳しい攻め筋が参考になった1局でした。