△3三同金の何気ない局面の駒組み


上図は、後手△3三同金と角を取った局面。ソフトの評価値+117で互角。

数手前に△3三角と上がったので▲同角成△同金と進んだ形です。

何気ない局面ですが、後手は居飛車と振り飛車の両方の狙いがあります。

力戦形にすることで自分の土俵で戦う感じですが、△3三金型の角換わりになると後手の方が研究している可能性が高いです。

先手としては△3三金に対する準備は、居飛車と振り飛車の両方を見据える必要がありあまり見ない局面なのでややおろそかになりやすいです。

実戦は△3三同金以下▲6八玉△8四歩▲8八銀△6二銀▲4八銀△8五歩▲7七銀△7四歩▲7八金△7三銀▲3六歩△6四銀▲3七桂△4四歩▲4六歩△4二玉で、ソフトの評価値+125で互角。

この手順の▲6八玉はソフトの候補手にも上がっていましたが、後で振り返るとかなり後悔した手です。

対局時は初めて対戦される方だと思い振り飛車の可能性が高いと思って▲6八玉としたのですが、△8四歩と居飛車でこられました。

以下普通の展開ですが、先手の▲6八玉型に後手は△3三金型の早繰銀です。

早繰銀に▲6八玉型は相手の攻め駒に近づくのであまりいい印象がありません。

早繰銀に居玉で対抗することが多かったのですが、やや指し慣れない形になったのが不本意でした。

内容も途中からはかなり悪く勝負所もなかった展開でした。

対戦後に対戦表に成績を記入するときに相手の氏名を見ましたが、10年以上前に数回対戦されたことのある方でした。

自分は以前から人の認識がいまひとつで、将棋とは別に相手の方から話しかけられて初めて以前会ったことがあるのを知ったというのも何度かあります。

今回の対戦相手をしっかり確認していなかったのは自分のミスで、対戦相手の方が分かっていれば多分居飛車でこられるので▲6八玉はなかったです。

居玉で構えると後手も早繰銀に指されるかは不明なので戦型の幅が広かったです。

ただし、△4二玉の局面はそこまで先手が悪い局面でなかったのでここからの展開はまた別の機会に調べます。

なお最初の局面図で▲6八玉ではソフトは▲8八銀を推奨していました。

▲8八銀△8四歩▲4八銀△6二銀▲3六歩△8五歩▲7七銀△7四歩▲3七銀で、ソフトの評価値+143で互角。

この手順は▲8八銀とすることで、手の広い待ち方としてはこちらの方がよかったです。

▲8八銀であればまだ相手の駒組みで先手の玉の位置を決めることができます。

後手は実戦と同じように早繰銀を意識した駒組みで腰掛銀もまだありそうですが、先手は▲3七銀と早繰銀にしているのが興味深いです。

これはこれでまた結構難しく、早繰銀をほとんど指さない自分がこの戦形を選択できるかと言われると難しいです。

大会で自ら指し慣れない戦型を選択するというのは決断がいります。

指す戦型が少ないと、どうしても選択の幅が狭くなるのが難しいところです。

早繰銀における△3三銀型と△3三金型の違いなども、いまひとつ考えたことがないので分かっていません。

この局面もまた別の機会に調べてみます。

△3三同金の何気ない局面の駒組みが参考になった1局でした。