上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲7八玉とした変化手順の局面。
実戦は▲3五歩に△同歩とせず△4三銀になったため、△3五同歩とした場合の検討です。
ソフトは△3五同歩に▲7八玉を推奨していたのですが、ここからの数手先のイメージをしておきたいです。
▲7八玉以下△4三銀▲4六銀△3四銀▲2六飛△3二金で、ソフトの評価値-78で互角。

この手順は自分の最初のイメージで浮かんだ手の流れですが、先手と後手の手としてはいまひとつのようです。
後手が△4三銀と後手の角頭を守るのは自然な手で、▲4六銀もこの形なら自然です。
△3四銀と3筋の位を確保する手はありそうな手ですが、▲2六飛とした手が冴えません。
以下△3二金として後手の3筋と4筋が手厚くなった感じで、先手が3筋の歩を突き捨てたのを逆に利用しています。
形勢は互角のようですが先手からの具体的な狙いも分かりにくくなっており、3筋の歩を突き捨てた手が活かされていません。
ソフトは△4三銀~△3四銀と3筋を補強するのはあまりよくないという認識みたいなので、この手を咎めないと先手は3筋の歩を突き捨てた意味がありません。
▲7八玉以下△4三銀▲4六銀△3四銀▲3八飛で、ソフトの評価値+174で互角。

この手順は先手が3筋の歩を突き捨てた手を継続するならこのように進みます。
自分の最初はこの手順が浮かんだのですが、どこかのタイミングで角交換して△2七角▲3九飛△4九角成▲同飛△3八金▲5九飛△4八金のような筋が気になりました。
しかしこれは▲1五角が王手金取りになるので無効でした。
▲3八飛は次に▲3五銀という分かりやすい狙いがあります。
▲3八飛に△4五歩なら▲3三角成△同桂▲3五銀△同銀▲同飛△3二歩▲3四歩で、ソフトの評価値+350で先手有利。
この手順は後手は角交換を目指す手ですが、角交換から銀を捌いて先手が指せているようです。
▲3八飛に△5二金右なら▲3五銀△同銀▲同飛△4三金▲3四歩で、ソフトの評価値+166で互角。
▲3四歩に△2二角なら▲5八金△1四歩▲2四歩△1三角▲3七飛△2四角▲3五銀で、ソフトの評価値+442で先手有利。
▲3四歩に△4二角なら▲2二銀△5四歩▲2一銀成で、ソフトの評価値+639で先手有利。
これらの手順は▲3四歩と抑えると先手の攻めがうるさいようで、先手が指せているようです。
やはり先手としては3筋の歩を突き捨てたということは、3筋から攻める手を考えるのが自然だったようです。
3筋の歩を突き捨てた攻め方が参考になった1局でした。