上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-1002で後手優勢。
▲1四歩は地味な手ですが後手としてもいやな手で、次に▲1三香とがりがり攻められるとかなり面倒になります。
後手としてはそれまでにうまい攻めで手を繋げたいところです。
実戦は▲1四歩に△5六金と詰めろをかけましたが、▲1三香ならソフトの評価値-243で互角。
この手順の△5六金は先手の4筋からの逃げるのをおさえた手ですが、この手は詰めろになっていません。
対局中は△△5六金は次に△4五桂▲同香△4六銀の筋がありますが、▲4八玉でまだ先手玉に詰みはありません。
7五の角がよく利いており1枚金駒が入れば詰む形ですが、金駒の入手は難しそうです。
今見ても最初に△5六金がすぐに浮かびますが、そうでなく相手の金駒にめがけて手を作る感じだったです。
△5六金では△4九銀がありました。
△4九銀に▲2八金なら△3九龍▲3八香△5八銀成で、ソフトの評価値-1294で後手優勢。

この手順の△4九銀は3八の金を攻める手で、相手の金駒が少なくなれば先手玉が薄くなります。
△4九銀に▲2八金と逃げて龍にあてる手は最初に浮かぶ手で、△3九龍▲3八香まで進みますが次の△5八銀成が自分にとって浮かびにくい手です。
この手順は何気ないですが、▲3八香と打たせることで▲1三香の筋を消しているようです。
攻めるは守るなりのようで、△5八銀成は詰めろではありませんが、次に△4八成銀とか△4八龍の筋があります。
先手から▲1三桂という打ち込みはありますが、香車と違って2一の地点を攻める手なので▲2一桂成としても△同金でまだ後手玉は上部がしっかりしています。
▲1四歩△4九銀に▲1三香なら△3八銀成▲同銀△2五桂▲同歩△2六金▲4七玉△1八龍で、ソフトの評価値-776で後手有利。

この手順の▲1三香も後手としては気になる手で、次に▲1二香成~▲1三香が詰めろになります。
後手は△3八銀成~△2五桂~△2六金はすぐに浮かぶ手ですが、▲4七玉に△1八龍と香車を取る手が浮かびにくいです。
△1八龍では△3六金▲同玉△3八龍のような手が気になっていたのですが、△3六金に▲5七玉とすると龍取りと▲1二香成からの攻め筋が残っているので△1八龍と手を戻すことになりそうです。
それなら△3六金と形を決めずに△1八龍として、次に△3六金とか△4四香とかを含みにした方がよさそうです。
△1八龍として香車を入手するのと1筋の受けにと3八の地点にも利いており、まずまずの位置だったようです。
自分の感覚では一旦攻めだしたら詰み筋を考えるくせがあるので、△1八龍という手がなかなか見えません。
△1八龍と手を戻すという感覚を身につけないと、なかなか終盤が強くならないようです。
相手の守り駒を攻めるのが参考になった1局でした。