と金攻めの受け方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七飛成とした局面。ソフトの評価値+456で先手有利。

後手は2七の飛車を△4七飛成とした形です。

後手からは△5七歩成のと金攻めが見えています。

この戦形では歩を垂らしてと金を作れば、相手の守り駒の金駒1枚と交換になりやすいです。

穴熊は金駒を早く剥がせば有利になりやすいので、と金攻めはかなり有効です。

対局中は△4七飛成に先手の指し方が分からなくてあまりいい感触ではなかったのですが、▲6五桂と打ちました。

△4七飛成以下▲6五桂△同銀▲同銀△5七歩成で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順の▲6五桂は部分的には普通の手で、このやりとりは銀と桂馬の交換になって先手が駒得になりますが△5七歩成とされます。

△5七歩成は次に△6七とで守りの金が取れそうです

△5七歩成の局面の駒割りは先手の銀香得で大きく駒得していますが、7八の金を取られると銀香と金の交換でそんなに駒の損得がありません。

5七のと金を作られるのは仕方ないですが、気がつかない受け方がありました。

▲6五桂では▲5八歩がありました。

▲5八歩△同龍▲5九香△4七龍▲6五桂△同銀▲同銀△5七歩成▲同香△同龍▲7一銀で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順の先手の細かい受け方は全く気がつきませんでしたし、あまり見たことのない受け方でした。

▲5八歩と打っても△同龍であまり効果がないと思っていましたが、▲5九香が継続の受けの手でした。

▲5九香に△4七龍としていつでも△5七歩成の筋が残ります。

△5七歩成に▲同香なら△5六歩、▲同銀なら△5八歩で香車が取られそうです。

△4七龍と逃げられてあまり効果がないのかと思いましたが、このタイミングで▲6五桂と打つのが盲点です。

△同銀▲同銀△5七歩成までは自然ですが、▲同香△同龍とあっさりと金を払って香車を捨てる形で以下▲7一銀と引っかけます。

この部分的な駒割りは銀と桂香の2枚替えで先手が少し駒損ですが、元々は先手が少し駒得をしており▲7一銀の時点の駒割りは先手の銀得です。

先手として大きいのは、と金を払って穴熊の金駒が3枚残っていることです。

さっぱりした形になって先手としては嫌な筋がなくなりました。

▲7一銀以下△7二金左なら▲8二銀成△同角▲2二龍△7一銀▲8五歩で、ソフトの評価値+885で先手優勢。

この手順の▲8二銀成に△同金なら▲2二龍△6四歩▲6三金△6五歩▲7三金△同桂▲7一角△7二金打▲8二角成△同金▲4四角△8一銀▲7一金で、ソフトの評価値+511で先手有利。

これらの手順は相手の金駒を1枚でも薄くして、玉が少しでも見えやすいように意識します。

相手玉を寄せきるまではまだ大変ですが、先手が少し指せているようです。

と金攻めの受け方が参考になった1局でした。