上図は、横歩取り青野流からの変化で△5一金と6一の金が寄った局面。ソフトの評価値-34で互角。
先手は早い段階から▲3七桂と跳ねていつでも▲4五桂が狙いです。
ただし、それだけでは攻めが単発なので8九の桂馬も活用したいと思い▲7七桂としましたが、これはあまりよくなかったようです。
本譜は▲7七桂△4四角で、ソフトの評価値-337で後手有利。

▲7七桂はいつでも▲6五桂と跳ねて、飛車と角と2枚の桂馬で攻める形にしたつもりだったのですが、△4四角が受けの手筋です。
3四に飛車がいる形では△4四角という手がたまに出てきて、後手の狙いは ▲3五飛と引きづらくして△3三金と飛車を詰ます手です。
また▲4五桂が角取りにならないように先に受けている意味もあります。
△4四角は▲7七桂と跳ねたことにより生じた手で、▲7七桂と跳ねていないと▲4四同角△同歩という形になり、後手は少し陣形が崩れます。
▲7七桂では▲5八玉がありました。
▲5八玉△4二銀▲8七歩△8二飛▲3八金で、ソフトの評価値-29で互角。

▲7七桂では▲5八玉として、将来の△7六桂と打たれる手を防いだ方がよかったようです。
△4二銀に▲8七歩と打つのは、将来▲8二歩とする筋がなくなるので一長一短ですが、先手は浮き飛車で1歩得しているのが主張です。
以下▲3八金と締めてこれからの将棋です。
△4二銀の形は△3二金が浮いているので少し怖い形ですが、現時点で▲4五桂の筋は少し先手が無理みたいです。
▲3八金に△1四歩▲4五桂△8八角成▲3二飛成△4四馬で、ソフトの評価値-439で後手有利。
この手順は▲2五桂と跳ねて△8八角成に▲3二飛成が狙いですが、4二に銀がいる形なので王手になりません。
これが2二の銀の形なら▲3二飛成が王手になるのでだいぶ違います。
以下後手は△4四馬として、角と金の交換でいい勝負ですが、意外と後手の馬が受けに利いていて後手が指せるようです。
ただし、この▲2五桂の筋が気になるのであれば、3一の銀の形のまま△4二玉とする形のようです。
横歩取りの▲3四飛の形の受け方が参考になった1局でした。