上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲7八玉とした変化手順の局面。ソフトの評価値+68で互角。
この形の検討をしているのは、今後似たような形が現れたときに参考にしたいからです。
後手の△3二銀型というのが少し特徴的ですが、後手は受けの手をできるだけ省いた形です。
対雁木模様に▲3七銀型から動くのは好きな形で色々と調べてはいるのですが、調べれば調べるほどよく分からないという感じです。
以前▲7八玉に△4三銀を調べました。
▲7八玉に△4三銀はやや疑問手だったようで、後手は7筋から動く手が有力でした。
後手からは△7五歩と△6四銀が気になります。
▲7八玉以下△7五歩▲同歩△6四銀▲3四歩△2二角▲4六銀で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は△7五歩の突き捨てから△6四銀と動く手で、1歩を渡しますが最初に3筋の歩をもらっているので歩の損得はありません。
△6四銀に▲3四歩と打つのが何気ないところで、後手が△3二銀型なのである手です。
△4二角と引くと▲4四角があるので△2二角としますが、△2二角とすることで角が浮き駒になります。
将来△4五歩のような手は▲2二角成があるので、後手の手が少し限られてきた感じです。
△2二角に▲4六銀と中央に銀を使っていい勝負のようです。
以下後手からは△7五銀や△7六歩が気になります。
▲4六銀以下△7五銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△7六歩▲5五角△6四歩▲3五銀で、ソフトの評価値+186で互角。
▲4六銀以下△7六歩▲6六角△7二飛▲3五銀△7五銀▲5五角△6四銀▲6六角で、ソフトの評価値+86で互角。
これらの手順で大事なのは、先手の角が5九とかに逃げると△4五歩で相手の角が活用できるので、▲5五角とか▲6六角として相手の角を働かせないようにすることです。
最初の局面図から△6四銀は以下▲4六銀△3六歩▲5八金右△7五歩▲同歩で、ソフトの評価値+55で互角。

この手順で興味深いのは後手は攻める前に△3六歩と伸ばす手で、このような手をうっかりしやすいです。
△3六歩は将来△3七歩成▲同桂△3六歩のような筋もあり、先手としても気になるところです。
先手は▲5八金右と固める手も見えにくく、先手も攻める前に自陣に手を入れており攻めばかりに意識してはだめみたいです。
以下△7五歩なら▲同歩でどうかという形です。
▲7五同歩以下△同銀なら▲2四歩△同歩▲3四歩△2二角▲2四飛△2三歩▲2五飛で、ソフトの評価値+35で互角。
この手順は先手は▲3四歩を入れながら飛車先の歩を交換する展開で、▲2五飛と引いた形が銀取りになります。
これは後手の△3六歩を突いた手を逆用しており、このあたりは面白いところです。
▲7五同歩以下△7六歩▲9五角△6二金▲3四歩△4二角▲7四歩で、ソフトの評価値+20で互角。
この手順は△7六歩に▲9五角と王手をする手で、△6二金に▲7四歩として簡単に歩を渡さない形です。
どの手順を見ても難易度が高く自分の浮かばない手が多いです。
角頭の攻めのに対する受け方が参考になった1局でした。