桂馬を捨てて手を広げる


上図は、角換わりからの進展で△4九成銀と銀を取った局面。ソフトの評価値-64で互角。

後手が先に銀得になる展開で先手はやや失敗した形ですが、まだ互角だったようです。

ある程度の精度のある手を指せばまだいい勝負なのですが、甘い手を指すと終盤になるにつれて差が開きがちになります。

実戦は△4九成銀以下▲4五桂で以下変化手順で△4八成銀で、ソフトの評価値-2458で後手勝勢。

▲4五桂は遊んでいる桂馬を活用して5三の地点に利かす手ですが△4八成銀が△7九飛成からの詰めろで、▲5三桂成はあっても後手玉は詰まないようです。

△4八成銀以下▲8八金と粘っても△4四銀と受けに回られて、△4五銀を含みにすれば後手が勝ちそうです。

先手の▲4五桂がスピード感がなかったようで、▲4五桂では▲5三桂成がありました。

▲5三桂成に△同金なら▲5一角で、ソフトの評価値-133で互角。

この手順の▲5三桂成は勝負手気味のような手にも見えますが、かなり狙いのある手だったようです。

△5三同金には▲5一角と打つ手がありましたが、 これが意外とうるさいようです。

▲5一角に△5二玉なら▲4九金△同飛成▲4一銀△同玉▲6二角成△4二玉▲5一飛成まで詰みです。

これは4九の成銀が質駒になっているので、▲4一銀という手が生じました。

▲5一角以下△3一玉▲3三角成△4一桂▲5一馬△5二銀▲3八銀で、ソフトの評価値+44で互角。

この手順の▲3三角成は開き王手なので考えにくい受け方ですがこれがソフトの推奨手のようで、△4一桂と受ける形です。

先手の持ち駒に金駒が2枚あれば後手玉は即詰みですが、1枚しかありません。

よって▲5一馬と潜って次に▲4一馬を狙いますが△5二銀がしぶとい受けで、以下▲3八銀と手を戻していい勝負のようです。

自分の感覚からすると▲5一馬に△5二銀で先手の攻めが続かないのでどうするのかと思っていたら▲3八銀と受けに回る手で、このあたりは盤面全体をよく見ていないと浮かばないです。

最初の局面図から▲5三桂成に△同玉なら▲4五桂△4四玉▲7四飛成△6四銀▲4九金で、ソフトの評価値+31で互角。

この手順の▲5三桂成に△同玉なら▲4五桂が手順に王手になります。

後手玉が△4二玉と逃げると、▲2一飛成が次に▲5四桂の詰めろになります。

よって△4四玉と上に逃げるのですが、次の▲7四飛成が浮かびにくいです。

王手になるのですが、▲8一飛成や▲2一飛成と駒を取る手がなくなるので駒不足も気になります。

△6四銀は手厚い受けに見えますが、▲4九金が何気に詰めろになりました。

▲4九金に△同飛成なら▲5五銀△同玉▲5六歩で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

▲5六歩に△4四玉なら▲6四龍△同歩▲5五銀まで詰みです。

▲5六歩に△5四玉なら▲6五角△4四玉▲6四龍△同歩▲5五銀まで詰みです。

なお△4九同飛成に▲5五銀では▲5五角としても詰みのようです。

▲5五角に△同玉なら▲5六歩△4四玉▲5五銀まで詰みです。

▲5五角に△5四玉なら▲6五銀△5五玉▲5六歩△4四玉▲6四龍△同歩▲5五銀まで詰みです。

なお▲4九金にソフトは△3五歩が推奨手なのですが、この手も見えなくくやはり終盤力が違うようです。

自分の場合は特に終盤になるにつれて手が見えていないので、このあたりも諦めがよくならないようにしたいです。

桂馬を捨てて手を広げるのが参考になった1局でした。