相手の指し手で盤面全体を広く見る

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△6五馬とした変化手順の局面。ソフトの評価値-526で後手有利。

5五の馬が△6五馬として飛車を取る形です。

実戦は数手前から手厚い馬を盤上から消すのは全く考えてなかったので、方向性が違うと局面が全く違う趣になります。

この局面は実戦からだいぶ離れましたが、後手の狙い筋を確認するために調べてみました。

後手はどこかで飛車と角の交換を目指す形ですが、相手の手で指し方を変えるようです。

△6五馬に▲4九金なら△2四飛▲3八金△1四歩で、ソフトの評価値-527で後手有利。

この手順の▲4九金は△3九飛の筋を受ける手で1段金にして飛車打ちに備えます。

後手は△2四飛と飛車を2筋に回るのが数手前に△2六歩と突いた効果のようです。

次に△2七歩成がありますので▲3八金としますが、先手は手損で金を動かします。

このタイミングで△1四歩と1筋から動くのが軽いです。

このような指し方を見ると盤面全体をよく見ている感じで、手の作り方に躍動感があります。

△1四歩に▲同歩なら△同香▲1五歩△1八歩▲同香△7六馬▲同銀△1九飛で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。

この手順は教科書通りの攻め方で、△1四同香に▲1五歩なら△1八歩~△7六馬~△1九飛と1筋に飛車を打ち込む筋です。

飛車は質駒で持ち駒にあると同じことなので、1筋だけで手を作ることができました。

なおソフトは△2四飛には▲3八角と自陣角を打って粘る手を推奨していましたが、受け一方の手なのでなかなか選択しづらいです。

▲3八角は徹底的に受けて粘る手です。

▲3八角には△1四歩▲同歩△同香▲1五歩△2五桂▲2六銀△1七桂成▲同銀△1六歩で、ソフトの評価値-557で後手有利。

△1六歩に▲同銀なら△2八飛成、▲同角なら△1五香のような感じです。

△6五馬に▲3八金なら△7六馬▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。

この手順の▲3八金は△3九飛と受けると同時に2七の地点も補強しています。

▲3八金には△7六馬~△8六歩と8筋から攻めるのが盲点です。

相手の駒組みを見て攻め方を変えるというのはよくあるのですが、ちょっとした相手の金の動きで盤面の左とか右とかで戦う場所を変えるというのが面白いです。

3八の金は2段目の金で1段目が弱くなったので、△8六歩と飛車を直接攻め駒として活用するようです。

△8六歩に▲同歩△同飛▲8七金なら△7六飛▲同金△8八飛で、ソフトの評価値-1900で後手優勢。

△8六歩に▲同歩△同飛▲8七銀なら△同飛成▲同金△7九飛で、ソフトの評価値-1866で後手優勢。

これらの手順は、先手玉が薄く後手の持ち駒に飛車があるので飛車を切る攻めが成立しているようです。

△8六歩にソフトは▲9七角を推奨していますが、以下△9五歩▲8六角△9六歩▲4六歩△8八歩▲4五歩△8九歩成で、ソフトの評価値-866で後手優勢。

この手順は▲9七角には今度は△9五歩と9筋から手を作ります。

数手進んだ▲4六歩の銀取りに△8八歩はまず指せない手ですが、▲同金なら△7九飛のような狙いです。

どの手順の攻め方も後手は手が広いようで、盤面全体を意識して考えれば少しはこのような手が浮かぶかもしれません。

自分にとってはどれも難易度の高い指し方ですが、少しでも感覚を身につけて手が見えるようにしたいです。

相手の指し手で盤面全体を広く見るのが参考になった1局でした。

馬を使って飛車を取りにいく

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2八歩と受けた局面。ソフトの評価値-390で後手有利。

後手が△2六歩と伸ばした手に▲2八歩と受けた形です。

対局中は後手が少し指しやすくなったと実感していたのですが、ここからどのように手を繋ぐかという形です。

なお実戦は△2五桂以下▲6六角△3七桂成▲同桂△5五銀▲4五桂△6六銀▲5三桂成△同馬▲6六銀で、ソフトの評価値-462で後手有利。

この展開は▲6六桂と打って馬を消しにいく手ですが、△3七桂成~△5五銀で角を取る形になりました。

数手後に▲5三桂成とされて嫌な形になりますが、後手が少し指せているようです。

ただし、ソフトは▲6六角で▲3五歩△3七桂成▲同桂で、ソフトの評価値-105で互角。

この手順は△2五桂と銀取りに桂馬を活用する手で、手の流れから言えばまずまずかと思っていました。

▲4六銀には△同銀で▲同歩なら△6五銀、▲同飛なら△5五馬で後手が指せているようです。

このような浮き飛車の形は狙われやすい飛車で、どちらも飛車が持ち駒になりそうな展開です。

しかし△2五桂に▲3五歩とする手がありました。

▲3五歩は何気に7六の飛車の利きを通す手で、次に▲2六飛のような手があります。

後手は△2五桂と跳ねたからには△3七桂成は自然ですが、▲同桂で銀取りにになります。

この瞬間は銀と桂馬の交換で後手が少し駒得ですが、▲2六飛と▲4五桂の狙いが残って後手は少し忙しいです。

忙しい展開になったのは後手が自ら銀と桂馬の交換を目指したためで、2九に遊んでいた桂馬を逆に活用されています。

後手に銀が入ってどこかに有効な手があればいいのですが、そうでないと意外と大変です。

△2五桂では△5四馬がありました。

△5四馬▲6六飛△5五馬▲7六飛△6五馬で、ソフトの評価値-493で後手有利。

この手順は後手は馬を使って先手の飛車を取りにいく手です。

対局中は馬は手厚い駒なので、馬を盤上から消すような指し方は全く考えていませんでした。

△6五馬は次に△7六馬~△3九飛の狙いがあります。

それをまともに食らったら先手は崩壊しますので事前に受けることになります。

飛車の打ち込みを避けるなら▲3八金とか▲4九金になりそうです。

事前に受けられたら後手も手を作るのが大変そうにも見えますが、できるだけ色々な駒を活用すれば手はあるようです。

ここからの指し方はまた別の機会に調べてみます。

馬を使って飛車を取りにいくのが参考になった1局でした。

2筋から飛車と銀で攻める

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲4六飛とした局面。ソフトの評価値-73で互角。

△2五歩と飛車取りに打った手に2六の飛車が▲4六飛とした形です。

後手が△2五歩と飛車取りに打つのは気持ちがいいのですが、▲4六飛では▲5六飛とぶつける手があったようです。

飛車交換になれば▲3九銀型が活きるのと、先手から▲2四歩△1二銀▲2三角のような単純な攻めが気になります。

▲5六飛に△2四飛なら▲3五角で5三の地点を狙われます。

▲4六飛と逃げたのは後手の角打ちに備えた手で、▲3六飛だと△2七角のような手が生じます。

実戦は▲4六飛以下△3四銀▲7五歩△8四飛▲8六飛△8五歩に変化手順で▲6六飛で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△3四銀として4六の飛車にプレッシャーをかけるつもりだったのですが、▲7五歩~▲8六飛と回る筋がうまい手でした。

△8四飛は▲8六飛と事前に受けたつもりだったのですが、それでも▲8六飛と飛車とぶつける手がありました。

飛車交換になれば3四の銀が浮いているので先手がいいです。

よって△8五歩と受けましたが▲6六飛と逃げる手がありました。

▲6六飛という形になると、後手は2五の歩と3四の銀と8四に飛車の組み合わせがいまひとつのようです。

また後手は歩切れになったのが何気に痛いです。

後手は歩切れに対して先手は持ち駒に2歩あるので、評価値の見た目以上に後手が指しづらい感じです。

実戦は▲6六飛で▲5六飛としたため△4五角で、ソフトの評価値-38で互角。

このような将棋は、中段に角を打って飛車取りと敵陣に成るような狙いが生じやすいので意識したいです。

△3四銀では△2四飛がありました。

△2四飛▲2七歩△3四銀で、ソフトの評価値-51で互角。

この手順の△2四飛は、△2五歩と打った形ではセットみたいな手でした。

△2四飛は次に△2六歩~△2七歩成が狙いですが、後手はそれを受けることになります。

▲2七歩はあまり見ない形の前受けですが、△2六歩と伸ばされると先手陣が受けづらくなります。

▲2七歩にこのタイミングで△3四銀とするのが形のようです。

△3四銀に▲8二角なら△3五銀▲6六飛△2六歩▲同歩△9三香で、ソフトの評価値-236で互角。

この手順の▲8二角は狙い筋ですが、△3五銀がやや軽視されやすい手です。

後手は2筋を突破する狙いの銀で、狙いは単純ですが受けにくい形です。

△3四銀に▲3六歩なら△6四角で、ソフトの評価値-732で後手有利。

この手順の▲3六歩は△3五銀を防いだ手ですが、△6四角で後手有利です。

△3四銀に▲7五歩△3五銀▲8六飛△8三歩に▲3六歩なら△2六歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順は▲3六歩に△2六歩と踏み込むのが急所で、形勢は互角ですが後手の銀が捌けるかどうかという将棋です。

△3四銀に▲7五歩△3五銀▲8六飛△8三歩に▲7四歩なら△同歩▲8二角△7三角▲同角成△同桂▲8二角△2六歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値-361で後手有利。

この手順の▲7四歩は△同飛なら▲5六角がうるさいです。

△7四同歩には▲8二角がうるさい手で、△7三角には角交換から再度▲8二角として香車の補充を狙います。

▲8二角には△2六歩から銀を進出して後手が少し指せているようです。

後手の銀は少し重たい攻めのようでも、2筋に成り駒ができる展開になりそうなので後手の指し手も主張があるようです。

2筋から飛車と銀で攻めるのが参考になった1局でした。

横歩取りの飛車の使い方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲4八金と上がった局面。ソフトの評価値-54で互角。

▲4八金は5七の地点の補強です。

▲4八金で▲7五歩なら△3五角▲5六飛△同飛▲同歩△2八歩▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-429で後手有利。

この手順は△3五角から飛車交換で△2八歩を入れるのがうまいです。

▲2八同銀の形は銀を中央に活用することが難しくなり、そこで△4五桂と角と桂馬で5七の地点を狙います。

△4五桂に▲6八銀なら△7六飛▲7七桂△5六飛のような感じです。

飛車という駒は敵陣に打って龍を作るのが理想ですが、中段に打って横に使うというのがうっかりしやすいです。

よって▲4八金としましたが形にとらわれない手だったようです。

▲4八金とすると3九の銀が使いづらくなるのですが、ソフトの候補手の1つでした。

対局中は少しありがたいような気もしましたが、実戦は▲4八金以下△2五歩に変化手順で▲5六飛で、ソフトの評価値+20で互角。

この横歩取りのうっかりしやすいところは、最初は後手から飛車交換をする気満々で指しているつもりでも、局面が少し変わってくると相手から飛車交換を目指してくることがあります。

△2五歩に実戦は▲4六飛だったのですが、▲5六飛とぶつけるのが後手としは少し嫌な形でした。

飛車交換になると▲3九銀型は逆にしっかりしている感じで、後手は▲2四歩△1二銀▲2三角のような単純な攻めが気になります。

▲5六飛に△3四飛なら▲2二歩△3一金▲3八金で、ソフトの評価値+66で互角。

このような展開になると△2五歩と打った手が少し重たい感じです。

局後の検討で▲4八金には△7四歩でどうかなどと考えましたが▲6六銀△2五歩▲3六飛で、ソフトの評価値+145で互角。

この手順の△7四歩は将来△7三桂~△6五桂のような含みの手ですが、▲6六銀と飛車を圧迫されて中央を厚くします。

△2五歩に▲3六飛が盲点で△2七角と打つ手はありますが、▲8二角と逆サイドに打たれて意外と後手が忙しい局面です。

△2五歩では△2四銀がありました。

△2四銀▲7五歩△8四飛▲8六飛△8五歩▲2六飛△2五銀▲6六飛△2四飛で、ソフトの評価値-53で互角。

この手順はお互いの飛車を横に使って少しでもいい位置を目指す指し方です。

△2四銀に▲7五歩は次に▲8六飛△8三歩▲8二角のような手があります。

後手はあまり△8三歩のような手は指したくないので△8四飛としますが、それでも▲8六飛とぶつけてきます。

飛車交換は先手の方が指しやすいので△8五歩としますが、▲2六飛に△2五銀とします。

△2五銀とできるのは数手前に△2四銀とした効果で、2三の銀を前に使うのが急所のようです。

自陣の守りだけなら2三銀の方がいいのですが、どこかで動いていかないと局面を打開できないので銀を前進します。

△2五銀に▲5六飛なら△4五角で、△5六角と△2七角成の狙いがあります。

よって▲6六飛ですが、△2四飛として後手は2筋に飛車を回ることができました。

形勢は互角のようですが、銀を前進させて飛車を回るのはまずまずのようです。

横歩取りの飛車の使い方が参考になった1局でした。

横歩取りで飛車交換を避ける戦い

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-54で互角。

△2四飛とぶつけた手に▲2五歩と打った形です。

以前△2四飛に▲同飛を調べました。

今回は▲2五歩について調べます。

▲2五歩以下△8四飛▲3八銀△3四銀で、ソフトの評価値-49で互角。

この手順の▲2五歩は飛車交換を避ける手堅い手ですが、少し気合が悪い面もあります。

ただし、じっくりした戦いになるのでこの手も有力です。

なお△2四飛に▲同飛でも▲2五歩でも互角ですが、わずかに▲2五歩の方が評価値が高かったです。

そのような意味で▲2五歩はソフトの推奨手でした。

自分はこのような戦型で、△2四飛に▲同飛か▲2五歩かどのように使い分けるかは全く分かっていません。

どちらかというと棋譜並べの印象では▲同飛の方が多いイメージです。

▲2五歩に△8四飛と8筋に戻るのが少し指しづらいですが、いつでも▲8二角の筋があるのでそれを受けているという意味があります。

また▲7五歩~▲8六飛のような手もあるのでそれも事前に受けています。

▲3八銀に△3四銀とするのがよくある形で、先手は2五に歩を打っているためいつでも▲2四歩とする手が銀取りになります。

それを事前にかわす△3四銀です。

△3四銀とできるのは△8四飛型なのでできるのであって、△3四飛型だと飛車が邪魔でできません。

何気ないところですが、△3四銀と前進するというのが意外と価値が高いようです。

△3四銀以下▲2四歩△6二玉▲2八飛△7一玉で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順の▲2四歩は飛車先の歩を伸ばす手で、後手としても嫌な手です。

▲2四歩に△6二玉とするのが戦いから少し玉を遠ざけた手です。

2筋で戦いが起きると△5二玉型は少し近いイメージがあるので、△6二玉として遠ざけました。

▲2八飛は狙われやすい浮き飛車を引く形で、自陣に飛車を引けば後手からの攻めに遠いので受けやすくなります。

▲2八飛に△7一玉が継続手で、後手は片美濃の囲いです。

△7一玉まで進めば2筋で戦いが起こってもかなり遠いので踏み込んだ戦いができます。

ただし、5三の地点が薄いので将来△5四飛のような使い方もありそうです。

また後手は△2二歩のような受けはできるだけ指さず、もし受けるなら△2五歩のような感覚のようです。

△7一玉からの戦いも結構難しそうですが、ある程度の方向性は事前に知っておいたほうが方針は立てやすそうです。

横歩取りで飛車交換を避ける戦いが参考になった1局でした。

横歩取りの端攻めの受け方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△2四飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値-93で互角。

△2四飛で実戦は△9四歩でしたが、ソフトは△8八角成と△2四飛の2つが有力でした。

以前△8八角成について調べました。

今回は△2四飛について調べます。

△2四飛は飛車交換を狙う手で、10年以上前に一時期よく指された形です。

後手が△7二銀型で大駒の打ち込みに強いので飛車交換を目指す形です。

△2四飛のような手は研究していないと指せないような手で、飛車交換になると一気に終盤戦に突入することもあります。

△2四飛に対して有力な手は▲2四同飛か▲2五歩になります。

まず▲2四同飛について調べます。

△2四飛以下▲同飛△同銀▲3三角成△同銀▲1四歩で、ソフトの評価値-193で互角。

この▲2四同飛~▲3三角成で大駒がすべて持ち駒になります。

この戦形独特の乱戦で、横歩取りは大駒すべてが持ち駒になるケースが意外とあります。

角交換は普通ですが、飛車をぶつける展開になるとこのようなケースが多くなります。

△3三同銀とした形は先手の手番なので、この瞬間に後手は先に攻められることになります。

▲1四歩は1筋に歩を使った軽い攻めで、後手としても嫌な形です。

後手もここはしっかり受けないと、1筋だけで手を作られて突破されることもあります。

先手の持ち駒に飛車があるので、飛車を攻めに活用される展開は避けたいです。

▲1四歩に△同歩なら▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1一飛△2四飛▲2八歩△2二金で、ソフトの評価値-187で互角。

この手順の△1四同歩は自然なように見えますが、ソフトの推奨手ではありませんでした。

先手は歩を使ってから▲1一飛と打ち込むのが狙いで△2四飛と対抗していい勝負のようですが、1一の飛車は狭いながらも簡単に取られるような形ではないので後手も神経を使います。

▲1四歩に対しては△2七角を推奨していました。

▲1四歩以下△2七角▲2六飛△4九角成▲同玉△2三歩で、ソフトの評価値-132で互角。

この手順の△2七角ですが、4九の金に狙いをつけているので先手としても嫌な形です。

▲2六飛とすれば角取りと▲2一飛成を見て先手よしのような感じにも見えますが、△4九角成~△2三歩が浮かびにくい指し手です。

△4九角成は角と金の交換でどちらかというと後手が駒損になります。

ただし、金の価値というのもかなり高く先手は守りの金が1枚いないとかなり薄く感じます。

また▲2六飛と盤上に使った生飛車なので、先手の持ち駒にある飛車に比べると後手はプレッシャーが少ないです。

△2三歩と受けて先手番なので普通は▲1三歩成から考えますが、後手の持ち駒に飛車があるので反動がきつくなります。

反動がきついと思えば▲5八玉のような手になります。

そのような意味で、先手の方にプレッシャーがかかるような局面にも見えます。

△2三歩とじっと受けるのが盲点です。

最初の局面図から△2四飛に▲2五歩はまた別の機会に調べてみます。

横歩取りの端攻めの受け方が参考になった1局でした。

横歩取りで後手から動く展開を目指す

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2八飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値-76で互角。

後手が△2五歩と飛車取りに打った手に▲2八飛と引いた形です。

以前△2五歩に▲5六飛を調べました。

今回は▲2八飛について調べます。

後手としては、数手前に2筋の歩を交換した場所に歩を打って飛車を下段に下げるのは少し気持ちがいいです。

ここで△2四飛とする手が浮かびます。

この手は次に△2六歩~△2七歩成を狙う手で最初に浮かぶ手です。

2筋を圧迫して逆襲する狙いですが、△2四飛はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲2八飛以下△2四飛▲2七歩で、ソフトの評価値-43で互角。

この手順は▲2七歩と2筋をあやまらせる形で、2筋の歩を交換した場所に歩を打たせました。

この手は仕方ないようで、△2六歩に▲3八銀と受ける形は△4五角で次の△2七歩成が受けづらいです。

▲2七歩は手堅い受けの手になり、後手はこれ以上2筋で動くのは難しくなります。

また先手から次に▲8二角が気になります。

▲2七歩に△8四飛と戻るのは後手は手損になります。

また▲2七歩に△9四歩として▲8二角なら△9三香のような手もありますが、▲9一角成とされてこの馬が働くかどうかという将棋になります。

▲2七歩に後手が何かうまい手があればいいのですが、ソフトの推奨手は△9四歩なのであまり面白くなさそうです。

▲2八飛には△1四歩がありました。

△1四歩▲同歩△同銀▲4六角△2二金で、ソフトの評価値-82で互角。

この手順の△1四歩から動く手は、狙い筋としては分かりやすいです。

先手が1筋の位を取った手を逆用する狙いで、数手前に△2三銀とした形を活かしています。

△1四歩▲同歩△同銀としますが、△1四同香なら▲1六歩とされて後手の攻め足が少し止まります。

局面によっては△1四同香のような手もあるので全くない手ではありませんが、本局では△1四同銀を推奨していました。

一般的には△1四同銀と端棒銀にする方が分かりやすそうです。

△1四同銀に▲同香なら△同飛▲1七歩△2六歩で、ソフトの評価値-93で互角。

この手順は△2六歩は次に△2七香の狙いで、△2六歩に▲同飛なら△2五香です。

▲4六角は次に▲1二歩~▲1三歩の狙いですが、△2二金でいい勝負のようです。

形勢は互角のようですが、後手から動いていけたというのは一応まずまずのようです。

△2二金以下▲3八銀なら△1六歩▲2七銀△1五銀のような感じで、駒を前進させるようです。

また△1四歩では△3四銀もありました。

▲2八飛以下△3四銀▲3八銀△3五銀▲6八玉△2四飛▲2七歩△7四歩▲8二角△7三角▲同角成△同銀▲8六銀で、ソフトの評価値-173で互角。

この手順の△3四銀もこの形ならありそうな手です。

▲3八銀に△3五銀と直に使うのが盲点で、▲6八玉に△2四飛と回ります。

▲2七歩の受けに△7四歩は▲9六歩なら△8二角で、先手の飛車のコビンに狙いをつける手です。

▲8二角はその筋を消した手で、△7三角▲同角成△同銀と進みます。

△7三同銀で△7三同桂なら▲8二角がうるさいです。

最後の▲6六銀ですが、△6四角や△5四角のような手には角にプレッシャーをかけた手です。

横歩取りで後手から動く展開を目指すのが参考になった1局でした。

横歩取りの5三の地点の受け方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲5八玉と上がった局面。ソフトの評価値-17で互角。

後手の横歩取りに先手が▲3六飛型を選択したのでこのようになりました。

10年位前に流行った形で青野流が主流になる前によく出た形です。

ここからの指し方は大きく2つあるのですが、自分は△9四歩としました。

△9四歩のような手は相手の手を見て駒組みをするイメージがありますが、この戦形で自分はどのような狙いで指すかという方針をあまり考えていないので何となく指していることが多いです。

事前に研究しておくことは大事なことの1つですが、この戦形があまり出ないこともありやや忘れがちです。

相手の方が居飛車党で、先手が横歩を取って△3三角型に▲3六飛型を選択するという条件付きなので確率的にはかなり頻度が少なくなります。

後手の横歩取りがやや評価値が下がる傾向がありますが、互角なので後手も十分に戦えます。

有力な手の1つは△9四歩で△8八角成です。

△8八角成▲同銀△3三桂▲7七銀△2五歩で、ソフトの評価値-2で互角。

後手のこの指し方はよく見ますが、自分は先手が▲3八銀型や▲3六歩型のどのタイミングですればいいかなど形の違いがあまり理解できていません。

▲3六歩型であれば△2五歩に飛車は3筋~6筋の横にいけないくらいが分かるレベルです。

そのような意味で▲3七歩型の場合は先手は飛車を横に使うことも可能です。

ソフトは△2五歩に▲2八飛を推奨していますが、自分の感覚だと▲5六飛というのが気になります。

後手玉は5三の地点が薄いので次に▲7五角が狙い筋ですが、▲5六飛はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲2八飛が推奨手で、▲3六飛と▲4六飛と▲6六飛が候補手でした。

▲5六飛に対して後手は5三の地点を直接補強するなら△6二金、▲7五角と打たせないようにするなら△7四歩、▲7五角の利きを止めるなら△6四歩が考えられます。

どれもありそうな手ですが、ソフトは△2七角を推奨していました。

△2七角以下▲7五角なら△5四飛▲同飛△同角成▲2四歩△1二銀▲1四歩△同歩▲1三歩△2一銀▲2三歩成△同金▲3一飛△4四歩で、ソフトの評価値-

この先手の指し方は先手の無理筋なので、調べてもあまり意味がないのかもしれません。

しかし、飛車交換になって▲2四歩と叩く筋は後手としても気になるところです。

後手が対応を間違えると1筋と2筋だけで龍を作られて、崩壊することがあります。

そのような意味で受け方を理解していないと飛車交換はできません。

△2七角と打てるのは先手が▲3九銀型だったという特殊なケースになります。

普通は▲3八銀型が多いので△2七角とは打てません。

△2七角▲7五角に△5四飛とぶつけて▲同飛に△同角成とできるのが△2七角と打った効果です。

後手玉は5三の地点に空間があくとかなり薄くなるので△同角成で補強します。

▲2四歩~▲1四歩は飛車の打ち込みを狙うために銀の位置を変える手ですが、▲1三歩に△2一銀と引きます。

△2一銀に▲1四香がありそうですが、△1八飛の切り返しがあります。

これも▲3九銀型なら成立する受け方で、▲3八銀型だと王手香取りになりません。

▲2三歩成~▲3一飛の打ち込みには△4四歩と馬の力で▲2一飛成を受ける手がありました。

これらの展開は▲3九銀型だったので成立する受け方で▲3八銀型だと使えませんのでやや特殊ですが、ちょっとした形の違いに意識したいです。

なおもう1つは△9四歩で△2四飛だったのですが、これはまた別の機会に調べます。

横歩取りの5三の地点の受け方が参考になった1局でした。

分かりやすい形にして寄せる

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7九金打とした変化手順の局面。ソフトの評価値-3063で後手勝勢。

実戦は▲5三角成は△3六桂とすれば以下詰みだったので▲7九金打はソフトの推奨手の変化手順です。

推奨手であってもかなり形勢に差が開いているので、正確に指せば後手勝ちのようです。

ただし△9九飛成とすれば▲5三角成なので、最終盤は厳しく指す必要があります。

▲7九金打以下△5六桂▲3八玉△7九飛成▲同金△3七桂成▲同玉△2六角で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順は△5六桂と攻めの拠点の桂馬を作ってから△3七桂成とします。

以下▲同玉に飛車を切って△2六角が継続手です。

寄せ方は色々とありそうですが△2六角が継続手です。

△2六角では△2六銀もありそうですが、以下▲4六玉△3五角▲3六玉△5七角成に先手の手番になります。

△5七角成が先手玉に詰めろで後手玉は詰まないのでこれでも後手勝ちのようですが、詰みがある場合は詰ませたいです。

△2六角以下▲4六玉△4五香▲5七玉△4八銀▲5八玉△5九金で、ソフトの評価値-99996で後手勝勢。

この手順の△2六角に▲3六玉なら△3五銀▲2七玉△3七金▲1八玉△1七角成▲同玉△1六香まで詰みです。

香車で詰ますというのをうっかりしやすいです。

よって△2六角には▲4六玉と逃げますが△4五香が分かりやすいです。

△4五香に▲同玉なら△3五金▲5五玉△5四銀直まで詰みです。

△4五香では△4四香と合駒請求する手もありそうでこれでも以下詰みですが、△4五香と香車を短く使う形が短手数で分かりやすいようです。

よって△4五香に▲5七玉としましたが△4八銀▲5八玉に△5九金がありました。

△5九金と下から金を打って詰ますのは駒の働きから言うとあまりよくないので見えづらいのですが、これが分かりやすいです。

△5九金以下▲同金△同銀成▲5七玉△4八角成まで詰みです。

自分は最初△5九金では△4九銀不成でどうかと考えていました。

△4九銀不成▲6九玉△5九角成▲7八玉△7六香▲8九玉△7九香成▲同角△7八金▲同玉△7七金▲8九玉△8八歩▲同角△7八金打▲9八玉△8八金寄▲9七玉△8七金引まで詰みです。

これでも詰みですが手数がかかるのと、頭の中で詰み手順を追って終わりの方で△8八歩を考えるときに8筋に歩が打てるかどうかの確認が必要です。

8筋に歩があれば2歩のため打てません。

厳密には8筋に歩を打たなくても△7八金打▲9八玉△9六飛以下の長手数で先手玉は詰みのようですが、難易度が高く自分の棋力では実戦ではまず指せません。

やはり寄せは短手数で詰ますのが分かりやすいようです。

分かりやすい形にして寄せるのが参考になった1局でした。

捨て桂の筋で寄せる

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲5三角成と銀を取った局面。ソフトの評価値-99977で後手勝勢。

▲5三角成は詰めろですが、この局面は先手玉に即詰みがありました。

初手と5手目が自分にとって難しいです。

なお実戦は▲5三角成以下△5六桂だったのですが以下変化手順で▲3八玉△4九角▲3九玉で、ソフトの評価値+1677で先手優勢。

この手順の△5六桂はうまくいけば詰みと思って打ったのですが、後手玉がほぼ受けなしの形なので本来はこの局面は先手玉が詰みと読んでないとおかしいです。

終盤が甘いのは、何となく詰みとかうまくいけば詰みだとかで読みが入っていないことです。

実戦は△5六桂に▲3九玉としたので、以下△4八角▲同銀△4九飛成▲同玉△5七銀▲3九玉△3六香▲3八歩△同香成▲同玉△3七金以下詰み筋に入りました。

△3七金以下▲2九玉△2七香からの寄せ方です。

自分の棋力からすればこの寄せ方はうまくいきすぎましたが、局後に調べると△5六桂には▲3八玉と逃げて以下△2九角には▲3九玉がありました。

▲3九玉以下△3八香なら▲2八玉△3七桂成▲同玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

これらの手順で△5六桂に▲3九玉なら詰みですが、▲3八玉なら不詰みでした。

△5六桂では△3六桂がありました。ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

この△3六桂はただ捨ての桂馬ですが、全く考えていませんでした。

△3六桂が効果的なのは▲3六同銀とすれば3七の地点に空間があくのと、2八の地点に桂馬が利いていることです。

△3六桂に▲同銀なら△3七角▲3八玉△4九飛成▲同玉△4八金まで詰みです。

△3六桂に▲3八玉なら△2九角で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

△2九角に▲3九玉なら△3八歩▲2九玉△4九飛成▲1八玉△2八金▲同銀△同桂成▲同玉△2七香▲同玉△4七龍▲1八玉△2七銀▲1九玉△1八香▲2九玉△3七桂不成まで詰みです。

△2九角に▲同玉なら△4九飛成▲3九銀△3七桂不成▲1八玉△3八龍▲同銀△2八金まで詰みです。

この手順の▲3九銀で▲3九金なら△1九金▲同玉△3九龍以下詰みです。

△2九角に▲2七玉なら△3七桂成▲同玉△4七角成▲同玉△4九飛成▲3六玉△3四香▲2五玉△2四歩▲同玉△2三銀▲1五玉△1四香▲2六玉△1五金▲2七玉△3八龍まで詰みです。

この手順は▲2七玉に△3七桂成と銀と取って王手をするのが盲点で、▲同玉に△4七角成とすることができます。

自分は△3七桂成がやや見えづらく、駒を取って王手をするのをうっかりしやすいです。

詰将棋などたくさん解くようになると駒を取って王手をするのが少なく、実戦ではこの筋が浮かびにくいです。

真ん中の局面図で、以下△3八歩▲2八玉△3七桂成▲同玉の形は△4七角成とできません。

また△3六桂からの寄せだと▲2九玉には△3八歩とすれば▲2八玉とはできません。

ちょっとした形の違いで詰みだったり不詰みだったりするので将棋は難しいです。

捨て桂の筋で寄せるのが参考になった1局でした。