上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+2438で先手勝勢。
△4五歩は盤上の駒を移動して玉のスペースを広くする手で、このような手は少し見えにくいです。
△4四玉から上部脱出になるとかなり面倒なので何とか仕留めたい形です。
本局は序盤からここまでできすぎというほどうまく指していたのですが、ここから手が崩れておかしな将棋になってしまいました。
できすぎと言ってもここまでも何度かあったチャンスをものにできなかったのですが、相手の方もそれを逃がしたこともありと形勢が維持できていました。
本局はこのあたりがラストチャンスだったようです。
実戦は△4五歩に▲2五桂と跳ねたのが少し甘かったようです。
▲2五桂では▲4二桂成がありました。
▲4二桂成△同玉▲4四香△3三玉▲2五桂△2四玉▲2六金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲4二桂成は開き王手ですが、この手が見えていませんでした。
▲4二桂成に△4四玉は▲4三金まで詰みです。
▲4三金の形は9一の角と3六の歩がよく利いています。
▲4二桂成に△5四歩は▲4三金△6二玉▲7三銀以下詰みです。
▲4二桂成に△4三桂なら▲2五桂△2四角▲3三銀△同角▲5三金△3一玉▲3三桂成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は△4三桂には遊んでいる1七の桂馬を▲2五桂と活用できれば、桂馬と香車2枚の計3枚の配置がよく後手玉を寄せきれそうです。
よって▲4四香に△3三玉としましたが、▲2五桂が意外と厳しく△2二玉は▲3三銀以下詰みなので△2四玉としますが、▲2六金で後手玉が必至になりました。
▲2六金で必至なのかと思いがちですが、▲3三銀と▲1三銀と▲3五銀からと▲1五銀からの詰み筋を受けることができません。
また2六の金を外す手があればいいのですが、その手もありません。
ぎりぎりの寄せですがぴったりです。
▲4二桂成とすれば後手玉が寄り筋だったのですが、この手が見えなかったのが痛かったです。
なお最初の局面図から実戦は▲2五桂△6四銀に▲6五銀としたのが少し甘かったです。
△6四銀に▲6五銀では▲4二桂成がありました。
▲4二桂成△5五龍▲6五銀で、ソフトの評価値+2319で先手勝勢。

この手順は△6四銀にも▲4二桂成と開き王手をする手がありました。
▲4二桂成に△同玉なら▲3三金△3一玉▲3二銀まで詰みです。
これは▲2五桂と跳ねた手の効果です。
よって▲4二桂成に△5五龍としますが、これは△6四銀と打ったからできる受け方です。
△6四銀に▲6五銀と合わせる手がありました。
この▲6五銀は7七に桂馬がいるので成立する手ですが、少し難易度が高い手になります。
▲6五銀に△同銀なら▲5五角成があります。
また▲6五銀に△6九龍なら▲6四角成で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。
▲6四角成に△同歩なら▲5二金△6三玉▲7四銀打まで詰みです。
▲6四角成に△同龍なら▲5七香△5五香▲5二金△4四玉▲3三銀まで詰みです。
▲6四銀に△6五同龍寄なら▲同桂△5四玉▲5二飛△5三歩▲同飛成△6五玉▲6四角成△同歩▲7六銀打△同龍▲同銀△同玉▲7七飛△6五玉▲5六金まで詰みです。
この手順は後手は龍を捨ててから△5四玉で入玉を目指す形ですが、▲5二飛がぴったいの寄せでした。
中段玉は寄せにくいイメージがありますが、△5三歩▲同飛成に△同銀なら▲5五金で詰みです。
よって△6五玉としましたが▲6四角成以下詰みです。
▲6五銀に△4二玉なら▲6四角成△同歩▲5六香△同龍上▲同銀△同龍▲6三飛△5三金▲3三金△5二玉▲6一飛成まで詰みです。
この手順もうまくいきすぎですが、△4二玉には▲6四角成~▲5六香がぴったりのようです。
▲6三飛と相手の玉に近いところに飛車を打って△5三金と強い受け方をされますが、▲3三金からの詰みがありました。
開き王手で寄り筋なのが参考になった1局でした。