上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。
この局面からの後手の指し手を色々調べてきましたが、もう1つ全く浮かばない手がありましたのでそれも調べてみます。
▲3五銀以下△3三角▲2四歩△4五歩▲7七桂△2四歩で、ソフトの評価値+295で互角。

この△3三角ですが相手の攻め駒の銀に近づく手で、普通は大駒は接近戦なると指しづらくなります。
ただしこの局面も例外のようで、▲2四歩に△4五歩と直接角を活用する筋です。
4二に角がいる形は△5三角~△4五歩~△4四角のルートで活用すれば攻めの銀に近づかないのですが、手数がかかります。
それをできるだけ短手数で角を活用する指し方で、▲7七桂に△2四歩と歩を取ります。
この局面で次の手も浮かびませんでした。
△2四歩以下▲3六歩△4二角▲5七角△6四歩▲同歩△3四歩▲2四銀△6四角▲2六飛△1九角成▲2三銀成△4二飛▲2二成銀で、ソフトの評価値+220で互角。

△2四歩に普通は▲2四同銀かと思っていたのですが、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。
銀を捌くのは自然な手かと思うのですが▲2四同銀には△4四角で、ソフトの評価値+104で互角。
このあたりの手の感覚の違いというのが結構大きく、▲2四同銀に△4四角として将来△2七歩や△2六歩の筋も見せると先手の攻めを逆に利用しているとも言えそうです。
決して先手不利という訳ではなさそうですが、後手の形が軽くて先手としてはもう少し力をためたいです。
△2四歩に▲3六歩と突くのが筋のようで次の狙いは▲2四銀△4四角▲3五銀で、ソフトの評価値+879で先手優勢。
この手順の▲3六歩というのは、将来▲3五銀としたときの支えの駒とも言えそうです。
▲3六歩に△4二角は▲2四銀を防いだ手で、△4二角に▲2四銀なら△3六飛▲3七歩△3四飛と進みます。
この展開もありそうですが先手は歩切れになるので、▲5七角とさらに攻めるのを待ちました。
▲5七角は将来▲6六角の含みや、△3九飛成を事前に受けているという意味がありそうです。
△6四歩に▲同歩に△3四歩とするのがやや盲点で、▲2四銀に△6四角が飛車取りになります。
▲2六飛に△1九角成とされて先手が香損ですが、▲2三銀成~▲2二成銀と飛車成りを目指していい勝負のようです。
将棋は色々と調べても最終的には中終盤の指し手の精度で勝敗が決まることが多いのでこのような指し方があるという理解しかできませんが、中盤の分かれの局面は最低でも互角の局面にしたいです。
振り飛車の軽い受けに対する指し方が参考になった1局でした。