自陣角を打って受ける

上図は、角換わりからの進展で△2七角と打った局面。ソフトの評価値+620で先手有利。

次に△4九成銀があるので先手は受ける必要があるのですが、このようなところで受け方が悪いといい将棋をものにできません。

実戦は△2七角以下▲6八玉△4九成銀で、ソフトの評価値-64で互角。

この手順の▲6八玉は4九の地点を受けるのが難しいと思って早逃げしたのですが、平凡に△4九成銀が間に合ってきました。

銀1枚をぼろっと取られる手で受けが見えなかったので仕方ないですが、数の攻めには数の受けがありました。

▲6八玉では▲3八角がありました。

▲3八角△同成銀▲同銀△同角成▲同金で、ソフトの評価値+569で先手有利。

この手順の▲3八角ですが、角という駒はあまり受けに利かないというイメージがあったので全く浮かびませんでした。

ただし、▲3八角と打つことで相手の攻め駒も盤上から消すことができるので、有力な受けでした。

さっぱりした形になると先手は飛車を1段目に下ろしているため、後手玉がすかすかなのが気になります。

しかし、後手はここまでの展開を避けるのは難しそうです。

▲3八同金に△5一銀なら▲9五角で、ソフトの評価値+812で先手有利。

この手順の△5一銀は▲4一銀を防いだ手で、4二の玉と5二の金の2枚が利いています。

これだけ見ると後手玉はある程度しっかりしているようでも、▲9五角がありました。

5一の地点を睨んでいるのと同時に、いつでも▲5三桂成とすることができます。

▲9五角に△7八歩成なら、▲5三桂成△同玉▲5一角成△7九と▲4五桂△4四玉▲3三馬△同桂▲5五銀△同玉▲5六銀△4四玉▲5五銀打まで詰みです。

この手順の△7八歩成は▲同金なら△7三歩と受ける手ですが、▲5三桂成~▲5一角成が厳しいです。

△7九とで金を取られますが▲4五桂で後手玉は詰み筋に入っているようです。

なお▲4五桂では▲5二馬△同金▲5三銀△同玉▲4五桂でも、先手の持ち駒に金と銀があるので▲7四飛成の筋もあり詰みです。

捨て駒がある攻めなので踏み込むには読みの精度が必要ですが、少しでも実戦で指せるようにしたいです。

▲3八同金に△3一金なら▲5三桂成△同金▲5一角で、ソフトの評価値+1306で先手優勢。

この手の△3一金は節約する受けで将来△7八銀のような手を含みにしているのですが、▲5三桂成~▲5一角がありました。

▲5三桂成とする手は後手の5二の金を△5三金として、受けの金を少しでも無力化にする手です。

△同金に▲5一角と下から角を打つのが厳しいです。

▲5一角以下△3二玉▲3三角成△同桂▲2三銀△同玉▲3一飛成で、ソフトの評価値+4778で先手勝勢のようなイメージです。

最初の局面図で▲3八角が指せればこれらの展開も考えられたので、かなり価値の高い手だったようです。

自陣角を打って受けるのが参考になった1局でした。