上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲7七同金寄と成桂を取った局面。ソフトの評価値-517で後手有利。
対局中は先に攻めているので少し指しやすいかと思っていましたが、このような局面から攻めの手を繋げるのが難しいです。
攻め駒が飛車と角と銀と桂馬の4枚あるのでまずまずですが、後手玉も△4二玉型なので自陣の攻め駒に近いところがあります。
また先手玉も守り駒が3枚あるため簡単には決まりません。
実戦は△6五銀と歩を取って少し戦力を増やしましたが、先手の6筋の歩が切れると反撃する筋が生じました。
△6五銀以下▲6三歩△7二金▲6四桂以下変化手順で△7三金▲5五角で、ソフトの評価値-285で互角。

この手順の▲6三歩はこの形ならよくある反撃の筋で、△同金なら▲7二角があります。
よって△7二金としましたが、▲6四桂が継続手です。
▲6四桂に実戦は△7一金としましたが、ソフトは△7三金を推奨していました。
△7一金と△7三金はどちらか迷いましたが、△7一金には▲7三角△6一歩▲7二歩△8二金▲7一歩成△7三金▲8一と△6四金で、ソフトの評価値-567で後手有利。
この展開は▲7三角から後手の飛車を取る展開で、飛車と角桂の交換で後手が少し駒得ですが現実的に飛車を渡すのは勇気がいります。
よって▲6四桂に△7三金としますが、▲5五角が少し見えづらい手です。
次の狙いは▲5二桂成~▲7三角成で、これが分かっていても少し受けづらいです。
ソフトは▲5五角に△7六桂▲9七玉△5一角を示していますが、これはなかなか浮かばないです。
後手も攻めるにはどこかで反撃を受けるのは仕方ありませんが、△4二玉型で6筋に戦いの争点ができるとかなり危険になります。
正確に指せば後手有利のようですが自分から難易度が高い局面にした感じで、最初の局面図で△6五銀としたのはやや局面が複雑になったという見方もあります。
△6五銀では△8五歩がありました。ソフトの評価値-451で後手有利。
△8五歩に▲同歩なら△同銀▲8六歩△7六銀で、ソフトの評価値-508で後手有利。
この手順は7四の銀が△7六銀と進出する手で、銀が捌ける展開になれば後手が指せそうです。
△8五歩に▲3五歩なら△8六歩▲同銀△5五角で、ソフトの評価値-648で後手有利。

この手順の▲3五歩は受けてもきりがないということで攻めてきましたが、手の精度としてはあまりよくありません。
後手は△8六歩~△5五角が急所の攻めのようで、次は△7六歩とか△8六飛のような狙いがあります。
△5五角に▲3四歩なら△8六飛▲8七歩△2六飛▲3三歩成△同桂で、ソフトの評価値-2162で後手勝勢。
△5五角に▲8二歩なら△同飛▲8三歩△同飛▲8四歩△同飛▲8五歩△同銀▲7五銀△7六歩で、ソフトの評価値-1904で後手勝勢。
△5五角に▲8九玉なら△9八歩▲同香△7六歩▲同金△7五銀で、ソフトの評価値-1176で後手優勢。
これらの手順を見ると△5五角という手は、かなり厳しい狙いがあったようです。
6筋の歩を取らないで攻めるのが参考になった1局でした。