上図は、先後逆で先手が角交換振り飛車からの進展で▲7六銀と上がった局面。ソフトの評価値-474で後手有利。
7七の銀が▲7六銀と上がった形です。
遊んでいた7七の銀が▲7六銀として△同銀なら▲6四飛があるので自然な手に見ましたが、▲7六銀はソフトの候補手に上がっておらず▲6六歩が推奨手でした。
飛車先の歩が切れているのにあえて▲6六歩と打つのは感覚的に見えづらい手で、△5四銀に▲5五歩があります。
△5五同銀なら▲5四歩があります。
▲5四歩に△6七歩と暴れてきても同飛で、銀取りが残っています。
最初の局面図の▲7六銀で後手有利になったようですが、自分はここであまり意味のない手を指したようです。
実戦は▲7六銀以下△9五角で以下変化手順で▲6五銀△同桂▲6六飛で、ソフトの評価値-22で互角。

この手順の△9五角は飛車取りですが、平凡に▲6五銀~▲6六飛がありました。
3手の読みですが、後手の角が一時力で△5九角成としても駒取りでなく空成りなのでだいぶ甘いです。
▲6六飛に△7七銀と打つ手もありそうですが、▲9六飛とされると角取りになり後手の攻めが重すぎます。
後手の6五の桂馬が重たく、6四の飛車との位置関係がよくありません。
このあたりは今見ると、後手の指し手はさっぱりといった感じです。
△9五角では△7九角がありました。
△7九角▲6九飛△8八角成▲6五銀△同桂で、ソフトの評価値-410で後手有利。

この手順の△7九角は敵陣に打つ角です。
△9五角は中段に打つ角に対して△7九角は敵陣に打つ角で、同じ飛車取りでもその後の角の働きが大差でした。
敵陣に打つ角は馬になれば攻撃の中心になることがあります。
△6五同桂と後手の飛車が隠れる形ですが、特に△8八角成と馬を作れば角取りの先手になります。
これがかなり大きな成果で先手は7八の角の処置が難しいです。
先手の角と後手の馬との働きの差で後手有利のようです。
これは△7九角から5手の読みですが、△7九角と短く敵陣に打つ手が見えていないようです。
△8八角成以下▲6七角△8七馬▲2九飛△6六銀▲5五銀△同銀▲同歩△6六銀で、ソフトの評価値-515で後手有利。
この手順の△8七馬は自分の感覚では少し指しにくいのですが、▲7八歩は2歩になるため打てません。
▲2九飛は飛車が攻めに使えなくなりますが、▲7八銀と受けても△6六歩▲8七銀△6七歩成▲同飛△5八銀と飛車が狙われて金駒も攻められます。
よって▲2九飛と遠くに逃げましたが、△6六銀と重たく打つ手がありました。
先手の6七の角が自陣角であまり働きがよくないようです。
▲5五銀には△同銀~△6六銀で△5七桂成の狙いもあり、後手が指せていたようです。
角の働きを意識して指すのが参考になった1局でした。