跳ねれ駒を少なくして駒組みをする

上図は、後手△4二玉と上がった局面。ソフトの評価値+185で互角。

後手の△3三金型は一般的に玉が薄く勝ちにくい戦型と言われていますが、実際に△3三金型と対戦すると相手の急所がどこか分かりにくく、どこに争点を求めるかで時間を使っていることが多いです。

実戦の数をこなしていないというのもありますが、金が3段目に出る囲いは上部が意外としっかりしているので、先手が動いたときに結果的に少し無理気味に手を作ったというのがあります。

これらは形勢判断がいまひとつできてないパターンです。

実戦は△4二玉に▲4七銀で、ソフトの評価値+60で互角。

この▲4七銀は形では普通の手ですが、この瞬間に3七の桂馬と4七の銀と4九の金が浮いた形になり後手の手番になったので少しぬるかったかもしれません。

離れ駒が多いと相手に動かれることもあるので、先手は駒を連結させる形で指した方が無難でした。

▲4七銀では▲5八金がありました。

▲5八金に△7五歩なら▲同歩△同銀▲4五歩で、ソフトの評価値+249で互角。

この手順の△7五歩は6一の金が浮いているので少し早い仕掛けのようにも見えますが、1手でも先に攻めるという方針なら考えられます。

▲7五同歩△同銀に▲4五歩と反撃するのが形のようで、このときに▲4八銀型なら3七の桂馬にひもがついています。

これが▲4七銀型なら3七の桂馬が浮いているので、後手が角を使って3七の桂馬を狙いながら指すことも可能になります。

先手は▲4八銀型の低い陣形で▲4五歩とすれば相手の玉頭の歩でもあり、△同歩でも手抜きでも少し後手が味が悪いです。

よって▲5八金に△5二金と辛抱します。

▲5八金△5二金▲4五歩△同歩▲4七銀で、ソフトの評価値+122で互角。

この手順の△5二金は5三の地点を固めて次に△7五歩の狙いですが、先に▲4五歩と仕掛けます。

△同歩に▲同桂かと思ったのですが、さすがにこの形は先手は少し無理気味で△3二金と引いて次に△4四歩と桂取りを狙われると先手が忙しくなります。

△4五同歩に▲4七銀が少し浮かびにくいです。

先に4筋の歩を突き捨ててから▲4七銀とする形で、先に▲4七銀とされると△7五歩と動かれる可能性があります。

その後に▲4五歩とするとやはり3七の桂馬が浮いているので、後手の角で狙われる危険があります。

先に4筋の歩を突き捨てて▲4七銀とすればいつでも▲4五桂と跳ねられるという意味のようです。

たまにこのような手順を変えての仕掛けというのを見ますが、やや例外的な指し方です。

形勢は互角みたいですが、その後先手は直ぐに▲4五桂と跳ねるのでなく▲5六銀など攻め駒を増やす含みもあります。

このように指したから先手有利になるまではいきませんが、ちょっとしたところで手順を変えるだけで少し駒組みが楽になるようです。

跳ねれ駒を少なくして駒組みをするのが参考になった1局でした。