相手玉への距離感を理解する

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△3五歩と打った局面。ソフトの評価値+1256で先手優勢。

ソフトで検討しているといい勝負と思った局面が意外と差が開いていたケースがあります。

本局もそんな感じで後から振り返るとだいぶ優勢だったのですが、おかしなやりとりをするとすぐに互角になります。

実戦は△3五歩以下▲同玉△4四銀▲2六玉△3五金で、ソフトの評価値-281で△角。

この手順は3五に攻めの拠点の歩が残るのはあやが出るなどと考えて強く▲同玉としましたが、△4四銀~△3五金と後手は攻防に手厚い形になりました。

この形になると将来△5三銀という手が生じて、▲同桂成なら一瞬ぬるい形になりますし▲同桂不成なら王手ですが、あまり見慣れないような王手なのでどこが急所か分かりづらいです。

△3五歩の局面で見えてなかったのは、後手玉が詰めろになっているということです。

相手玉への迫り方というのがいまひとつ見えておらず、他の対局でもそうですがやりそこなってひどいことになったというのは数多くあります。

ここら辺の優勢な局面からを維持する指し方ができればいいのですが、なかなか反省が活きていないようです。

▲3五同玉では▲2六玉がありました。

▲2六玉△3六金に▲1六玉△2六銀▲4二銀打で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この局面は後手は△3六金~△2六銀と詰めろをかけてきますが、▲4二銀打として以下詰みでした。

今見てもそんなに難しい手順でなく並べ詰みでした。

▲4二銀打以下△同金▲同銀成△同玉▲5三角△3二玉▲3三銀△同桂▲同歩成△2一玉▲2二金まで以下詰みです。

この手順は▲5三角と打ったときに持ち駒に金が2枚あるのでそんなに難しくなかったです。

切れ負け将棋の終盤は相手陣と自陣と時計の3つを気にしないといけないので手の精度があらくなりがちですが、全体的に終盤力が力不足のようです。

△3五歩以下▲2六玉△3六金▲1六玉△4二銀▲2二銀△3一金▲同銀成△同銀▲3二角で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順は△3六金と攻めの拠点を作って△4二銀と埋めてきましたが、▲2二銀がありました。

▲2二銀は詰めろではありませんが、△同金なら2二の地点の逃げ道を封鎖して▲4二銀成から詰ます手です。

また▲2二銀は次に▲2一銀不成とすれば詰めろになります。

時間のない終盤で詰めろでない▲2二銀を指せるかはかなり微妙です。

ただし最終盤はこれくらいの手がさせないとものにできないようです。

▲2二銀に△3一金は受けになっていないのですが、▲同銀成~▲3二角がありました。

▲3二角では▲4二銀打やその他の詰まし方もありそうですが、明快な詰まし方としては▲3二角のようです。

▲3二角に△同銀は▲4二金、▲3二角に△同玉は▲3三金以下詰みです。

今回は正解手を指せば思ったほど複雑ではなかったので、今回調べたことを次に役立てたいです。

相手玉への距離感を理解するのが参考になった1局でした。