上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△6五馬とした変化手順の局面。ソフトの評価値-526で後手有利。
5五の馬が△6五馬として飛車を取る形です。
実戦は数手前から手厚い馬を盤上から消すのは全く考えてなかったので、方向性が違うと局面が全く違う趣になります。
この局面は実戦からだいぶ離れましたが、後手の狙い筋を確認するために調べてみました。
後手はどこかで飛車と角の交換を目指す形ですが、相手の手で指し方を変えるようです。
△6五馬に▲4九金なら△2四飛▲3八金△1四歩で、ソフトの評価値-527で後手有利。

この手順の▲4九金は△3九飛の筋を受ける手で1段金にして飛車打ちに備えます。
後手は△2四飛と飛車を2筋に回るのが数手前に△2六歩と突いた効果のようです。
次に△2七歩成がありますので▲3八金としますが、先手は手損で金を動かします。
このタイミングで△1四歩と1筋から動くのが軽いです。
このような指し方を見ると盤面全体をよく見ている感じで、手の作り方に躍動感があります。
△1四歩に▲同歩なら△同香▲1五歩△1八歩▲同香△7六馬▲同銀△1九飛で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。
この手順は教科書通りの攻め方で、△1四同香に▲1五歩なら△1八歩~△7六馬~△1九飛と1筋に飛車を打ち込む筋です。
飛車は質駒で持ち駒にあると同じことなので、1筋だけで手を作ることができました。
なおソフトは△2四飛には▲3八角と自陣角を打って粘る手を推奨していましたが、受け一方の手なのでなかなか選択しづらいです。
▲3八角は徹底的に受けて粘る手です。
▲3八角には△1四歩▲同歩△同香▲1五歩△2五桂▲2六銀△1七桂成▲同銀△1六歩で、ソフトの評価値-557で後手有利。
△1六歩に▲同銀なら△2八飛成、▲同角なら△1五香のような感じです。
△6五馬に▲3八金なら△7六馬▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。

この手順の▲3八金は△3九飛と受けると同時に2七の地点も補強しています。
▲3八金には△7六馬~△8六歩と8筋から攻めるのが盲点です。
相手の駒組みを見て攻め方を変えるというのはよくあるのですが、ちょっとした相手の金の動きで盤面の左とか右とかで戦う場所を変えるというのが面白いです。
3八の金は2段目の金で1段目が弱くなったので、△8六歩と飛車を直接攻め駒として活用するようです。
△8六歩に▲同歩△同飛▲8七金なら△7六飛▲同金△8八飛で、ソフトの評価値-1900で後手優勢。
△8六歩に▲同歩△同飛▲8七銀なら△同飛成▲同金△7九飛で、ソフトの評価値-1866で後手優勢。
これらの手順は、先手玉が薄く後手の持ち駒に飛車があるので飛車を切る攻めが成立しているようです。
△8六歩にソフトは▲9七角を推奨していますが、以下△9五歩▲8六角△9六歩▲4六歩△8八歩▲4五歩△8九歩成で、ソフトの評価値-866で後手優勢。
この手順は▲9七角には今度は△9五歩と9筋から手を作ります。
数手進んだ▲4六歩の銀取りに△8八歩はまず指せない手ですが、▲同金なら△7九飛のような狙いです。
どの手順の攻め方も後手は手が広いようで、盤面全体を意識して考えれば少しはこのような手が浮かぶかもしれません。
自分にとってはどれも難易度の高い指し方ですが、少しでも感覚を身につけて手が見えるようにしたいです。
相手の指し手で盤面全体を広く見るのが参考になった1局でした。

















