銀を繰り替えて端を狙う


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+314で先手有利。。

後手が三間飛車から3筋の位を取って石田流にした手に、先手が居飛車穴熊に組んだ展開です。

先手は穴熊が完成して▲5五歩とした手に△4五歩と飛車の横利きで受けた形で、ここからどのように先手が手を作るかという場面です。

評価値が先手有利になっていますが、実戦的にはほぼ互角のような感覚です。

以前同じような局面だったときに、ここからどのような指し方をすれば良かったかを思い出しながら指しました。

実戦は▲5四歩△同飛▲2八飛△7四歩▲7七角△3四飛で、ソフトの評価値+205で互角。

この手順の▲5四歩と取り込んで△同飛に▲2八飛と引いて後手の飛車成りを受けた展開ですが、確か以前似たような局面でソフトはこのような指し方を選択したと思っていたのでそのように指しました。

自分の力ではこの指し方はまず浮かばない手順です。

以下△7四歩に▲7七角として次に▲5五銀を狙ったのですが、後手は△3四飛と軽くかわした展開です。

△3四飛も軽い手で、先手は6六の銀を中央に活用して後手の駒組みを抑えたいのですが、後手もバランスがいい構えで簡単ではありません。

以前調べてたときは▲2八飛までしか調べてなかったのですが、ここから先手がどのように指したらいいか考えがまとまりませんでした。

実戦は▲5五銀△3六歩▲2七飛で、ソフトの評価値-39で互角。

この手順の▲5五銀は銀を中央に活用する手ですが、後手も△3六歩から動いてきて▲同歩なら△5四歩▲6六銀△3六飛▲3七歩△3四飛で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は△5四歩から▲6六銀と先手は歩を持ち駒にした展開で局面が落ち着いたのですが、先手もこの後の指し方の方針が難しいです。

漠然と指すとどのような狙いで指していいかが難しいです。

▲5五銀では▲7五歩がありました。

△3四飛以下▲7五歩△同歩▲同銀△7四歩▲8六銀で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順の▲7五歩は穴熊から歩を突く形で、穴熊も守りの歩がいなくなって少し薄くなるので指しにくい手です。

最初はこの手の意味が分かりませんでしたが、歩を交換して△7四歩に▲8六銀と8筋に引くのが面白い銀の使い方です。

6六にいた銀を8筋に移動して将来▲9五歩からの端攻めを狙っており、▲9五歩△同歩▲9四歩△同香▲8五銀のような筋です。

それに対して△9三玉とすれば香車は守れますが、玉のコビンがあくので実戦的には指しづらいです。

▲8六銀以下△3六歩▲同歩△4六歩▲2四歩△同歩▲4六歩△5六歩▲5八歩で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順は後手は9筋を攻められる前に飛車を捌く狙いですが、先手も2筋を突き捨てて丁寧の対応すればいい勝負のようです。

先手の7七の角が後手の3三の桂馬をけん制しているのも大きいです。

銀を繰り替えて端を狙うのが参考になった1局でした。