龍を使って詰めろをかける


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六桂と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-998で後手優勢。

実戦は△4六桂で△5五銀と打ったので▲1三香とされて後手が勝てない将棋になりました。

ソフトは△4六桂を推奨して後手優勢とのことですが、前回▲同香について調べました。

今回は△4六桂に▲5六角を調べます。

△4六桂▲5六角△3八桂成▲同角△2八銀で、ソフトの評価値-906で後手優勢。

この手順の▲5六角△3八桂成▲同角で龍にあたるのが先手の主張で、後手としてはこの瞬間が少し迷います。

龍を逃げるか△2八銀と打って攻めの拠点を作るかのどちらかで、ソフトは△2八銀を示しました。

後手の持ち駒が金と歩だけなおでかなり攻めが細いですが、これでも後手優勢のようです。

先手は▲4六玉と▲4七玉があります。

△2八銀▲4六玉△5九龍▲5六歩△4四銀▲6七金△5五銀▲同歩△同龍▲4七玉△4六金まで詰みです。

この手順の▲4六玉は最初に浮かんだ手ですが、△5九龍が△5五金▲4七玉△5六金までの詰めろになります。

よって▲5六歩と受けましたが△4四銀と数の攻めがあり、これが次に△5五銀以下の詰めろになります。

▲6七金は5六の地点の受けですが、受けになっておらず△5五銀以下詰みです。

△2八銀▲4七玉△5九龍▲5八歩△6八龍▲5七角△6五龍▲5六金△5五歩で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この後手の手順は詰めろの連続ですが、実戦ではなかなか指せません。

△5九龍は次に△5六金の詰めろで、▲5八歩は詰めろ逃れの受けです。

△6八龍は次に△6七龍▲5七歩△5六金の詰めろで、▲5七角は詰めろ逃れの受けです。

△6五龍は次に△5六金の詰めろで、▲5六金は詰めろ逃れの敵の打ちたいところに打ての手です。

▲5六金に△5五歩が浮かびにく手で、先手の金を斜めにさそう手です。

△5五歩に▲6五金なら△5六金まで詰みです。

△5五歩に▲6六金としても△5六金▲同金△同龍まで詰みです。

この△5五歩が見えないと簡単に先手玉はつかまりませんが、△5五歩でぴったりです。

なお△6五龍に▲6六金の受けは△4五龍▲4六角△5五金▲同金△同歩▲5七歩△3七金▲5八玉△4八金▲同玉△4六龍▲5八玉△6六香▲6七歩△3七銀成▲4七歩△6七香成▲同玉△8五角で、ソフトの評価値-99969で後手勝勢。

この手順は少し長いですが、▲6六金には△4五龍が何気に厳しいです。

後手が少しずつ駒得する展開で後手勝勢のようです。

龍を使って詰めろをかけるのが参考になった1局でした。