3筋の歩を突き捨てから2筋の交換

上図は、角換わりからの進展で△7五同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+92で互角。

角換わりは一般的に先手が指しやすいイメージがあっても、後手の方に作戦を決めるケースが多く先手はそれに対応することになりやすいです。

後手番の方の研究している展開になりやすく、先手番で角換わりを選択すると色々な戦型の対応を知っていないと指しづらいです。

何となく棋譜を見るのと実際に自分が考えて指すのは全くイメージが違っていることが多く、気がついたら指しにくい形になっていたということが多いです。

出てきそうな形を事前に研究していればいいのですが、自分が指していない将棋はあまり身が入らず実際の対局での検討がほとんどです。

局面の△7五同銀に実戦は▲2四歩と突きましたが、この手はよく見かける手でソフトの推奨手でした。

ただしソフトの候補手として▲3五歩もあったので、この機会に調べてみます。

推奨手でない手を調べてもあまり意味がないのかもしれませんが、▲3五歩を指しても後手有利にはならないようです。

△7五同銀以下▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲3四歩で、ソフトの評価値+145で互角。

この手順は3筋の歩を突き捨てて▲2四歩とします。

3筋の歩を突き捨てると△3五同歩と後手の歩が伸びる形で、後手の持ち駒に桂馬が入れば△3六桂のような手があります。

また▲4八金▲2八飛型では、後手の持ち駒に銀が入ると△3九銀のような手があります。

先手陣はバランス型で薄いので、1つでも穴ができると直ぐに突破されてしまいます。

ただし、先手も攻め味がないと受けばかりでは面白みがありません。

3筋を突き捨てるのはリスクが高いのですが、後手もこの形はあまり想定していないケースもありそうです。

△2四同歩に▲3四歩と打てるのが3筋の歩を突き捨てた効果です。

▲3四歩に△同銀は▲5五角があるので、△4四銀とするか△2二銀のどちらかです。

▲3四歩に△4四銀なら▲2四飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+127で互角。

この手順は先手は▲2九飛と1段飛車に引く形で、2筋の歩を取って引くので手の流れはいいです。

▲2九飛に△8六歩なら▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲4五歩△5五銀▲8七歩△7六飛▲7七歩△7五飛▲5六歩で、ソフトの評価値+431で先手有利。

この手順はうまくいきすぎですが、先手は1段飛車にしているので8筋で銀交換になっても直ぐに▲8七歩と受ける必要はありません。

それが1段飛車のいいところで、▲4五歩と銀取りに突くのがいいようです。

△5五銀と浮き駒にさせて以下飛車を追ってから▲5六歩の銀取りで先手が指せているようです。

△4四銀から8筋の銀の交換は少し無理みたいなので、後手は銀交換を目指さずに指すようです。

▲3四歩に△2二銀なら▲2四飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+131で互角。

この手順は△2二銀と引かせてから▲2四飛~▲2九飛とします。

先手は1歩損ですが、後手が壁銀になったのと3四の歩の拠点ができた形です。

ここから後手が動くのか自重するのかで展開が違ってきますので、また別の機会に調べます。

3筋の歩を突き捨てから2筋の交換が参考になった1局でした。