角と銀の交換でも意外と手が続く


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2六歩と突いた局面。ソフトの評価値-248で互角。

先手の▲2六歩は後手の2四の角にプレッシャーを与えると同時に、展開によっては▲2七銀~▲2八金上の組み替えも含みにしています。

後手としては何か手を作って動いていきたいところですが、対局中は仕掛けの形がなかなか見つけられずに手待ちみたいな手が多かったです。

無理に打開して形勢を損ねても仕方ない部分がありますが、本来居飛車としては打開したい形です。

振り飛車側も仕掛けられないように構えているので簡単でないのですが、将棋には予想外の手というのもあるようです。

実戦は△4二角▲7七桂△8三飛で、ソフトの評価値+155で互角。

この手順の△4二角ですが、本局では△2四角~△4二角~△2四角のような感じの手待ちが多く、仕掛けの形を探しても見つからずいまひとつ成果が上がっていません。

それに対して先手の▲7七桂と遊んでいる桂馬を活用して石田流に組むのは1つの理想です。

この手の交換ははっきりと振り飛車側が得をした感じで、形勢は互角ながらも先手に少し傾いてきました。

△4二角では△4六角がありました。

△4六角▲同歩△6七銀▲7七飛△5八銀成で、ソフトの評価値-235で互角。

この手順の△4六角ですが、角と銀の交換で後手は少し駒損になります。

角と穴熊の守りの金の交換なら少しは考えるのですが、角と銀の交換で相手の穴熊は金駒3枚なので堅さはほとんど影響ありません。

それが最初の印象なので、この時点で△4六角は考えないのが自然です。

▲4六同歩に△6七銀は飛車取りなので浮かびますが、▲7七飛に△5八銀成と角取り胃に銀を動かすのが盲点です。

後手は駒不足の状態で単騎に△5八銀成とするのですが、普通は▲3七角とされて手が続かないと思うのが自然なのでこの手も考えづらいです。

なお△5八銀成で△5六銀成もありそうですが、▲6五角が銀と香車の両取りになります。

△5八銀成以下▲3七角△8六歩▲7六角△8七歩成▲4七飛△7八と▲5八角△8九飛成で、ソフトの評価値-136で互角。

この手順の▲3七角に△8六歩が継続手ですが、△8七歩成とすれば飛車取りになるのが後手としての狙いです。

先手の▲7六角は銀取りで、この銀を取り切れば後手の攻めはかなり細くなります。

△8七歩成に▲4七飛も先手の焦土作戦で、▲8七同角では角の働きが重たくなります。

以下△7八と▲5八角△8九飛成で後手が飛車を成り込む展開です

駒割りは角と桂馬の交換で後手が大きく駒損していますが、龍を作っているのと自陣の穴熊は無傷で4四に銀がいるのでうまくいけば攻防に使えそうです。

後手の理想としては、と金が相手の金駒と交換になれば駒得になるのでそれを目指したいですが手数がかかるので簡単ではありません。

△8九飛成以下▲7六角△3五歩▲4五歩△3六歩▲4四歩△3七歩成▲同飛△4六角で、ソフトの評価値-178で互角。

この手順は▲7六角は遊んでいる角の活用ですが、△3五歩が急所のようです。

後手は駒不足なので盤上の4四の銀を攻めに活用するのが本筋のようで、穴熊に上から攻める形にして攻めの手がかりを作るようです。

角と銀の交換でも意外と手が続くのが参考になった1局でした。