銀冠に継ぎ歩から銀を活用する


上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値-310で後手有利。

▲3六歩は後手がゆっくり構えていると、以下▲4六角~▲3七桂~▲2五桂のような攻め味があります。

後手としては何か手を作って動きたいところです。

実戦は▲3六歩以下△4六角▲1八飛△6五歩▲同歩△7四銀▲4七銀△5五角に以下変化手順で▲7七歩で、ソフトの評価値-25で互角。

この手順の△4六角ですが、角換わり腰掛銀などでよくある筋で、飛車のコビンを狙うことで相手の攻めを少し緩和する狙いです。

また△6五歩と突くことで角の利きを広げて攻めのあやを作る手です。

対局中は△4六角が見えるのは手が見えているなと思っていたのですが、あまりいい手ではなかったようです。

▲1八飛とするのは利かされのようですが、△1九角成を防ぐのと将来▲1五歩のような端攻めがあります。

また2段飛車なので受けにも利いています、

このあたりが意外と粘り強く、以下▲5五角と王手をした手には▲7七歩と打つ手がありました。

後手は△7四銀と上がっているので△6五銀とする筋はありますが、後手の角が狭くて先手陣に近いので攻めが限定されそうです。

▲7七歩以下△6五銀▲6三歩△7二金▲5六銀で、ソフトの評価値+136で互角。

この手順は△6五銀には▲6三歩の利かしがうるさく、△7二金に▲5六銀と攻め駒を責める手です。

形勢はまだ互角のようですが、最初の局面図で後手は別の攻め筋があったようです。

△4六角で△8五歩がありました。

△8五歩▲同歩△7四銀で、ソフトの評価値-309で後手有利。

この手順は、△8五歩と打って歩を捨ててから△7四銀とする手です。

銀冠の急所は守りの銀の頭なので、8六の地点を狙うイメージでした。

△7四銀に▲3七桂なら△8五銀▲8六歩△同銀▲同銀△5九角▲2五桂△8六角成▲8七歩△5九馬で、ソフトの評価値-336で後手有利。

△7四銀に▲7七桂なら△8五桂▲8六歩△7七桂成で、ソフトの評価値-534で後手有利。

△7七桂成に▲同金寄なら△7六桂▲9七玉△9五歩▲同歩△4六角▲1八飛△5七角成▲6七金寄△3九馬で、ソフトの評価値-934で後手優勢。

△7七桂成に▲同金上なら△7六桂▲8九玉△6九角▲1八角△8七角成▲同金△8五歩で、ソフトの評価値-910で後手優勢。

△7四銀以下は後手に攻めの主導権があるようで、銀とか桂馬が捌ける展開が理想のようです。

7五の位を取って持ち駒に桂馬があれば、△7六桂と打つのが意外とうるさい攻めのようです。

△7四銀~△8五銀とできるのは、△7五歩型になっているメリットのようです。

銀冠に継ぎ歩から銀を活用するのが参考になった1局でした。