上図は、後手△3三金戦法からの進展で▲5三銀打とした変化手順の局面。ソフトの評価値-6457で後手勝勢。
この局面は実戦からはかなりかけ離れましたが、終盤において詰む詰まないの判断はかなり大事です。
最近自分の勉強で、気になった詰まし方などは記録にとって後からでも見れるようにしていますが、意外と効果が高いと思っています。
自分が間違えたところは、時間が過ぎて見直してもだいたい同じように手が見えていないことが多いです。
序盤と中盤は作戦の岐路などで手が広くはっきりとした答えが分かりにくいのですが、詰む詰まないというのは結論が出やすいです。
▲5三銀打は最初に浮かんだ手ですが、自分が後手番なら少し迷いそうです。
逃げる手と取る手がありますが、逃げる手から調べてみます。
▲5三銀打以下△4一玉なら▲5二銀打△3一玉▲4二金で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。
この手順の△4一玉は3筋と2筋が広いので考えたくなる手ですが、▲5二銀打~▲4二金が盲点です。
▲5二銀打と攻めの拠点を作ってから▲4二金とするのが大事で、△同金▲同銀成△同玉に▲4三銀上成とすることができます。
なお▲5二銀打で▲4二金は△同金▲同銀成△同玉▲5三金△同金▲同銀成△同角▲同角成△同玉▲6五桂△5四玉で詰みません。
さっぱりした形にして▲6五桂とするのは魅力的な手ですが、この場合は上部に脱出する筋があり詰まないようです。
▲5三銀打以下△6一玉なら▲6二銀成△同角▲5二金で、ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

この手順の▲5三銀打に△6一玉も考えられますが、▲6二銀成~▲5二金がうまいです。
金はとどめに使えという格言と逆の手なので指しづらいところはありますが、形と決めるという意味と△7一玉には▲6二金と角を取ることができます。
▲5二金で▲5二銀として金を残すのは△7一玉で後手玉が詰まないようです。
ちょっとの形の違いが形勢に大きく影響するので指し手の精度は大事です。
▲5二金に△同玉なら▲5三銀打で、△4一玉なら▲5二銀打△3一玉▲4二金以下詰みです。
▲5三銀打に△6一玉なら▲6二銀成△同玉▲6三金△7一玉▲7二銀△8二玉▲8一銀成で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。
▲8一銀成に△同玉なら▲7二角△9二玉▲8四桂以下詰みです。
▲8一銀成に△9三玉なら▲8五桂△8四玉▲7三角△8五玉▲8六飛まで詰みです。
上部に脱出する筋は攻める方としても気になりますが、▲8五桂と打った形は意外と後手玉が狭いようです。
ただし8七の歩や7六に歩があるので寄り筋ですが、なければ全く違う展開になるので要注意です。
なお最初の局面図から▲5三銀打には△同金がありました。
▲5三銀打△同金▲同銀成△同角▲同桂成△同玉▲6五桂△5四玉で、ソフトの評価値-6267で後手勝勢。

この手順の▲5三銀打ですが、5三の地点の攻め駒は3つで後手の受けの駒は3つなので先に先手が形を決めると5三の地点に玉が残る形です。
△5三同玉に▲6五桂と打ちましたが△5四玉と上に上がって詰まないようです。
先手は持ち駒は多いのですが、後手の上部脱出を防ぐ駒がないので詰みません。
なお▲4五桂と打っても△5四玉で詰みません。
この筋が最初に浮かぶようになれば後手としては分かりやすい形のようです。
なお最初の局面図では▲5三銀打でなく▲6四桂も有力なので、これはまた別の機会に調べます。
分かりやすい形の上部脱出が参考になった1局でした。