△3三金型の相早繰銀


上図は、後手▲3七銀と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+143で互角。

以前▲3七銀に△7五歩という手を調べました。

今回は△7三銀から早繰銀にする手を調べてみます。

先手の早繰銀に後手が△3三金型からの早繰銀ですが、よくある形の△3三銀△3二金型と何が違うのかを確認します。

△3三金型は3一の銀がそのままの状態で戦うことも多く、場合によっては△2二銀~△3二金と引く形もありますが、将来後手玉を△3一銀△4二玉と構えることが多いです。

後手はできるだけ手を省いて動いていくことができます。

▲3七銀以下△7三銀▲7八金△9四歩▲4六銀△6四銀▲1六歩△7五歩▲同歩△同銀▲3五歩で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順はお互いに銀を進出して仕掛けを狙う形です。

銀交換になって王手飛車の筋を消すために端歩を突くシンプルな形です。

早繰銀にしてなかなか仕掛けないような駒組みもありそうですが、名前の戦法の通りに早く銀を繰り出して動いてくる筋が一番気になります。

お互いに技がかかりそうな形なので、やり損なうとかなり形勢に差が開きそうです。

後手の7筋の歩の交換に自分は▲3五歩が見えていませんでした。

自分はこの形になったら▲2四歩△同歩▲2五歩の継ぎ歩が第一感だったのですが、▲2五歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲3五歩で▲2五歩なら△7六歩▲6六銀△同銀▲同歩△2五歩▲3七桂で、ソフトの評価値+180で互角。

この手順は▲2五歩の継ぎ歩に対して△7六歩と銀取りに打つ手があり、以下▲6六銀からの銀交換になって△2五歩と手を戻される形です。

先手は継ぎ歩にして△2五歩に▲同飛が両取りになるのが理想ですが、7五の銀がいないので両取りになりません。

ただし、▲3七桂と跳ねた形が▲2五桂とか▲4五桂が金取りになるのでいい勝負みたいです。

▲3五歩は3三の金を直接攻める手でかなりうるさい形のようで、3三金を攻めると同時に後手の飛車のコビンを持ち駒の角で狙っています。

▲3五歩以下△7六歩▲6六銀で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順も自分にとって興味深く後手は△7六歩と打ってきましたが、△8六歩も考えられる形です。

△7六歩で△8六歩なら▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲8七歩△8二飛▲3四歩で、ソフトの評価値+436で先手有利。

この手順は後手は8筋から銀交換をしましたが、▲8七歩△8二飛▲3四歩が金取りになるので先手が少し指せているようです。

3筋に手をつけていると、▲3四歩と歩を取り込んだ形が金取りになるのが魅力的です。

よって後手は△7六歩としましたが、ここでも先手は▲8八銀とするか▲6六銀とするか少し迷います。

局面によっては▲8八銀という手もあり、▲6六銀との違いが自分はいまひとつ理解できていませんが、このあたりは似たような局面をたくさん指さないと感覚がつかめません。

本局では▲6六銀として銀交換を狙う形のようです。

▲6六銀に△6四銀なら▲3四歩△同金▲2四歩△同歩▲2三角△3三金▲5六角成で、ソフトの評価値+582で先手有利。

この手順は先手は馬を作る形で少し指しやすそうです。

▲6六銀に△同銀▲同歩△3五歩▲5五角△6四角▲同角△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値+309で先手有利。

この手順は銀交換から△3五歩に▲5五角と中央に角を打つ手で、以下△6四角で角の交換になります。

最後の▲6五歩は△同歩なら▲6四角と打つ狙いですが、かなり難易度の高い手です。

将棋は調べれば調べるほど分からないことだらけで、奥が深いです。

△3三金型の相早繰銀が参考になった1局でした。