攻め急ぐのでなく端に対応する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-1184で後手優勢。

対局中は後手が指しやすいと思っていましたが、この局面はかなり形勢に差が開いていたようです。

大駒の働きはいい勝負のようですが、駒割りは銀と香車の交換で先手が駒得で後手の3枚穴熊に対して後手は4枚穴熊でしっかりしています。

そのような意味で後手優勢だったようですが、▲1五歩は勝負手でこのような手は後手にとっても嫌な手です。

横から攻められるより上から攻められる方が後手玉のあたりが厳しくなりますので、後手としても対応が慎重になります。

自分は▲1五歩のような手の対応が悪いことが多く、気がついたら寄り形になっていたというケースがかなり多いです。

受け損ないということですが、相手の端攻めに対応した方がいいか手抜くのがいいかの判断がいまひとつできていないようです。

実戦は▲1五歩以下△4六馬▲4八香で、ソフトの評価値-862で後手優勢。

この手順は▲1五歩に手抜きで△4六馬と馬の活用を優先しましたが、▲4八香の受けも見えていませんでした。

後手の馬が逃げると▲1四歩で忙しくなると思い△2八馬としましたが、あまり気持ちに余裕がない指し手です。

これでも後手優勢だったようですが相手の手にせかされて指し手を進めた感じで、やや予定外の展開でした。

△4六馬では△1五同歩がありました。

△1五同歩に▲1三歩なら△同香▲1四歩△同香▲1七香打△2四銀打で、ソフトの評価値-1421で後手優勢。

この手順の△1五同歩ですが、前提として相手の攻めに対抗できると考えてないと指せないです。

自分は△1五同歩は全く考えてなかったので、そこが問題だったようです。

△1五同歩とすればかえって先手の端攻めが早くなると思ったのですが、相手の持ち駒をよく見る必要がありました。

香車と歩がそれぞれ2枚ずつということでそれなりに揃っていますが、歩もそんなに多くなく持ち駒に桂馬はありません。

△1五同歩以下を冷静に考えれば、相手の攻めは後手玉を寄せの形までもっていくのは簡単ではなかったようです。

先手の▲1三歩~▲1四歩と香車を吊り上げるのはよくある攻め方で、1三の地点に空間があくと▲1三歩がいきなり詰めろといったケースがあります。

ただし、本局では歩の数の関係で▲1三歩が打てませんので、▲1七香打と1筋に攻め駒を増やします。

▲1七香打の数の攻めには△2四銀打と数の受けがあったようです。

後手は攻めを急ぐというより相手の攻めに対応するという方針のようです。

端攻めは穴熊にとって嫌な形なので、丁寧に対応するのが大事みたいです。

△2四銀打以下▲2五香△同銀▲同歩△1二香で、ソフトの評価値-1809で後手優勢。

この手順の▲2五香は攻めを継続する手で、2四の銀がいなくなると▲1五香のような手が生じます。

自分は▲2五香には△1三銀引とか△4六馬を考えましたが、△1三銀引は将来▲1五香の筋と▲2三香成のような手が生じます。

△4六馬に▲2四香△同馬は▲2五銀△1三馬▲1四銀△同馬▲1五香で将棋がもつれます。

▲2五香にはあっさり△同銀が分かりやすいようで、▲同歩に△1二香と1二の地点を埋めるのが急所だったようです。

ここに△1二香と先着すればかなり後の端攻めには対応できる形です。

また1二の地点が開いていると、先手の龍が間接的に1二の地点を狙っているのでそれを受けているという意味もあるようです。

突かれた歩は最初に取ることを考えた方がいいと以前調べていたのですが、対局中は余裕がないせいかおそろかになっていたので、似たような局面になればこの感覚を活かしたいです。

攻め急ぐのでなく端に対応するのが参考になった1局でした。