攻め駒を足して角を活用する


上図は、先後逆で後手横歩取りに先手青野流からの進展で▲3九金とした局面。ソフトの評価値-2140で後手勝勢。

△7四角に2九の金が▲3九金と逃げた形です。

後手が桂得で攻めており持ち駒に飛車がある形で、自玉がまだ安全なので後手勝勢のようです。

後は確実に手を繋げて先手陣に迫る形です。

実戦は△2六歩▲7五歩で以下変化手順で△8三角▲8四龍△2七歩成▲7四歩で、ソフトの評価値-1863で後手優勢。

この手順の△2六歩は▲同銀なら△3八歩成が狙いでこれでも後手十分かと思っていましたが、先手は銀を逃げずに▲8四龍~▲7四歩と後手の角の利きを止めながら▲7三歩成を狙う手があったようです。

△2六歩はソフトの候補手の1つでこれでも後手優勢のようですが、ソフトの推奨手ではありませんでした。

△2六歩では△5五桂がありました。

△5五桂に▲4五歩なら△4七角成▲4九玉△2六歩で、ソフトの評価値-5043で勝勢。

この手順の△5五桂は4七の地点に攻め駒を増やす手で、△4七角成が狙いです。

▲4五歩は受けてもきりがないということで桂馬を取りましたが、△4七角成~△2六歩がうまい攻めでした。

△2六歩に▲同銀なら△3八飛で、ソフトの評価値-99991で後手勝勢。

△3八飛で先手玉に受けはなさそうです。

△5五桂に▲6九玉なら△4七角成▲7八玉△5七桂成で、ソフトの評価値-3034で後手勝勢。

この手順の▲6九玉は玉の早逃げですが、△4七角成の活用が大きいです。

▲7八玉で玉は安定したので先手も粘れそうですが、△5七桂成と取られそうな桂馬を敵陣に成ることができました。

桂得で馬と成桂が働いて持ち駒に飛車があるので理想的な展開です。

先手の2筋と3筋にある金駒が全く働いていないので大差になりました。

△5七桂成以下▲8七玉△7五歩▲4九角△6九馬で、ソフトの評価値-4618で後手勝勢。

この手順は先手は再度玉の早逃げしますが、△7五歩と抑えてから△6九馬で、6八の銀も取られそうな形です。

駒の働きがよくなればさらに駒得もできそうで、確実に先手玉に迫っています。

また△5七桂成に▲同銀なら△同馬で後手が銀得ですし、△5七桂成に▲7九銀なら△6九飛があります。

最初の局面図から急所の△5五桂が指せればこのような展開もあり、後手の角の働きが抜群になりそうです、

平凡な手にも見えそうですが、このような手を確実に実戦で指せるようにしたいです。

攻め駒を足して角を活用するのが参考になった1局でした。