2枚飛車の攻めでも正確に受ける


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7九銀と打った局面。ソフトの評価値+1469で先手優勢。

本局は仕掛けのあたりから先手が指せている将棋で、有利に時間が長かったせいもありうまくいけば後手玉を寄せきれそうみたいな気持ちになっていました。

この局面は先手優勢になっていますが、先手玉に詰めろがかかっており後手玉に即詰みはありません。

そのため詰めろを受けることになるのですが、ここで形を決めにいったのが少し早かったようです。

実戦は△7九銀以下▲5四桂△5三玉で、ソフトの評価値+681で先手有利。

この手順は▲5四桂と王手をする手で、とりあえず王手をして相手玉を危険にした方がいいと思ったのですが、ちょっとタイミングが早かったようです。

△5三玉で△5二玉なら▲4二金△5三玉▲4三金打△5四玉▲5五金まで詰みですが、△5三玉で後手玉に詰みはありません。

先手に斜めの駒があれば4二の地点に打つ筋はあるのですが、持ち駒にありません。

△5三玉と3段目に玉が上がると、将来4段目から以下入玉模様になることがあります。

中段玉から入玉模様になると、抑えの駒がないとなかなか捕まらないので攻める方は大変です。

できれば▲5四桂のような手は、先手に斜めの駒が入ったときやたくさん駒が入ったときに▲5四桂を含みにして相手玉にプレッシャーをかける方がよかったです。

▲5四桂では▲7八金打がありました。

▲7八金打△8八銀成▲同金△5九飛▲7九香で、ソフトの評価値+1472で先手優勢。

この手順は▲7八金打とする手で△8八銀成▲同金△5九飛は自然な手の流れですが、▲7九香がまず指せません。

中合の香車ですが、歩があれば▲7九歩が浮かびます。

先手は歩切れなので▲7九香と打ったのですが、△同飛成なら▲8九金打として先手の龍取りで受ける手です。

大駒は近づけて受ける手ですが、香車を捨てるので勇気がいります。

▲7九香では▲8九金打や▲8九香なども浮かびますが、▲8九金打は手堅いのですが攻めの戦力が少し落ちます。

▲8九香は金を残すので攻めの戦力はあるのですが、香車という駒が守りの前線にいるのは少し心細く7九の地点と8八の金が狙われるのが気になります。

▲7九香以下△7七龍▲8九金打△7九龍入▲同金△同龍▲8九金打△7一龍▲5四桂で、ソフトの評価値+3037で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎのところはありますが、後手が踏み込んで攻めてきた例です。

先手は穴熊なので2枚の飛車で攻めても耐久性があり、特に持ち駒に金があると金を打って龍取りのような受け方ができます。

この手順を見ると、先手はぼろぼろと駒を取られて手順の駒割りは飛車と金桂香の3枚替えですが、先手玉が安全になったので▲5四桂と打って先手勝勢のようです。

△7一龍の角取りにも▲5四桂が打てる形になれば先手は理想的な展開です。

結局これらは玉の堅さが最後に差になった展開で、後手が攻めの手を繋ごうとしても先手が正確に受けて大きな駒が入ると▲5四桂以下寄り筋のようです。

このような受け方を少しでも取り入れたいです。

2枚飛車の攻めでも正確に受けるのが参考になった1局でした。