中段玉の寄せ方


上図は、横歩取り青野流からの進展で△3四金と先手のと金を取った局面。ソフトの評価値-2309で後手勝勢。

先手玉は詰めろにはなっていませんが、駒割りは飛車金と角の交換で実質先手の金損で、後手玉は広いので後手勝勢です。

先手はほとんど勝ち目がない局面ですが粘るしかありません。

実戦は△3四金以下▲6三馬△同金▲3五歩△5四角で、ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この手順は、▲6三馬としてから▲3五歩と抑える手で、後手の金にプレッシャーをかけてあわよくば上部脱出を狙ったのですが、△5四角が厳しいです。

実戦は△5四角以下▲4五銀△同金▲同歩△同角▲2六玉△1五銀で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順は、少しでも局面を複雑にしようと▲4五銀としたのですが△同金から△同角として▲2六玉に△1五銀がぴったりです。

△1五銀に▲同玉なら△1四歩▲2四玉△2三金まで詰みで4五の角がぴったりと利いています。

この手順の△1四歩に▲2六玉は△3六金▲1六玉△1五歩まで詰みです。

△4五同角に▲3七玉なら△3六金▲2八玉△3七銀で、▲同銀なら△2七金▲2九玉△3八龍まで詰みです。

また△5四角に▲4五歩としても△同金▲2六玉△5六龍▲同歩△3六金で、▲1六玉には△2四桂▲1五玉△1四金まで詰みです。

この手順の△4五同金に▲3七玉も△3六金▲2八玉△3七金打▲同銀△2七金▲2九玉△3八龍まで詰みです。

このあたりは1つ1つの変化は決して簡単ではないですが、▲3五歩と抑えても△5四角でぴったりのようです。

また最初の局面で別の指し方で▲6三馬△同金▲5二銀△3五歩で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

この手順は▲6三馬△同金に▲5二銀として▲6一角が狙いの形づくりで、実戦と同じように△5四角と打っても詰みですが、△3五歩としても詰みのようです。

このような局面で△3五歩と打って詰みというのが気がつかなかったですが、どうやって先手玉を詰ますのかが気になります。

このような中段玉の詰み筋は、上部脱出の筋があってパターン化された寄せ方でなく少し複雑になって考えづらいので、また別の機会に書きたいと思います。

中段玉を寄せ方が参考になった1局でした。