将棋は最後まで油断できない

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲5九玉とした局面。ソフトの評価値+1929で先手優勢。

△6六飛と王手をした手に6八の玉が▲5九玉と引いた形です。

対局中は先手玉が残っているかと思っていましたが、このような局面からでもひっくり返されたことが何度もあるので油断はできません。

実戦は▲5九玉以下△3六桂▲6三成銀で、ソフトの評価値+5103で先手勝勢。

この手順の△3六桂は4八の地点を抑えた手ですが、運よく先手玉は詰めろになっていませんでした。

△3六桂に▲6三成銀が自分としては珍しくソフトの候補手と一致した手でした。

▲6三成銀に△8三玉なら▲7二成銀で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

この手順は▲7二成銀以下△6三角▲同龍△同飛▲8二桂成△8四玉▲8五金まで詰みです。

また△6三同飛なら▲8四銀△同玉▲6三龍で、ソフトの評価値+5499で先手勝勢。

このように指せば、後手玉が詰めろで先手玉は詰まないので先手勝勢です。

しかし△6三同飛には▲6四銀△同玉▲5四金とか▲6五歩を考えていたので、だいぶ甘かったようです。

一番最悪な手順は△6三同飛以下▲6四銀△同玉▲6五歩△7五玉▲6三龍△7七角で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は全く予想外の展開ですが、▲6五歩~▲6三龍で先手必勝かと思っていたらなんと先手玉に即詰みがありました。

この形が先手玉が以下詰みというのは驚いたのですが、3六の桂馬がよく効いているのと6三の龍が6五の歩があるので陰になっているのと、6五に歩があるため▲6八歩とできません。

これらの条件が重なると先手玉が詰み筋に入るようです。

数手前に後手が△3六桂と打った手はソフトの候補手に上がってなかったのですが、このような狙いもあったようです。

△7七角に▲5八玉なら△6八金▲同銀△同角成▲同玉△7七歩成▲同玉△7六銀▲6八玉△6七銀打▲7九玉△7八銀打▲8八玉△8七銀上成まで詰みです。

また別の詰まし方で▲5八玉に△6七銀▲同玉△6六角成からでも以下詰みです。

△7七角に▲6八金なら△同角成▲同銀△6九金▲同玉△7八銀▲同玉△7七銀▲同銀△同歩成▲同玉△7六歩で、ソフトの評価値-99992で後手勝勢。

△7六歩に▲6八玉なら△7七銀▲6七玉△6六歩▲5六玉△4五金まで詰みです。

△7六歩に▲6七玉なら△6六歩▲7八玉△7七金▲8九玉△7八銀▲9八玉△8七金まで詰みです。

これらの手順は後手は△6九金~△7八銀と2枚の金駒を捨てて寄せる形なのでこの2手は難しいのですが、後は並べ詰みだったようです。

また△6六歩や△4五金のような手も、ぴったりと決まっているようです。

今振り返ると最初の局面図からの△3六桂▲6三成銀に相手の方は、△同飛なら▲8四銀△同玉▲6三龍でだめと思って△8三玉としたと思いますが、自分は△6三同飛に▲8四銀は見えてなかったので水面下では結構危なかったようです。

将棋は最後まで油断できないのが参考になった1局でした。