飛車の利きで相手の角の利きを止める

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲4八玉と上がった局面。ソフトの評価値-1422で後手優勢。

△8九飛の王手に5九の玉が▲4八玉とした形です。

お互いに攻め合いの形で両方の玉が危険です。

この局面で後手が攻め合いにいくとリスクの高い局面になります。

実戦は▲4八玉以下△3七歩成▲同銀△4五桂▲5七香成△同銀左▲同香成△同銀▲6一角成△同玉▲5三角成で、ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この手順は△3七歩成▲同銀△4五桂として後手玉を少しでも広くするつもりで指したのですが、5七の地点で清算して▲6一角成~▲5三角成を軽視していました。

△4五桂とした手は後手玉が広くなるところかほぼ受けなしの形です。

▲5三角成に△7二玉としても▲6一銀以下詰みです。

▲5三角成の局面は後手が正着を指せば先手玉に即詰みがあったのですが、実戦は指せませんでした。

後手勝勢といっても先手玉を詰ましにいくか詰めろ逃れの手を選択しないといけないので、意外と難易度が高いです。

攻め合いにするとどちらかが倒れるような展開になりやすいので、一旦受けに回る手がありました。

△3七歩成では△8六歩がありました。ソフトの評価値-1334で後手優勢。

この手順の△8六歩ですが、8九の飛車の利きを活かす手で先手の角道を止めることができます。

先手の角の利きを止めれば5三の地点はだいぶ緩和されます。

先手玉と後手玉の周辺を見るだけでなく盤面全体を見れば浮かぶ手でした。

自分はこのようなふわっとした受けの手を指すという感覚が乏しいようです。

△8六歩以下▲9四角成△同歩▲7九飛なら△3七歩成▲同銀△7九飛成▲同金△4五桂で、ソフトの評価値-2727で後手勝勢。

この手順は先手は飛車を入手して▲7九飛で飛車を消しにいく手ですが、3七の地点で清算して飛車交換から△4五桂と跳ねれば後手勝勢のようです。

先手の角が働いていないのと△4五桂は△3七桂成や△5七桂成と使いわけすることができるので、先手はまとめようがないようです。

受けと言うとどうしても自玉の回りに駒を埋めることが最初に浮かびますが、間接的に働きのある駒の利きを止めるというのがあります。

今回で言うと△8九飛と打った飛車の利きを利用して相手の角の利きを止めるということで、△8九飛は攻防の飛車だったようです。

△8六歩のような手が指せないと終盤が単調になりやすいので、このあたりをもう少し意識したいです。

飛車の利きで相手の角の利きを止めるのが参考になった1局でした。

と金で端の香車と桂馬を拾う

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲1五歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-314で後手有利。

△1七歩成に▲1五歩と打った形です。

このタイミングで歩を打つ手を考えるのはなかなか思いつかなく、対局中はよくこのような難しい手が見えるなと思っていました。

▲1五歩で▲1七同香を考えており、以下△1六歩▲同香△1五歩で、ソフトの評価値-182で互角。

この展開は後手は歩を使って香得を目指す形で、先手はこの展開が嫌だったのかもしれません。

△1五歩以下▲同香△同角▲5八玉△2四角▲8六飛で、ソフトの評価値-189で互角。

この展開は後手は香得ですが歩切れのため、先手が▲8六飛から8筋の歩を伸ばしてきたときの受け方が少し難しいです。

実戦は▲1五歩以下△同香▲1七香で、ソフトの評価値-418で後手有利。

この手順の▲1七香でソフトは▲1七桂を推奨していましたが、△1六歩があるのでなかなか指せません。

▲1七桂に△1六歩なら▲2五桂△同桂▲2六飛△3三桂▲1六香のような展開です。

なお最初の局面図で▲1五歩には△2八とを推奨していました。

▲1五歩以下△2八と▲1四歩△1九とで、ソフトの評価値-395で後手有利。

この手順はお互いに香車を取り合う展開ですが、後手が悩むのは△1九とでは△3八とで銀を補充する手も見えます。

しかし△3八と▲同金で後手の次の手が難しいようです。

普通は銀と香車の交換で後手が駒得になりますが、銀を使う場所が意外となくむしり香車を取った方が手が広いようです。

また何気ないところですが、△1九との形は次に△2九とで桂馬を補充すれば後手の桂得になります。

△1九と以下▲1三歩成△2九と▲1四と△3五角▲2九銀△4五桂で、ソフトの評価値-659で後手有利。

この手順の▲1三歩成に△同角なら▲1六飛がありますが、△2九とと桂馬を補充できるのが大きいです。

また▲2九銀とと金を取ると形が悪くなります。

▲1四と△3五角に▲2九銀としますが、△4五桂とこのタイミングで桂馬を活用するのが見えにくいです。

5七の地点は先手は飛車と銀が2枚利いているので直ぐに△5七桂成は決行できませんが、次に△5四香▲5五香△4四桂が狙いです。

直接的に厳しい手を選ぶのでなく、盤上の遊んでいる駒を先に活用して次に厳しい手を狙うイメージです。

△4五桂に▲1六飛なら△5四香▲2三と△同金▲1二飛成△5七桂成で、ソフトの評価値-1389で後手優勢。

この手順は先手はと金を捨てて飛車が成り込む手で後手玉も薄いので少し嫌な形ですが、2三の金と逃げるのでなく△5七桂成と踏み込んで後手が指せているようです。

と金で端の香車と桂馬を拾うのが参考になった1局でした。

1筋を受けないで指す

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲1四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-148で互角。

相掛かりから後手が早い段階で△3三桂と跳ねたことで力戦形になりました。

あまり見ない形に誘導するというのはお互いにミスが出やすくリスクの高い戦型ですが、気持ちの面だけで言えば誘導する方がそれなりの気持ちで指しているので優位に立ちやすいです。

相手の方としては、じっくりした戦型を指したいと思っても急戦調の見なれない形になるは少し嫌な気分になるかもしれません。

▲1四歩と取り込んだ手に実戦は△1五歩と打ちましたが、やや味消しだったようです。

△1五歩は▲1三歩成の筋を事前に受けた手ですが、このような戦型だとやや無難すぎるような手で1筋に歩を使って攻めることができません。

また△1五歩以下△1四香~△1六歩と攻める筋はあるのですが、少し手数がかかるので指しにくいところです。

△1五歩では相手の手を利用して攻め駒を増やす手がありました。

1つは△1五歩で△2二銀です。

△2二銀に▲1三歩成なら△同香▲1四歩△同香▲同香△1三歩▲同香成△同銀で、ソフトの評価値-456で後手有利。

この手順は△2二銀と上がる手で、5三の地点の補強であれば△4二銀としたいところを反対側に上がるので少し指しにくいかもしれません。

ただし、この戦形は玉の固さよりバランスが大事なので1筋と2筋を補強する意味でありました。

先手が▲1三歩成とすれば△同香として以下▲1四歩で後手が先に香損になります。

普通このような展開は後手にとっても面白くないような形ですが、△同香▲同香△1三歩で後手が次に△1四歩と香車を取り返す狙いです。

先手としては先に取った香車をどこかで使いたいのですが、まだ有効な場所がありません。

よって▲1三同香成△同銀と進んだ形になります。

この局面は後手の1一の香車が捌けたのと同じ意味で、後手が香車を持ち駒にすると△5四香や△8五香のような狙いがあり後手にとっての楽しみが多いような局面です。

もう1つは△1五歩で△6二銀です。

△6二銀▲8七歩△8二飛▲5八玉△2二銀▲6六角△2三銀で、ソフトの評価値-141で互角。

この手順の△6二銀ですが、評価の分かれる手です。

最近の傾向で言えば、△7二銀として1手で玉を固めることが多いです。

その時代での流行の指し方というのがあり以前なら△6二銀が多かったですが、その後は△7二銀の方が主流といったイメージです。

△6二銀型は5三の地点の補強になっているのがメリットですが、一時的に銀の位置が玉の壁になっているので6一の金をどこかで移動して玉を広くすることになります。

先手の▲8七歩に△8二飛と引くのも少し指しにくいのですが、△8四の飛車のままだと狙われやすい浮き飛車なので引いて相手からの狙いを消すような意味です。

8四の飛車は横に使いたいところもありますが、△6二銀と上がっており8筋が弱くなるので△7二金が形になります。

▲6六角は将来▲7七桂を含みにした手で、後手は△2二銀~△2三銀と活用していい勝負のようです。

先手の持ち駒に香車が入れば▲8四香のような手があるため、後手は持ち駒に歩がある必要があります。

なお後手玉はその後△5一金として玉をコンパクトにまとめるようです。

1筋を受けないで指すのが参考になった1局でした。

香車を補充して詰ましにいく

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲4四銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-3702で後手勝勢。

このような局面からどのようにまとめるかというのは棋力や人によって違いは出てくるのですが、長手数になるとミスも起こしやすくなりがちなのでできれば最短コースでまとめたいです。

ただし、最短コースも中には難しい手が混じっていることがあるので難易度が上がることもあります。

終盤が強い人は踏み込みや見極めがいいので、そのあたりの感覚を取り入れたいです。

本局で▲4四銀と出た形は後手にとっても少し嫌なところですが、冷静に対応すれば相手の手を利用することができたようです。

なお実戦は▲4四銀以下△5七歩▲同角で、ソフトの評価値-1789で後手優勢。

この手は5筋にあやをつけたつもりだったのですが、勝勢から優勢になっているので手の精度としてはかなり悪かったようです。

△5七歩などは何となく叩きたくなるところですが、読みが入ってなく叩いただけなのでいまひとつです。

最終盤は時間がないことがほとんどなので直感だけになりがちなのですが、少しでも精度のいい手を読んで納得いく形で指したいです。

△5七歩では△4四同金がありました。

△4四同金▲5三香△同飛▲同角成△5六香で、ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

この手順の△4四同金は全く考えてなかったのですが、王手になっているのでまずは考える最初の手だったようです。

王手になっているのも気がつかず、▲5三香で後が面倒だと読みを打ち切ったのが読みが荒いです。

それが棋力なので仕方ないのかもしれませんが、そこからもう少し考えるようにしたいです。

▲5三香に△同飛▲同角成に△5六香と打つ手があったのですが、以下詰み筋だったようです。

△5六香が以下詰みと分かるかどうかは大事ですが、後手玉は▲5二歩以下の詰めろになっているので後手は緩い手は指せません。

そのような意味で後手は少しプレッシャーがかかる局面になります。

香車を取ってすぐに香車を使うという手の流れはやや浮かびにくいです。

また△5六香以下も難しい手が含まれており、簡単ではありません。

△5六香以下▲5七歩△4九銀▲6九玉△5八金で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順の難しいところは△5八金が見えるかどうかですが、金駒を1枚多く渡す寄せ方なので浮かびにくいです。

時間が多くあれば浮かぶかもしれませんが、短いと考えないような手の部類です。

△5八金以下▲同銀△同銀成▲同玉△6九銀で、ソフトの評価値-99993で後手勝勢。

この手順は清算して△6九銀となりますが、後手は桂馬と歩だけで詰みと分からないと△5八金は指せません。

△6九銀に▲4八玉なら△3六桂▲3八玉△2八龍▲4九玉△4八龍まで詰みです。

この手順は後手の持ち駒に桂馬があることを確認していないと指せません。

△6九銀に▲6八玉なら△5七香成▲同玉△5九龍▲6六玉△5五龍まで詰みです。

この手順は△5七香成に▲同玉とする形で、うっかり▲同角などと考えるかもしれません。

盤上に駒が並んでいたらこのようなことはありませんが、頭の中だけだと▲5七同角が浮かんでもおかしくありません。

また△5五龍で1手詰めのところを△5六龍と読んで、以下▲7五玉△6五龍▲8四玉△7四龍▲9五玉△9四龍が浮かぶ可能性もあります。

これでも詰みですが、手数が長いと読み抜けがあったり面倒だと思うと読みを断念することもあります。

また別の詰まし方で真ん中の局面図から▲5七歩に△4六桂もありました。

△4六桂▲同歩△4七銀▲同玉△4九龍▲3七玉△3六銀▲同玉△3八龍▲2六玉△3五金打▲1六玉△3六龍▲1五玉△2五龍まで詰みです。

この手順は△4七銀と△3六銀の2枚の捨て駒が難しいです。

また△3五金打と重たく攻めるのも大事で、5三に馬がいるので△3五金は▲同馬とされるので要注意です。

2つの寄せはどちらもそれなりに難しいですが、1手でも先を考える様に意識したいです。

香車を補充して詰ましにいくのが参考になった1局でした。

4枚連続の捨て駒で詰み筋

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲5五角成と銀を取った局面。ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この局面は後手が全くだめになったのかと思っていましたが、先手玉に即詰みがありました。

しかし実戦は詰み筋が見えず、△7九銀▲同玉△6七桂▲8八玉で、ソフトの評価値+2962で先手勝勢。

終盤で手が見えないとこのようになるという典型で、ソフトに指摘されるまでは全く分かっていませんでした。

△7九銀では△8九金がありました。

△8九金▲同玉△7七桂で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順の△8九金は、攻めの拠点がないところに金を捨てるので浮かびにくいです。

△8九金に▲7七玉なら△6七金▲同金△同歩成▲同玉△5八銀以下詰みです。

よって▲8九同玉としますが、△7七桂が鋭いです。

攻めるなら△7七桂しかありませんが、▲同金とさせると金を斜めにさせることで先手玉が少し弱体化します。

△7七桂に▲8八玉なら△8九飛▲7七玉△6七金▲同金△同歩成▲同玉△5八銀以下詰みです。

よって△7七桂に▲同金とします。

▲7七同金△7九金▲同玉△6八銀で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

この手順の難しいところは、▲7七同金に△6九飛と打つのも魅力的に見えます。

しかし△6九飛には▲7九銀で先手玉は詰みません。

▲7九銀に△9九金なら▲8八玉で不詰みです。

また8八の地点に金駒を打って▲同玉に△9九銀の筋は攻め駒が足りません。

よって詰ましにいくなら▲7七同金に△7九金しかなさそうです。

△7九金に▲8八玉なら△8九飛▲9七玉△8八銀まで詰みです。

△7九金▲同玉と進みますが、△6八銀が鋭いです。

王手をするなら△6八銀くらいしかなさそうですが、これが意外にもぴったり詰み筋に入っているようです。

△6八銀に▲8八玉なら△7七銀成▲同玉△6七飛▲8八玉△8七飛成▲同玉△8六歩▲7七玉△6七金▲8八玉△8七歩成▲7九玉△7八とまで詰みです。

よって△6八銀には▲同玉しかなさそうです。

△6八銀以下▲同玉△5八飛で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

△5八飛に▲7九玉なら△5七馬▲8九玉△5九飛成▲8八玉△7九馬▲9九玉△8九馬まで詰みです。

△5八飛に▲6九玉なら△5九馬▲7九玉△6八馬▲8八玉△7七馬▲同玉△6七金まで詰みです。

この手順の△6八馬に▲8九玉としても△5九飛成▲8八玉△7九馬▲9九玉△8九馬まで詰みです。

これらの詰み手順はなかなか実戦で見ることはなさそうですが、ソフトで検討しなければスルーされていたので自分にとって価値のある内容だったようです。

4枚連続の捨て駒で詰み筋なのが参考になった1局でした。

桂頭に争点を求めて動く

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-133で互角。

2四の地点で角交換をしてから再度▲4六角と打った形です。

先手の▲4六角が好位置で後手から動く手はないと思っていましたが、ここでも動く手がありました。

実戦は▲4六角以下△8一飛▲7九玉△2二角で、ソフトの評価値+221で互角。

この手順の△2二角は▲5五銀を防いだつもりですが、やや苦し紛れのような感じです。

互角のようですが、もう少しいい手が欲しいです。

△8一飛では△3五歩がありました。

△3五歩に▲同歩なら△3六角で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順の△3五歩ですが、4六に角がいるので普通は▲3五同歩です。

後手の持ち駒に歩があれば△3六歩ですが歩がありません。

また歩を入手して△3六歩を目指すのはあるかもしれませんが、簡単に歩は入らないです。

そのような意味で3筋の歩の突き捨ては意味が分からなかったのですが、△3六角と打つ手がありました。

たまに△3六角とぱっと見意味が分かりづらい手が相居飛車で出ることがありますが、狙いは△2七角成です。

△3六角に▲2八飛なら△5八角成▲同玉△3六金▲4七銀△同金▲同玉△5五銀打で、ソフトの評価値-566で後手有利。

この手順は▲2八飛なら△5八角成~△3六金と金を入手してから△3六金が鋭いです。

▲4七銀に△同金とするのもうっかりしやすく、先手玉の守りの金駒をなくして薄くしてから△5五銀打で角を取りにいくのがいいようです。

△3五歩に▲4七銀なら△3六歩▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値-236で互角。

この手順の▲4七銀はソフトの候補手に上がっていましたが、推奨手ではありませんでした。

後手は△3六歩▲同銀とさせてから△8六歩が継続手のようです。

△8六歩に▲同銀なら△2二角▲2五銀△6六角▲7七銀△2二角で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は△2二角と打って△5五銀狙いですが▲2五銀もなかなかの手です。

銀をぶつける手は見えにくいのですが、2四の銀がいなくなると▲3三歩のような手がうるさくなります。

▲2五銀には6六角~△2二角で後手が少し指せているようです。

△8六歩に▲同歩なら△8五歩▲5六歩△8六歩▲8八歩△8五桂▲5五歩△7七桂成▲同金△8七歩成▲同金△8八歩で、ソフトの評価値-416で後手有利。

この手順は後手は8筋に継ぎ歩をする手ですが、▲5六歩は次に▲5五歩で銀を取る狙いです。

その手に対して△8五桂が少し見えづらいですが、▲8六銀なら△3九角と打つのが狙いです。

△8七歩成~△8八歩の攻め方もうまいです。

最初の局面図から4六の角が持久戦になれば活きてきそうですが、後手が早い段階で動くとやや負担になるようです。

桂頭に争点を求めて動くのが参考になった1局でした。

4筋の位に反発する指し方

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-161で互角。

角換わり腰掛銀で先手が4筋の位を取って△5四銀に▲4六角と打ってきました。

この指し方をされて局面が落ちつくと先手の方が指しやすいイメージです。

4筋の位を取られたら直ぐに反発するのを考えたのですが、考えがまとまりませんでした。

先手から▲6四角と歩を取る手があるので実戦は△6三金としましたが▲4八飛で、ソフトの評価値-88で互角。

この△6三金はソフトの候補手にある普通の手ですが、推奨手ではありませんでした。

以下▲4八飛には△2四角と打って相手の角を消しにいきますが▲同角△同銀で、ソフトの評価値-86で互角、

この展開もありそうですが自分は特別な狙いをもって指している訳ではなく、局面がいまひとつ理解できていませんでした。

最初の局面図で▲4六角には△4四歩がありました。

△4四歩に▲同歩なら△同銀▲4五歩△5五角▲同銀△同銀左▲同角△同銀で、ソフトの評価値-339で後手有利。

この手順は4筋に反発する手で、後手玉が△3一玉と低く構えているのでこの手があったようです。

また先手の飛車先の歩を突いてなく攻めに飛車が働いていないので、動くチャンスだったようです。

3七に桂馬が跳ねているので4五の地点は補強されているのですが、後手の狙いは5五の地点だったようです。

歩の交換から▲4五歩に△5五角と打つのがこの形で、一時的に角と銀の交換になりますがまた駒損を回復できます。

△5五同銀とした形は後手有利のようですが、もう少し調べてみます。

△5五同銀以下▲7一銀△8四飛▲8二角△同飛▲同銀不成△4六角▲4七金△3九角▲3八飛△5六銀で、ソフトの評価値-1076で後手優勢。

この手順の▲7一銀に△8四飛はソフトの候補手に上がっていましたが、推奨手ではありませんでした。

ただし▲8二角には△同飛~△4六角が厳しいようです。

この手順は2枚の角と銀で5七の地点に狙いをつける手で、角角銀でも手になるようです。

先手から▲7一飛と王手をする筋はありますが、△4一歩と打つことができるのが大きいです。

△5五同銀以下▲7一銀△9二飛▲8三角△4六角▲4七金△2四角▲9二角成△同香▲9一飛△3九銀▲1八飛△4二金右で、ソフトの評価値-737で後手有利。

この手順の難しいところは△4六角▲4七金に△2四角とする手で、やはり急所は5七の地点のようです。

また△3九銀~△4二金右も難易度が高く、まず実戦では指せない気がします。

最初の局面図から△4四歩▲2五桂△2四銀▲2六歩△4五歩▲6四角△6三金▲3七角で、ソフトの評価値-269で互角。

この手順は▲2五桂と跳ねる手ですが、△2四銀が桂取りになります。

普通は▲2六歩型ですが本局は▲2七歩型なので、△2四銀に▲2六歩と突くことになります。

△4五歩▲6四角△6三金▲3七角にここからの後手の方針も難しいです。

▲3七角以下△3五歩▲4七銀△8六歩▲同銀△4四角▲7七銀△4六歩▲同角△4五銀で、ソフトの評価値-256で互角。

この手順の△3五歩は相手の角を責める手ですが、反面守りの歩を使うので反動も厳しくなる可能性があります。

それでも△3五歩として手を作っていくようです。

▲4七銀は角頭の守りですが、△8六歩~△4四角で4四の地点の空間を埋めます。

また△4四角は将来▲5五角のような手を消しているようです。

△4六歩▲同角△4五銀で後手が少し指しやすいようですが、いい勝負のようです。

4筋の位に反発する指し方が参考になった1局でした。

馬の活用を急いで飛車を責める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2二角と打った局面。ソフトの評価値+1039で先手優勢。

実戦は▲3六歩△同銀▲3九香△3七歩で、ソフトの評価値+681で先手有利。

対局中は△3七歩成▲同桂△3六歩の筋がうるさいと思って3筋の受けに回りましたが、△3七歩の局面は先手が優勢から有利に縮まりました。

香車を3筋の受けに使う発想は悪くなかったようですが、△3六同銀としたことで後手の飛車が少し広くなったようです。

後手の飛車が△3五飛と浮くスペースができたことです。

後手のと金作りに慎重に対応するのも大事ですが、後手の飛車が狭いときに馬の活用を急ぐべきだったようです。

▲3六歩では▲2三馬がありました。

▲2三馬に△3七歩成なら▲3四馬△2八と▲3五馬で、ソフトの評価値+1153で先手優勢。

この手順は先手の理想的な展開ですが、元々は先手の香得だったのにさらに銀得の銀香得になる展開で先手の馬が好位置です。

相手のと金も先手の金駒の反対側になることで先手十分です。

▲3五馬に△3九飛なら▲4四馬△2九と▲2一飛△7一桂▲3四歩で、ソフトの評価値+1566で先手優勢。

この手順は先手は1段飛車から▲7一銀狙いで、△7一桂とスペースを埋めてきたら▲3四歩とゆっくりした手が間に合ってきます。

▲2三馬に△4三金なら▲3六歩△同銀▲3九香で、ソフトの評価値+1086で先手優勢。

この手順は実戦と似たような展開ですが、▲3九香と3筋に香車を打って受けに使うのがいいようです。

▲3九香に△3七歩なら▲同香△同銀成▲3四馬△同金▲3七桂で、ソフトの評価値+1125で先手優勢。

この手順は部分的に飛銀と角香の交換で先手がさらに駒得になりました。

実質的には飛銀と角の交換なので先手が大きな駒得です。

後手から△3六歩と桂馬を攻める筋もないので先手優勢です。

▲3九香に△3五飛なら▲2四馬△3四金▲3五馬△同金▲4一飛△4六歩▲同歩△4九角▲6八飛で、ソフトの評価値+1526で先手優勢。

この手順の先手は飛車と角の交換をするのがよく、▲4一飛が筋のようです。

後手からの△4四角のような攻防の手を防いでいます。

▲4一飛として先手はどこかのタイミングで▲3六香と銀を取る狙いです。

後手の△4六歩~△4九角は勝負手ですが、▲6八飛と6筋に飛車を回って△6七角成には▲同飛と形よく取れるようにするのがよさそうです。

本局はだいぶ差があった局面からの検討なのであまり意味がないのかもしれませんが、実戦では間違った選択をしたのでおかしな将棋になりました。

反省を込めての検討という意味合いが強いです。

馬の活用を急いで飛車を責めるが参考になった1局でした。

振り飛車の粘り強い指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2二角と打った局面。ソフトの評価値+315で先手有利。

▲2二角は次に▲1一角成の狙いで香車が無条件に入れば大きな駒得になります。

自分は振り飛車はほとんど指さないので、このような局面から振り飛車がどのように手を作るかが気になりました。

なお実戦は▲2二角に△4四銀だったのですが、これはまた別の機会に調べてみます。

▲2二角以下△3六歩▲同歩△1二香▲1一角成△3六飛▲3七歩△3五飛▲1二馬△2五飛で、ソフトの評価値+480で先手有利。

この手順は△3六歩~△1二香ですが、▲1一角成とダイレクトに香車を補充される形にはしないようです。

△1二香は振り飛車でよくある手筋ですが、▲1一角成に△3六飛~△3五飛と飛車の位置を微妙に変えます。

飛車の位置を変えるのは飛車交換を目指すイメージで、後手は香損ですが先手の馬の形があまりよくないのと飛車交換をして2九の桂馬と1九の香車を補充する狙いです。

先手の桂馬と香車を補充できれば逆に後手の方が駒得になります。

3三の桂馬は意外とただでは取られにくいです。

このような指し方は先手にとっても嫌な展開です。

先手としては飛車交換をせずに香得を活かして馬を活用したいのですが、相手も精度のいい手を指せば自分の思うようにはいかないようです。

ただし、この局面も先手有利なので自分はやや悲観的に局面を見ているようです。

△2五飛以下▲2七香△3九角▲2五香△2八角成▲2三香成△2五桂で、ソフトの評価値+477で先手有利。

この手順の▲2七香では▲2六香と打ちたいのですが、△4四角▲7七桂△2六飛があります。

玉のコビンがあいているとこのような角のラインの攻めがあります。

よって▲2七香としますが△3九角が継続手になります。

△3九角に以下飛車を取り合い▲2三香成としますが、次の△2五桂が振り飛車らしい手です。

△2五桂では△3二歩もありそうですが、▲同成香△同銀▲2二飛の角銀の両取りがあります。

△2五桂以下の後手の理想の1つとしては、△2九馬~△3七桂成~△4七成桂と桂馬を攻めに使う展開です。

成駒で相手の金駒を攻める展開ですが手数がかかるので、それまでに先手が攻めることになります。

△2五桂以下▲2二飛△2九馬▲3三成香△4七馬▲6二銀で、ソフトの評価値+366で先手有利。

この手順の▲2二飛は▲3三成香と▲2五飛成の両方の狙いがあります。

後手は受けにくいようですが、△2九馬~△4七馬と粘る手がありました。

△4七馬は2五の桂馬を守りつつ先手の6九の金を狙った手で、先手にとっても嫌な形です。

▲6二銀の局面は先手有利のようですが実戦的にはまだまだ大変です。

振り飛車の粘り強い指し方が参考になった1局でした。

軽く捌く振り飛車への指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五飛と浮いた変化手順の局面。ソフトの評価値+35で互角。

3一の飛車が△3五飛とした形で、実戦は△3四飛と4段目に上がりました。

△3五飛はソフトの推奨手でよくある軽く捌く振り飛車という印象ですが、先手はどのように攻めるかが気になります。

△3五飛に▲2二角がありそうですが以下△3三角▲同桂成△同桂で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は先手が1手損で△3三桂と跳ねさせる形で、後手から△2五飛や△2五桂などで捌かれそうです。

飛車交換になって後手の桂馬が5段目まで跳ねれば捌けたといってもいいと思います。

捌けてもお互いの玉は堅いので互角ですが、先手としては後手の桂馬が攻めに参加するのが気になります。

特に桂馬を成り込まれて守りの金駒と交換にするような展開は避けたいです。

△3五飛以下▲7七桂△3三桂▲2四歩△同歩▲2二角で、ソフトの評価値+63で互角。

この手順の▲7七桂ですが玉のコビンを閉める手で自然な手です。

玉のコビンがあいているといつでも王手飛車のような筋が気になります。

後手の△3三桂は次に△2五桂や△2五飛を狙った手ですが、ここからが先手の指し方の大事なところです。

▲2四歩△同歩は自然な展開ですが、次の▲2二角が指しにくいです。

1手遅らせて角を打つ印象ですが、この手順は初めて見ました。

将棋は長年数多く指したり見たりしても、知らない手というのはかなりあるようです。

ソフトで検討すると思いもよらない手を指摘されることがあるのでありがたいです。

先手の狙いは▲1一角成と▲2四飛の2つです。

▲2二角以下△1二香▲2四飛△4六歩▲同歩△2五飛▲3三角成△2四飛▲同馬△2八飛▲3五馬△2九飛成で、ソフトの評価値+181で互角。

この手順の△1二香はたまに見る手で、▲1一角成とダイレクトに香車を取られるのを防いでいます。

△1二香の形で▲1二馬と香車を取られても馬の働きが一時的によくないことがあります。

▲1一馬の形だと将来▲6六馬と自陣に戻る筋がありますが、▲1二馬の形だと自陣に戻りにくいです。

△1二香に▲1一角成は△2五飛▲同飛△同桂で、ソフトの評価値-151で互角。

この展開は先手にとって面白くなさそうです。

よって△1二香に▲2四飛としますが、△4六歩▲同歩を入れてから△2五飛が振り飛車らしい手です。

△4六歩の突き捨ては4七の地点に空間をあけると4七角のような手があるのと、4六同歩の形にさせることで将来▲4六角のような角で後手玉のコビンを狙う筋を消しています。

▲4六同銀では銀が玉と離れますので▲同歩ですが、△2五飛が振り飛車らしい手です。

△2五飛に▲3三角成とできるのが▲2二角と打った効果で、先手は桂馬を先に補充できました。

飛車交換から△2八飛~△2九飛成で駒損を回復されていい勝負のようです。

△2九飛成以下▲4五歩△7四桂▲4四歩△3二銀▲3六馬で、ソフトの評価値+13で互角。

この手順は後手が△7四桂として攻める形ですが、▲3六馬と自陣に利かせるような形でいい勝負のようです。

軽く捌く振り飛車への指し方が参考になった1局でした。