上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲6八角と引いた変化手順の局面。ソフトの評価値-105で互角。
4六の角が▲6八角と引いた形です。
実戦からかなりかけ離れた変化手順の局面なので今後の指し方を調べてみました。
後手として気になるのが3つあって、1つ目は6四の銀の活用で△7五銀~△8六歩の筋を目指すのかどうかです。
2つ目は、後手が△1二香から穴熊を目指す展開が可能かどうかです。
△1二香と上がっているので穴熊を目指したいのですが、先手も仕掛けのチャンスを狙っているとそこまでの余裕があるかどうかです。
3つ目は5二の金が浮いていることです。
△4四歩~△4三金右とすれば駒の連携は取れますが、△1二香と上がっている形に有効かどうかの判断が難しいです。
6四の銀の活用を優先すると穴熊を目指すのは難しくなるので、どちらかを選択することになりそうです。
▲6八角に△7五銀▲7九飛△8六歩▲同歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+22で互角。

この手順は後手は△7五銀~△8六歩と銀を前進する指し方です。
8筋は後手の方が攻め駒が多いのでうまく攻めれば8筋から成り駒ができそうな気もしますが、振り飛車は飛車と角を少し後手の攻めから遠ざけた形になっています。
8筋を突破できて駒得して飛車が成りこめれば理想ですが、そんなに簡単にはいかないようです。
△8六同銀に▲7四歩と合わせるのがうるさい手です。
▲7四歩に△同歩なら▲同飛△7三歩▲5四飛のような感じです。
先手は飛車を縦と横に使う展開で、攻めがやや細くても結構うるさいです。
このような展開になると8六の銀がやや重たいのと、5二の金が浮いているのが気になります。
▲7四歩には△7五銀として、以下▲7三歩成△同飛▲7六歩△6四銀▲6五歩△同銀▲7五歩で、ソフトの評価値+123で互角。
この手順は後手は局面をゆっくりしようとするのに対して、先手は仕掛けのチャンスを狙う展開で、これも5二の金が浮いているので後手は激しい展開にはしづらいです。
やはり後手は自ら動くのは少し危険なようです。
▲6八角に△5一金▲7八飛△1一玉▲7六銀△2二銀▲6五歩△5三銀で、ソフトの評価値-139で互角。

この手順の△5一金ですが、数手前に△5二金と上がっているので手損になります。
ただし、4二の角のひもがついた形で浮き駒がなくなったのは大きいです。
▲7八飛は後手の6四の銀から遠ざけた形で、後手は△1一玉と穴熊を目指します。
数手前に△1二香と上がった手が活きてきました。
▲7六銀は▲7八飛と引いた手の効果で、銀を前線に出して仕掛けを狙います。
以下△2二銀と穴熊のふたをして▲6五歩に△5三銀と引く形です。
後手は△6四銀と出た手が△5三銀と引く形ですが、金の浮き駒がなくなったのと穴熊が完成したのが大きいです。
後手はまだ固めるなら△4一金~△3一金寄とすることも可能です。
また先手が▲6五歩と突いた形なので、後手から△3三角とのぞくような手もありまずまずのようです。
自分は△6四銀と出たからには△7五銀~△8六歩を目指すのかと思っていたので、この発想はあまり気がつきませんでした。
局面をおさめて穴熊にするのが参考になった1局でした。