上図は、角換わりからの進展で△2二歩と打った局面。ソフトの評価値+396で先手有利。
ここまでの展開で後手の早繰銀に先手が2筋に継ぎ歩をする形で、以下8筋で銀交換から▲2四歩△2二歩とおさまりました。
よくありそうな局面ですが、ここからの先手の方針が難しいと思っていました。
この局面で驚いたのは評価値が先手有利になっていたのですが、対局時はむしろ先手の方が指しづらいのかと思っていました。
△3九銀の割打ちの銀が残っているとか、△3五歩のような先手の桂頭を狙う筋があり▲同歩なら△3六歩▲同銀に△5四角とか△6五角のような狙いです。
先手陣は守りが薄いので、後手に手を作られるとふりほどくのが大変です。
また先手から攻めるのも少しタイミングが早いようで、逆に反動がきつくなりそうです。
このような意味で先手は力をためるような手が必要だったようですが、対局時は後手からの攻めが気になって▲5六角としました。
▲5六角以下変化手順で△5五金▲7四角△7二金で、ソフトの評価値+171で互角。
この手順は▲5六角と打ってどこかで▲8三銀のような飛車取りを含みにした手ですが、△5五金と打つ手がありました。
変化手順の手で中段に打つ金なので指しにくいですが、大駒は接近戦に弱いので▲7四角に△7二金として角が狭く使いづらいです。
あまり▲5六角はぱっとしなかったようです。
▲5六角では▲7七桂がありました。
▲7七桂に△5二金▲7四歩に△3五歩なら▲同歩△3六歩▲同銀△2八金▲同飛△6九角▲4五角△7八角成▲2三銀で、ソフトの評価値+988で先手優勢。

この手順の▲7七桂ですが、桂頭は将来狙われそうなので全く考えていませんでした。
8九にいた桂馬が後手玉を攻める展開になれば理想的です。
後手は5三の地点が薄いので△5二金としましたが、▲7四歩と垂れ歩を打つのがいいようです。
先手は歩切れになるのですぐに▲7三歩成△同桂▲7四歩のような手はできませんが、いつでも含みとしてありそうです。
後手は△3五歩から暴れてくる展開で、途中の△2八金が浮かびにくいです。
先手の飛車を2段目にすることで△6九角の両取りを目指します。
△6九角に▲4五角の受けが見えづらい手で、金駒を自陣に打つのでなく中段に角を打っています。
▲4五角は△7八角成とされると△6七馬を消しているのと、▲2三銀と打った手が厳しいようです。
2筋を抑えた形に▲2三銀と金駒を打ってがりがり攻める手で、少し筋は重たいのですが先手は飛車と角がよく利いているようです。
この手順の後手の△3五歩で△7六歩なら▲6五桂△8五飛▲6六銀△7七金▲7三歩成で、ソフトの評価値+1080で先手優勢。

この手順の△7六歩は▲6五桂と跳ねてお手伝いのようですが、△8五飛と桂取りに浮いた手が▲7三歩成がやや甘くなります。
先手は▲6六銀と桂馬を守る手で▲5六銀が見えたのですが、△7七歩成▲同金△7五飛で後手に飛車を活用されます。
▲6六銀と打って△7五飛を消しているのがうまいです。
△7七金もそれなりにうるさい攻めですが、この▲7三歩成とするのが見えづらいです。
先手は7八の金は渡してもいいようで、何気に▲7三歩成は厳しいようです。
▲7三歩成に△7八金なら▲6三と△同金▲9六角△8三飛▲7二銀のようなイメージです。
指摘されればなるほどですが、少しでも取り入れたいです。
力をためる手を指してバランスをとるのが参考になった1局でした。