上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△4二金右とした局面。ソフトの評価値+418で先手有利。
この形は色々と調べてみると、1筋と3筋をからませた攻めが有力だったことを知りました。
何度も似たような局面を見ることによって、感覚的に先手から動いた方がいいと分かってきます。
この局面から以前▲1五歩△同歩▲1四歩という指し方を調べました。
今回は▲1四歩と垂らさずに▲3五歩も調べてみます。
最初の局面図から▲1五歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+131で互角。

この手順は1筋と3筋の歩を突き捨てる手で▲1四歩を保留しました。
なお、ソフトは▲3五歩では▲1四歩が推奨手だったのですが、▲3五歩も候補手に上がっていました。
攻めるなら▲1四歩と垂らすより▲3五歩の方が自然にも見えます。
先手は持ち駒に歩が1枚しかないので、こちらの攻め方の方が軽い意味があります。
▲3五歩は4五に桂馬がいるのである手で、後手は△3五同歩とするか△3五同銀が考えられます。
▲3五歩に△同歩なら▲3三歩△同桂▲1五香△同香▲3四歩で、ソフトの評価値+1001で先手優勢。

この手順は△3五同歩とすれば3四の地点に空間があきます。
最初に浮かぶのは持ち駒に桂馬があれば▲3四桂が厳しいのですが、桂馬はなく簡単に桂馬が入手できる形ではありません。
△3五同歩には▲3三歩~▲1五香~▲3四歩という攻め方がありました。
この攻め方は昔からある攻め方で、先手から桂馬の交換をせずに香車を捨てて▲3四歩と打つのが盲点です。
香車を捨てることができるのが数手前に1筋の歩を突き捨てた効果です。
強い人の将棋は、相手の狙いを消すような指し方をするのでなかなか隙のある形になりにくく、狙い筋が分かりにくいような形になりやすいです。
そのため基本的な攻め方というのが棋譜に出ないことが多く忘れがちになります。
この攻め方は自分も数十年ぶりに見た感じで、基本に戻るということは大事だと改めて思いました。
▲3四歩以下△4五桂▲同歩△2四香▲2五桂△1八香成▲4四歩△2九成香▲3三銀△同金右▲同歩成△同金▲1三金△3二玉▲5一角△4二飛▲3三桂成△同玉▲2三金△同玉▲4二角成△3四玉▲2六歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順も後手が頑張って受ける形ですが、2五に桂馬がいる形だと飛車を取らせても攻め切れるようです。
後手の飛車の位置が悪いので▲5一角という攻め方が成立するようです。
△3五同歩は顔面受けのような手なので実戦では指せない形ですが、△3五同銀についてはまた別の機会に調べます。
角換わり腰掛銀の基本的な攻め方が参考になった1局でした。